谷川俊太郎文、長新太絵 でもう1冊好きな本は、
わたし 福音館書店 かがくのとも傑作集
わたしは、私自身であることに変わりはないのに、
かかわる人(動物や宇宙人も含む)によって、呼び名が様々に変わっていく。
お母さんから見れば、「娘」のみちこ。
さっちゃんから見ると、「お友達」。先生から見れば、「生徒」だし、
レストランへ行くと「おじょうさん」と呼ばれる。
外国人からは「日本人」、宇宙人からは「地球人」。
すごいなと思うところは‥
きりんからみれば「ちび」
ありからみれば「でか」
人間対人間、の関係だけでは終わっていないところ
(この場面は、読んでいると一番「うける」所でもある。)
わたし
しらないひとから みると
だれ?
ほこうしゃてんごく では
おおぜいの ひとり
非常に哲学的で、「深いところ」まで降りていってしまう、
最後のページ。
そして、こういう詩の本を『かがくとも』のカテゴリーで
発行してしまう福音館書店!!
★おまけ★
おかあさんから みると おとうさんから みるとのページで
お母さんが新聞読んでて、お父さんが料理をしている絵、
とてもいいなあと思います。これは長新太さん、独自の
アイデアなんでしょうか‥‥。
それと、この話には続編があることをこのはなさんのところで、知りました。
『あなた』というタイトルとのこと。読んでみたいです。