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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

間に合ってよかった

2005-07-25 15:08:07 | 思い出の絵本

 先日、percyさんとコメントのやり取りをしていたら、しばらく見て(読んで)
いなかった、小さな子のための本が、急になつかしくなってきました。


 percyさんのところには、小さなお子様が2人いらっしゃって、まだ本を通して
遊ぶことができる年齢なのが、うらやましくなったのと、ずっと前に、うちでも
あんなことしていたなあ、というのを思い出したからです。

 そこで、いつのまにか忘れていた!ということにならないために、
「思い出の絵本」として残しておくことにしました。もしかしたら、
小さなお子様のいる方のお役に立てれば、という気持ちも含まれています。

 最初の1冊は、ピッキーとポッキー 
    
嵐山光三郎文 安西水丸絵 

 見つけたときの感想は、「安西水丸さんが、絵本の絵を描いていたんだあ!」でした。
うさぎのピッキーとポッキーが、隣に住んでいるもぐらのふうちゃんを誘って、
さくらやまへお花見へ行くという話です。

 お話そのもののは、なんということもない話だと思います。でも、マーカーで
描いたのかな、と思われる絵がとてもやさしくかわいいのです。3人が住んでいる
「はなのむら」の地図や、3人が作ったおべんとうなど、その絵を見ながら、いくらでも
娘との会話は続いていきました。

 そして、なんといっても思い出に残っているのは、最後のページ。
ともだちもみんな集まってきて「おべんとうですよ」となった時、ふうちゃんが
おにぎりを落としてしまうのです。

「早く押さえてあげて! ふうちゃんのおにぎりが
下まで落ちちゃう!」

私がそう大きな声で言うと、娘は必ず両手で、描かれたおにぎりをしっかり、
押さえてくれました。

「よかったね、まにあって」と言ってから、
本のページを閉じました。

コメント (6)
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