先日、percyさんとコメントのやり取りをしていたら、しばらく見て(読んで)
いなかった、小さな子のための本が、急になつかしくなってきました。
percyさんのところには、小さなお子様が2人いらっしゃって、まだ本を通して
遊ぶことができる年齢なのが、うらやましくなったのと、ずっと前に、うちでも
あんなことしていたなあ、というのを思い出したからです。
そこで、いつのまにか忘れていた!ということにならないために、
「思い出の絵本」として残しておくことにしました。もしかしたら、
小さなお子様のいる方のお役に立てれば、という気持ちも含まれています。
最初の1冊は、ピッキーとポッキー
嵐山光三郎文 安西水丸絵
見つけたときの感想は、「安西水丸さんが、絵本の絵を描いていたんだあ!」でした。
うさぎのピッキーとポッキーが、隣に住んでいるもぐらのふうちゃんを誘って、
さくらやまへお花見へ行くという話です。
お話そのもののは、なんということもない話だと思います。でも、マーカーで
描いたのかな、と思われる絵がとてもやさしくかわいいのです。3人が住んでいる
「はなのむら」の地図や、3人が作ったおべんとうなど、その絵を見ながら、いくらでも
娘との会話は続いていきました。
そして、なんといっても思い出に残っているのは、最後のページ。
ともだちもみんな集まってきて「おべんとうですよ」となった時、ふうちゃんが
おにぎりを落としてしまうのです。
「早く押さえてあげて! ふうちゃんのおにぎりが
下まで落ちちゃう!」
私がそう大きな声で言うと、娘は必ず両手で、描かれたおにぎりをしっかり、
押さえてくれました。
「よかったね、まにあって」と言ってから、
本のページを閉じました。