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ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「幸福のアリバイ Picture」陣内孝則の人生コント集です。

2017-05-26 18:49:28 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

人生の機微を描いたコント集です。

俳優の陣内孝則が、アイデアを出し、自ら監督した作品。

葬式、見合い、成人式、出産、結婚式と、人生の節目を描いた作品集です。Pictureと副題があるように、写真がモチーフになっています。

陣内の人徳か、豪華俳優が出演しています。

おかげで、成人式の中井貴一、出産の柳葉敏郎は、なかなかの演技で、このコントは優秀です。

中井貴一は、特攻隊風の息子に、自らの過去を語る大人の説教が効いてますし、

柳葉の、チャラい息子の出産につきあうのだが、ことらも、硬派のおやじ像がうまいです。

コントに出来不出来があるのが、この映画の欠点で、惜しいと思われます。

葬式のコントでは、やくざが大勢出席、司会者がビビる話ですが、後半死者の遺言で、問題になりそうな写真が公開されます。

ちょっとできすぎな話で、どうなんですしょう。

最終話は、結婚式で空威張りの男が、元野球選手に勝負を挑む話ですが、ぐだぐだで、

最後のはちゃんと締めて欲しかった感が強いです。

軽くみられて、豪華配役が楽しめればよいのですが。

 

 

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「トウモロコシの島」、紛争地の中州にトウモロコシを育てる祖父と孫娘!

2017-05-26 13:50:23 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

静謐な映画好き ☆☆☆★

ジョージア・チェコ・フランス・ドイツ・カザフスタン・ハンガリー合作

ジョージア最西端に位置するアブハジアが独立を主張してジョージア(グルジアとも呼ばれる)と戦争を開始した1990年代初頭。

二つの国の中間に流れるエングリ川、その中州は、肥沃で、人々はトウモロコシを育てていた。

本映画は、その中州でトウモロコシを育てる祖父と孫娘の物語。

昔、新藤兼人の「裸の島」という映画があったが、

それに似て、植物を育てる行為は見ているだけでも美しい。

前半は、それこそ、島に杭を打ち、家を建て、畑を耕し、種をまき、育てる。そんな作業を淡々と映し出す。

後半、両岸の兵士たちが現れたり、対岸での銃声など、戦争の影が、

そして逃げてきた兵士が傷を負い、かくまわれる。

少女は、一年のうちに、美しく成長する。

だが、ラスト、自然の脅威が牙をむく。

淡々と描きながら、人間を世間を描いていく。

静かだが、ずしりと来る映画だ。

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「たたら侍」、出雲の国の鋼つくりの伝承の村。侍を志した青年がいた!

2017-05-25 19:17:57 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

中々力の入った作品だ。

島根県がバックアップ。一種のご当地映画。

それを、EXILEの面々が出演。

モントリオール映画祭では、最優秀芸術賞を受賞している。

主演は、青柳翔(劇団EXILE)。

たたらとは、古来の製鉄方式で、島根県雲南市に引き継がれている。

映画は、このたたらの伝承者が、強盗などの被害を防ぐべく武術にあこがれるところから話が始まる。

ただ、戦場では、このたたら侍、あまり強くない。

この映画を見ていて、映画の趣旨と反するかも知っれないが、この主人公の弱さが、映画をつまらなくしている。

武力のみが強さでないというテーマもわからなくはないが。

それにしても、製鉄をそのまま作ったセットだとか、出雲地方の美しい風景、そして神楽の舞や、お祭りなど、歴史豊かな美しさがまばゆい。

中々骨太なつくりは、好感を呼ぶのだが。

脇を固める役者も、ベテラン揃いで、もったいない気もするのだ。

幾度も劇場で見せられた予告編がむなしい。

 

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「5時から7時の恋人カンケイ」、ニューヨーク、作家志望の青年がフランス人人妻に恋をする、それが、5時から7時の関係

2017-05-24 17:56:08 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

ラブコメ好き ☆☆☆★

WOWOW公開後DVD化

不倫映画は、お勧めではないが、このフランス流不倫映画は、青年の成長物語でもあって、楽しい。

小説家を目指すも、なかなか目の出ないブライアン。

ホテルの前でタバコを吸っている女性に一目ぼれ、声をかけると「5時から7時までなら」と

実は彼女、結婚していて子供もいる。

ただ、旦那も不倫しているのでアイコだ。

女性は、ハイソなので、結構高級なデート。

旦那や子供まで認知の仲に。

父母にも彼女を紹介。父母は、ユダヤ人で、文化ギャップ。

不倫は長く続かず、今度は旦那の恋人との関係も。

ラストは、3年後のそれぞれ、指輪が一つのキーポイント。

ニューヨークデートは結構楽しい。

 

 

 

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「ダークレイン」、バス乗り場で起こる世にも不思議な展開!

2017-05-24 11:08:30 | 映画

おすすめ度 ☆☆

奇妙な映画好き ☆☆☆★

メキシコ映画

一部劇場公開後DVD化

1960年代。雨の日のバス乗り場。白黒映画かと思わせる、モノトーンの古臭い映像。

バスが遅延し焦る乗客ら8人。

双子が産まれたので早く病院に行きたい男、夫とケンカしてしまった妊婦、学生運動に参加する学生、謎の言語を話すシャーマンのババア、2週間後に定年する券売係のジジイ、ステーションに住み込みで働いている女、そして病気の息子をもつ母。

妊婦がトイレへ、行ったところから、異変が始まる。

「アリは、みな同じに見えるが、アリから見たら、人間みな同じ」

口から泡を吹いて倒れる。

何か、特殊な感染症か?

後半俄然、吸引器をつけた子供が、表に出てくる。

そして読んでいる本が?

パッケージでは、登場人物がみな顔に包帯を巻いているが、これは、ネタバレを防ぐため。

実際は、皆の顔、ポスターやポートレイトの顔まで、一定の表情に変化する。

これはまさに異常。こんな絵初めて見た。

でもそれ以上の展開に発展しない。

哲学的とでもいおうか、でもこれコメディ。

 

 

 

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「ケンとカズ」、麻薬取引で暮らす幼馴染、はたして究極の選択は!

2017-05-23 17:35:44 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

インディーズ映画好き ☆☆☆★

PG12 暴力三昧です

自動車修理工場で働きながら、麻薬取引にかかわっている幼馴染。

冒頭から、いかにもという顔のアップが続く。そして暴力事件。まさに殴り合いだ。

ケンには恋人がいて妊娠を告げられる。カズには、認知症の母親がいて、足を引っ張る。

2人は、いずれ足を洗わねばと思っている。

だが、

30歳の小路紘史監督が、自身の短編映画を長尺にしたいと、同志を集めて作った低予算映画。

だが、商業映画にとらわれない素の演出が、暴力でありながら、痛い感覚をこれでもかと訴える。

丁寧なつくりで、背景描写をして、盛り上げていく。

仲間同士で殺しあわねばならない理不尽。

いずれも、身から出た錆ながら、えぐい。

ラスト、車に乗ったカズ、隣にケンの姿を感じる。何とも、余韻のある終わり方。けっしてハッピーではないが。

ケンのカトウ、カズの毎熊、二人の顔相演技はみごとなもの。

 

 

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「楊貴妃 Lady Of The Dynasty」、ファンビンビン主演の歴史ドラマ!

2017-05-23 11:10:29 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆★

チャンイーモウ監督の豪華絢爛歴史絵巻。

日本では、1955年、京マチ子主演、溝口健二監督で映画化されている。

今回も、和田エミさんが、衣装担当。

何しろ、中国のこと、楊貴妃のような歴史上の人物を描くのには、いろいろ制約があるらしい。

一方、企画が始まってから、監督や配役が変更され、結局オリンピック監督のチャンイーモウに白羽の矢が。

でも、ティエン・チュアンチュアン監督他と共同監督。

勢いのある唐代の話。

皇帝の権力はすさまじく、踊りの名手に白羽の矢が、まずは息子の嫁に。

子ができるが、権力争いのもとになると流産させられる。

やがて、この嫁を自らの嫁に。

そして、歴史が描かれるが、

本題は、ファンビンビンの楊貴妃。

いかに美しく描くか、一点に集中。

そのため、話のふくらみがなく、中途半端。歴史は悲劇なのだが?

ファンビンビン好きには、格好の映画だ。



 

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「メッセージ」、宇宙人との会話は成立するのか?

2017-05-22 19:00:26 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

SFヒューマンストーリー好き ☆☆☆☆

世界12か国に宇宙船がやってきた、縦長楕円形(ラグビーボールを縦に置いたみたいな)。

目的は何か?

探ろうと世界は必死。

アメリカでは、言語学者ルイーズに白羽の矢が。

一応、軍の管理だ。

宇宙船は、一定時間、門戸開放してくれる。

そこで、ルイーズは物理学者とともに、接触、宇宙服をかなぐり捨て、対話に挑む。

すると、相手から墨で描いた輪のような言語が返されてくる。

言語学者だから、必死にいままでの知識を集め、輪の特徴をつかみ、理解していく。

いっぽうで、夢を見る。それは未来のことであったり。

宇宙の生命体が姿を現すが、タコの足のようなものが見えるが実態はつかめない。

そしてラスト近く、「武器」という言葉に触発され、一触即発の雰囲気に。

未来の夢でヒントを得て、解決する微妙な展開。

まあここは、手に汗もの。

言語の問題を含めたコミュニケーションについて、考えさせられる映画だ。

展開のうまさに脱帽。

 

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「健さん」、高倉健の生きざまを描いている。

2017-05-21 17:31:43 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

もう亡くなって2年がたつ。

だが、早い展開だ。

ただこの映画、アメリカで活躍する

写真家・監督の日比游一氏の作品であるのと、製作会社の協力が得られず、任侠映画の高倉健のイメージは薄い。

日本人としては、そちらが見たいのだが。

健さんは英語が達者で、外国映画に出演したかったらしい。

まあいくつかの作品があり、そこで知り合った、俳優や監督のインタビューが多い。

その凛とした姿に日本のヒーローを見るのだろうか。

一方で、妹と付き人の証言はプライベートの健さんを語っていて貴重だ。

その目力をたっぷり堪能させられる映画だ。

 

中井貴一がナレーションを担当。

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「エンド・オブ・トンネル」、車いす男が、美女親子のため銀行強盗をピンハネするつもりが?

2017-05-21 12:54:30 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆

サスペンス好き ☆☆☆☆

一部劇場にて公開

アルゼンチン・スペイン合作。

以外とサスペンスフルな映画、ラストまで、いろいろ小細工が効いていてあっぱれな出来です。

事故に遭い、妻と子を亡くし、車いす生活を余儀なくされ、借室に出す。

やってきた、ストリッパー親子。娘が口がきけないのがみそ。

隣の地下室から聞こえてきたのは、銀行強盗の話。

もともと技術者だった車いす男。盗聴をしかけ、録画までします。

地下にトンネルを掘る話で、自宅の地下とつながっている。

そこで一計、先を越して、金を取ろうと。

ところが、ストリッパーは、強盗の主犯とできていた。

細部にわたる仕掛けが、かなり綿密で、サスペンスフルな展開に。

車いす男が、匍匐前進で、トンネルを進む。

途中何度か、見つかる危険が。

最後は、トンネルを水浸しにして、対抗する。

最後の最後まで気が抜けない、二転三転に引きずられる。

アルゼンチンでヒットしたのもうなずける。

主演は、「人生スイッチ」のレオナルド・スバラーリャ。

 

 

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