MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

高尾登山電鉄のケーブルカー~最新型ながら外観は…

2010-01-09 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

  

MAKIKYUは一月程前に東京の高尾山へ出向く機会があり、その際には高尾登山電鉄のケーブルカーに乗車する機会がありました。

ただ他にも取り上げたい事が多数ある上に、年末年始の多忙やPCトラブルなどで更新が遅くなっている事もあり、未だに取り上げていない状況でしたので、忘れない内に…という事で、今日取り上げたいと思います。

高尾登山電鉄のケーブルカーは、京王線高尾山口駅近くの海抜201mに位置する清滝駅を起点に、標高472mの高尾山駅までの間を結ぶ約1kmの路線を運行しています。

高尾山はそれほど標高の高い山ではなく、その気になればケーブルカーを使わずに自力で歩く事も可能で、都心から近い立地もあって比較的手頃なハイキングコースとしても有名ですので、さほど険しい山という印象はありません。

しかし高尾登山電鉄は意外にも日本のケーブルカーで最も傾斜角度が急な勾配が存在する路線として知られており、その一方で起点の清滝駅周辺は勾配がケーブルカーにしてはかなり緩く、傾斜角度の変化が激しい路線である事も大きな特徴で、ケーブルカーに乗車しているだけでも、その事が実感できる程です。

車両は一昨年(2008年)の12月に取替えが行われ、車両取替えからまだ1年程度しか経過していない事もあって、路線自体はそれなりに歴史あるものの、車両は日本各地を走るケーブルカーの中でも、最新型の部類に入ります。

2008年に導入された車両は4代目に当たり、高尾登山電鉄は京王グループでないとは言え京王との結びつきが強い会社という事もあってか、車両も京王重機製となっていますが、この事もあってか車内の化粧板も京王線の電車を連想させる雰囲気があるのも特徴です。

また車両は中間地点で上下列車がすれ違う典型的な交走式ケーブルカーだけあって、2両が在籍しており、それぞれ「あおば」「もみじ」の名称が付けられています。

この2両は敢えて先代車両のイメージを残す事を意図したのか、外観は最新型にも関わらずややスマートさに欠ける印象を受け、今流行のモダンなイメージとは異なる雰囲気も特徴ですが、このデザインが逆に高尾山のケーブルらしさを放っている様にも感じられます。

ちなみにMAKIKYUがケーブルカーを利用したのは片道だけでしたので、乗車したのは「あおば」だけでしたが、車両形状はぱっと見て「もみじ」も異なる点は見受けられないものの、2両の車両それぞれで外観や内装の装いを変えているのも、高尾登山電鉄に限らず各地のケーブルカーで良く見られる特徴と言えます。

この高尾登山電鉄は、都心からも比較的アクセスしやすい立地だけあり、いつでも行けるという感覚からなかなか訪問機会がなく、MAKIKYUは先月が初乗車という有様でしたが、京王が発売している「高尾山往復割引乗車券」などを使うと、東京都心からも比較的手頃に訪問できますので、機会があればまた再訪しても…と感じたものでした。

写真はMAKIKYUが乗車した「あおば」とその車内、清滝駅停車中の「もみじ」です。