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江ノ島電鉄1000形(登場時塗装)~一時消滅した装いが再び

2010-01-26 | 小田急グループ

昨日MAKIKYUは、今年に入ってから初めて江ノ島電鉄(江ノ電)に乗車する機会があったのですが、その際には1000形の登場時塗装を施した編成に遭遇する事が出来ました。

1000形は最新型の車両には及ばないとはいえ、見るからに古めかしい電車がゴロゴロしていた一昔前の江ノ電では「新車」の印象が強く、今日でもさほど古い電車という印象は受けませんが、最初の編成は1979年製ですので、製造から早くも30年が経過しています。

また次々と進む車両入れ替えによって、江ノ電で同形より古い車両は1編成のみ(300形305編成)となっていますので、今日ではベテラン車両の部類に入り、今日では路面電車を除くと数少ない釣掛式駆動を採用する車両(江ノ電の車両は小型で路面走行区間もありますが、法令上は路面電車ではなく一般の鉄道扱いです)としても注目を集めています。

同形は時折広告電車などになる事で装いが変わる事もあるとはいえ、それ以外は比較的近年まで登場当時からの緑濃淡2色の装いで活躍しており、旧型車との差別化が図られていましたが、近年は逆に旧型車の装いをベースにした緑と黄色の装いに改められ、緑濃淡2色という装いは消滅していました。

緑濃淡2色という塗装自体は、1000形の後に登場した2000形で今もこの塗装のまま活躍している編成が存在しますので、そういえば最近緑濃淡2色の1000形は見ないな…という程度にしか感じない方も居られるかと思いますが、1500形でサンライン号(クリームとオレンジ色:同形登場当時の装い)が復活した後は、1000形の緑濃淡2色編成も是非と感じていたものでした。

この様な事を感じるのはMAKIKYUだけではないハズで、多くの人が1000形の緑濃淡2色の再来を待ちわびていたと思いますが、昨年末には1000形30周年を記念して1編成をこの装いに戻しており、昨日遭遇したのはこの1編成でした。

一時期途絶えていた登場時塗装が復活した1000形が、30周年のヘッドマークも付けて走る様は、ただでさえ様々な形態や装いの車両が活躍し、それらが混成される事も多い江ノ電の車両バラエティを、更に面白いものにしていると感じたものです。

登場時塗装が復活した編成は、1500番台のカルダン駆動車ではなく釣掛式駆動を採用した編成、それもトップナンバー編成が抜擢されたのも評価できる点で、見ても乗っても楽しめるこの車両は、レトロ電車の様な華やかさはなくとも、個人的には大当りと感じたもので、来る事ならずっとこの装いのまま活躍してくれれば…と感じたものでした。