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仁川メトロ 1000系電車(1次車)~この電車も登場から早くも10年が…

2010-01-29 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]
 

昨年10月にMAKIKYUが韓国を訪問し、その際に乗車した交通機関に関しては、日本国内関連の記事掲載や、多忙による更新頻度の低下などもあって、まだまだ取り上げていないモノが沢山あるのですが、今日はその一つでもある仁川(Incheon)メトロの1000系電車に関して取り上げたいと思います。

この車両は1999年の仁川広域市地下鉄公社(現仁川メトロ)1号線開業に合わせて導入され、現在に至るまで1号線1路線のみの仁川メトロを走り続けており、MAKIKYUも韓国を初めて訪れた2002年以来、何度か仁川を訪問する度に、この車両には乗車しています。

韓国では大邱(Daegu)で発生した地下鉄火災以降、各地の地下鉄で大規模な内装交換が行われ、大邱での火災事故以前に製造されたこの車両も、化粧板や座席の交換が行われていますが、斬新なデザインはもう10年も前に導入された車両とは思えない程です。

それに加え首都圏(ソウル都市圏)を走る都市鉄道の車両は、ソウル市内を走る各路線は近年開通したメトロ9(9号線)を除くと、各路線共に車体幅3mを超える広幅車で、ややのっぺりとした印象を受けるのですが、この車両の車体幅は地方の地下鉄車両や日本のJR在来線や私鉄・地下鉄とほぼ同等の2.8m程度である事も、優れたデザインとあいまってスマートな印象を受ける一因と感じるもので、MAKIKYUとしても韓国内を走る通勤電車の中ではかなり好感度の高い車両です。

ただ仁川メトロは近年延伸された区間を含め、殆どの区間が地下区間となっており、地上区間は空港鉄道と接続する桂陽(Gyeyang)駅から、その隣に位置する車庫所在駅の橘峴(Gyulhyeon)駅先までの1km程度しかない上に、桂陽駅はホームドアが設置されて撮影にも難ありですので、地上でマトモに車両を撮影できるのは橘峴駅に限られてしまうのは惜しい限りです。
(この記事の写真も当然ながら橘峴駅で撮影しています)

とはいえ地下区間でも近年延伸された区間を除くと、昨年10月に乗車した際には
韓国では急速に設置が進むホームドアの設置や、その工事が行われていない駅が多く、乗車記念に車両の姿を撮影するのは比較的容易な雰囲気でした。

しかし仁川メトロ1号線をはじめ、大半の路線で車両規格が統一されている韓国では、日本に比べるとホームドアや柵の設置に対する障害が少なく、いつまで撮影が容易な状況が続くかは未知数ですので、興味のある方は早めに記録を済ませた方が良いかと思います。

あと仁川1号線では近年、この車両とは形状の異なる1000系2次車も登場しており、こちらに関しても近日中に別記事で取り上げたいと思います。

写真は仁川メトロ1000系1次車の外観と車内の様子です。