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北港観光バス「サークルバス」~コスモスクエア駅周辺を運行するワンコイン循環バス

2010-11-18 | バス[近畿]

 

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた西武多摩川線の新101系電車は、ラッピングを除くと真っ白n装いで、ラッピングのない中間車両は随分シンプルな印象を受けたものでしたが、先月MAKIKYUが乗車した路線バスの中には、これを更に上回るものがありました。

そのバスは先月MAKIKYUが関西を訪問した際、大阪市内のコスモスクエア駅周辺で乗車した「サークルバス」と呼ばれる路線で、このバスは北港観光バスと呼ばれる事業者が運行しています。

北港観光バスは大阪市内各地に路線を持つ大阪市交通局などに比べると、随分陰の薄い存在で、関西以外での知名度は極めて低いのが現状ですが、コスモスクエア駅周辺を循環運行する「サークルバス」をはじめ、大阪市内で幾つかの路線バスを運行しており、また社名の通り観光バスの運行なども手がけています。

大阪市交通局などの大手事業者と異なり、スルッとKANSAI加盟事業者ではないため、各種磁気・ICカードやフリー乗車券などが使えないのは難点ですが、サークルバスは路線長が短い事もあって、100円均一(ワンコイン)と手頃に利用できる運賃設定となっているのは評価できる事です。

大阪市内では交通局もバスと地下鉄と乗り継ぐと、普通運賃は100円引きとなる乗継割引を実施していますので、コスモスクエア駅で接続する地下鉄中央線・ニュートラムと乗り継ぐ場合に異事業者間乗継で乗継割引が適用不可でも、市営バスと地下鉄を乗継割引で利用した場合と同じ感覚で利用できるように配慮しているのかもしれません。

とはいえ土地柄故に利用者の大多数を占めるであろう大人運賃利用者の運賃を割安に設定しつつも、小児運賃は半額(50円)ではなく大人と同一運賃の100円、市営バス(200円均一)の小児運賃と同額となっている点は独特で、乗車方法も関西では一般的な中乗り後払い(均一運賃でも、京都・大阪・神戸の市バスなどはこの方式です)ではなく、比較的少数派の前乗り前払い(尼崎・伊丹の市バスなどがこの方式です)となっている点も特徴です。

使用車両は大都市圏の排ガス規制区域内を運行する事もあって、コスモスクエア駅から出発する地下鉄の終点付近(他社線に乗り入れた他県となりますが…)でゴロゴロ走る古参車などは使えない事もあり、専ら新鋭の大型ノンステップ車を用いており、民間事業者ながらも天然ガス車を用いているのも特徴です。

ただ導入費用の嵩みそうなバスを用い、低額運賃で路線を運行している事もあってか、サークルバス使用車両の装いは白1色、西武多摩川線の新101系中間車両をも上回るシンプルな装いとなっています。

事業者名と行先表示がなければ、路線バスと言うよりメーカーのサンプル車とでも勘違いしそうな雰囲気が漂っている「サークルバス」ですが、所用での訪問をはじめ、コスモスクエア駅周辺の視察にも絶好の路線ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も大阪南港周辺を訪問する機会がありましたら、是非乗車してみては如何でしょうか?