先日「MAKIKYUのページ」では、伊豆大島を走る大島バスに関して取り上げましたが、同社の一般路線では観光型車両による運行が主体となっているものの、近年では中古で路線型車両導入も行われています。
MAKIKYUは観光型車両よりも一般路線車の方が好みですので、大島バスを利用する際には是非乗車したいと思っていましたので、この車両に当たったのは嬉しい限りでしたが、写真の中型車以外に希少な日産ディーゼル製大型ショート車も存在している様です。
このタイプは1台だけでなく、複数台が稼動している模様で、既存の観光型車両などとは趣が異なる黄色1色の装いも、個人的には結構好感を受けるものですが、大島バスでは他に日野製中型車なども活躍している様です。
都内を走る品川ナンバー車であるにも関わらず、製造から20年近くなる中古路線車というのも異例で、伊豆大島と言う土地の特異性を
感じる一面とも言えます。
この車両で波浮方面へ向かう途中にあり、大島における絶景の一つとして知られる地層切断面を眺めるのもなかなかのもの(写真は別の車両に乗車した際に撮影した写真ですが…)で、再び大島を訪問する機会があれば、今度はこの車両で三原山に…とも感じたものですが、車内放送の音声が前事業者の関東バスと同じと言うのも注目です。
(車内放送の前に流れるチャイムは別物ですが…)
また大島バスでは観光型車両だけでなく、この黄色1色の装いを纏った路線型車両でも、最前部座席を荷物置きとしており、観光型車両では右最前部席を充当しているのですが、この車両は特等席とも言える左最前部席を充当しているのは惜しい限りです。
大島バスでは運賃後払いの整理券方式を採用していながらも、後扉付き路線型車両でも「前乗り前降り」方式を採用しており、後扉が締切扱いになっている事などを考えると、わざわざ最前部席を荷物置きに使わなくても、後扉部分を利用すれば…と感じてしまったもので、この点はせっかく望み通り乗車できた黄色いバスの惜しい点と感じたものでした。
あと大島バスでは貸切用車両の一部で、濃いピンク色(?)の単色塗装となっている車両も存在しており、トップドアの日産ディーゼル製車両を元町港で見る事が出来ました。
こちらは一応車体に「乗合」と記されているものの、見た限りでは各種ワンマン機器装備が見受けられず、専ら貸切輸送に充当している車両かと思いますが、設備・車両サイズ共に大島島内の路線バスで使用するには丁度良いのでは…と感じたもので、古参エアロバス置き換えの際には、大島バスでどの様な車両によって入替が行われるのかも気になる所です。