日本~韓国間を結ぶ旅客航路は、MAKIKYUが海外旅行の際に最もよく利用しているJR九州高速船「BEETLE」や、共同運航事業者の韓国・未来高速「KOBEE」をはじめ、幾つもの航路が存在しており、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、実際に船で韓国まで行った事がある方も居られるかと思います。
MAKIKYUが韓国へ足を運ぶ際、「BEETLE」「KOBEE」以外で出国したのは、下関~釜山間を結ぶフェリーを一度利用しただけなののですが、この航路は日韓航路の老舗として知られており、利用した事はなくても存在は知っている…という方も多いかと思います。
船舶の検査時以外は基本的に毎日運航しており、「BEETLE」などの日韓間高速船が繁盛する前は、この航路が発着する下関港が、日本国内にある港の中では出入国旅客数トップだった程です。
下関港からは釜山航路以外にも、中国山東省・青島への航路も発着しており、今日でも国際旅客航路発着港における下関港の出入国旅客数は、国内では「BEETLE」などが発着する博多港に次ぐ地位にあります。
(どちらも韓国旅行の出入国箇所としては非常にメジャーな存在で、MAKIKYUの周囲には、韓国へ足を運んだ事がある人物も多数居るのですが、何故か博多や下関から出入国したという話は余り聞きません)
下関~釜山間のフェリーは、現在関釜フェリー(Kampu-ferry)と、韓国方の釜関フェリー(Bugwan-ferry)の2社共同運航となっており、関釜フェリーは「はまゆう」、釜関フェリーは「星希(Seonghee)」が就航しています。
MAKIKYUは下関→釜山の片道1回しか乗船した事がありませんので、乗船した事があるのは「星希」の方だけで、「はまゆう」にはまだ残念ながら乗船した事がありません。
最近は高速船の割引運賃が多数出回っている事もあり、事前購入で旅程が短い場合などは、所要時間だけでなく運賃面でも…という状況になっているのですが、普通運賃(定価)でも2等片道9000円、手元にパスポートがあって空席さえあれば、いつでもこの値段で海外旅行に行けるのは注目です。
船内も高速船とは異なり、広々とした空間と充実した付帯設備は大きなウリで、MAKIKYUが「星希」に乗船した際には、船内に「GS25」(韓国のコンビニ:商品は勿論韓国市中で売られているもので、支払いも韓国ウォンでした)もあり、乗船した瞬間から韓国気分が堪能できたものでした。
夜行での運航となり、税関が開くまでの船内待機時間も含めると、200km強の距離を移動するのに半日を要しますので、ビジネス用途や急用での移動をはじめ、観光旅行でも単に移動を手段としてだけ捉え、経済性のみを求める方には余り適さないかもしれませんが、時間的余裕が存分にあり、ゆったりと移動を楽しむ旅を求める方には、海外旅行のアプローチとしては絶好の乗物かと思います。
昨日MAKIKYUがこの関釜フェリーのHPを見た所、15日付けで「2013年春休み“青春18きっぷ旅”大応援キャンペーン」を実施する旨の告知が出ていました。
これは今春の青春18きっぷ利用者が関釜フェリーに乗船する際には、2等片道運賃が半額・4500円(予約時に予めキャンペーン利用を告知・下関発片道と、往復での購入の2通りで割引適用)という、キャンペーン名通りの韓国旅行大応援企画で、青春18きっぷ利用者層はフェリー利用を好む方も多いかと思いますので、なかなか良い企画と感じます。
青春18きっぷなどを多用する鉄道旅行愛好者の中には、飛行機で空を飛ぶのは…という事で、国内各地へは足を運んでいるものの、海外は…という方も少なくないかと思います。
(MAKIKYUもその一人ですが…)
とはいえ初めての海外旅行であっても、関釜フェリーであれば「BEETLE」などと共に船内や釜山港でも日本語も通用し、空を飛ぶ事もありませんので安心かと思いますので、今まで海外へは…という方も、このキャンペーンを機に韓国へ足を運ばれるのも一興なのでは…と思います。
MAKIKYUは現在仕事持ちの身だけあって、もう少し時間的余裕があれば是非このキャンペーンを利用して…という所で、また韓国を訪問するとなれば、「BEETLE」利用の可能性が高いのが現状ですが、関釜フェリーもこの企画は今季だけの限定なのか、それとも今後も継続して実施するのかも気になる所です。
またMAKIKYUが韓国へ足を運ぶ際、最もよく利用している「BEETLE」と共に、関釜フェリーもJR・船・KORAILがセットで割引となる「日韓共同きっぷ」(「BEETLE」利用ならMAKIKYUも利用した事があるのですが…)の対象航路に含まれていますが、JRグループとは直接関係のある事業者ではない関釜フェリーでも、この様な企画を実施する位ですので、かつてはJR九州直営だった「BEETLE」(現在は分社化されてJR九州高速船になっていますが、それでもJR九州の完全子会社です)も、JRグループのネットワークを生かした割引企画などが出てこないものか…と感じたものです。
(個人的には新幹線~BEETLEがセット、BEETLE欠航時に新幹線の乗車日変更が出来るパッケージ商品や、新幹線や在来線などのJR線利用者を対象に、購入が面倒で直前購入が出来ない日韓共同きっぷよりも、もっと制約の少ない割引乗車券、もしくはJR券提示での高速船割引などが出れば、と思っているのですが…)