現在神奈川県内に身を置くMAKIKYUは、最近千葉県内を走る準大手私鉄・新京成電鉄を利用する機会はごく稀に…という程度で、首都圏以外の地域を走る大手私鉄並みかそれ以下という状況になっています。
しかしながら不本意にも永年、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)に幽閉・収監されていた頃には、北総監獄の至近を走る鉄道だけあって、時折利用機会があったものです。
特に余りに高額過ぎる運賃で悪評名高く、北総監獄を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)が都心方面直通を行う前は、新京成線松戸までの相互直通列車が、北総監獄における公共交通の基幹ルートになっていました。
「開発を止めた某鉄道」の都心直通開始後も、暫くの間は都心直通と並行して、新京成線松戸までの直通列車運行が行われており、「開発を止めた某鉄道」の開業時から直通運転中止までの間は、新京成の一部車両も北総監獄へ乗り入れ、新京成所属の一部編成貸し出しも行われている程でした。
「開発を止めた某鉄道」との相互直通運転中止後も、新鎌ヶ谷駅乗り換えで両路線を乗り継ぐ旅客も多く、また新京成バス(以前は電鉄直営:現在は営業所毎に分社化)が北総監獄内へ乗り入れるなど、今日に至るまで北総監獄と深い関わりのある事業者と言えます。
(船橋新京成バスが運行する路線バスは、鎌ヶ谷大仏~西白井駅間180円、三咲駅~小室駅間300円など鉄道より割安で、時間が合えば北総監獄へのアクセスとしての利用価値大です)
また社名が示す通り、今後千葉県内へ本社を移す予定の大手私鉄子会社ですが、MAKIKYUは親会社の状況が余り芳しくないと感じており、鉄道やバスのサービスに関しては、親会社大手私鉄を仰臥しているのでは…と感じる程です。
(このグループ内には、「マインド」などと称して居直る「開発を止めた某鉄道」という最悪の鉄道事業者や、「北総監獄鉄道」という従業員数などを見るとダミー会社では…と首を傾げたくなる事業者も存在しているのですが…)
この新京成の鉄道部門は、路線こそ松戸~京成津田沼間の1路線のみ、それも駅間の短さや線形などが災いし、全列車各駅停車と言う事もあってか、評定速度などは決して芳しいとは言い難いのですが、運賃面では全線26.5kmを乗り通しても250円という驚異的な安さを誇ります。
親会社大手私鉄でほぼ同距離の京成津田沼~新三河島(26.3km)で420円、それよりも運賃水準の安い他大手私鉄と比較しても割安な部類に入るなど、かなり健闘しています。
(これに比べ新鎌ヶ谷駅で接続する「開発を止めた某鉄道」は、新鎌ヶ谷~西白井間1駅僅か3.1kmで、以前より僅かに値下げしても290円もするなど、似た様な規格の路線ながらもこの格差は…と首を傾げたくなります)
それも北総監獄の近隣に拠点を置き、特別重大事故を怠起し、事故後に杜撰な運行管理体制などが明るみに出て免許取り消しとなった某貸切バス事業者の如く「安かろう悪かろう」ではなく、列車運行本数などを見ても比較的至便で、派手さはなくても堅実な事業者と言う印象があります。
車両面でも今日では一般的なVVVFインバーター制御車やシングルアーム形パンタグラフなどを、いち早く導入するといった進取性は、準大手私鉄ながらも大手私鉄と遜色ないか、大手私鉄を凌ぐ程で、大手私鉄の中では…と感じる近隣の親会社大手私鉄と比べると、どちらが健闘しているかは言うまでもない状況です。
新京成のVVVFインバーター制御車は、まだVVVFが少数派だった頃に大量導入された8800形(写真)が多数派を占めており、当初8両編成で導入された同形は、編成組み替えや装いを改めた編成なども存在するものの、現在まで全車が第1線で活躍しています。
(余談ながらこの頃の親会社大手私鉄では、天井で扇風機が廻っている様な車両を新造しており、内装などは同時期の他大手私鉄導入車両などに比べても見劣りが否めず、メカ的にも8800形より前世代の機器類を採用しています)
その後の新造車両も当然VVVF車が導入されているだけでなく、近年では既存の8000形車両でも一部編成が改造によりVVVF化(写真の編成など一部は未改造のまま廃車)されています。
そして今月、8000形車両の非VVVF編成運用離脱により、遂に旅客営業用車両全車のVVVF化を達成し、HP上でもその旨が告知されている他、記念乗車券発売まで行われる程です。
比較的開業から日の浅い鉄道などでは、既に全車VVVF化を達成している事業者も数多く存在していますが、それ以外では大手私鉄ですらまだ京王電鉄のみです。
準大手・中小私鉄では、他には実質的に地下鉄路線の一部を構成していると言っても過言ではない、関西の事業者で僅かに先行事例が存在する程度で、地方私鉄などではまだVVVF車の導入すら行われていない路線が過半数を占めています。
まして新京成の親会社大手私鉄では、今年に入ってから運用離脱した8000形の様なチョッパ制御車はおろか、更に旧式で消費電力量の大きい抵抗制御車ですらゴロゴロ…という有様ですので、新京成はまた一つ親会社を超えた快挙を達成したと言っても過言ではない気がします。
この新京成の快挙達成を聞くと、その親会社大手私鉄の現状や、実質的にその支配下にあると言っても過言ではない「開発を止めた某鉄道」で、未だに日本の地下鉄線内運行車両で最悪と言っても過言ではない車両(写真)が走り続ける様は一体…と感じてしまいますが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?