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沖縄随一の交通結節点・那覇バスターミナル

2013-07-01 | バス[九州離島・沖縄]

MAKIKYUが4月に沖縄を初訪問した際には、那覇市内で旭橋駅近くのホテルに連泊し、ここを拠点に沖縄本島を巡ったものでした。

沖縄では現在ゆいレール(モノレール)が、那覇市内で1路線だけ運行しているものの、沖縄本島全体では100万人以上、那覇市だけでも30万人以上の人口を抱えるにも関わらず、ゆいレール1路線以外の鉄軌道系交通機関は存在せず、公共交通機関の主流は路線バスが担っています。
(日本の非架橋離島では現在、ゆいレール以外で旅客営業を行う鉄軌道系交通機関は存在せず、沖縄本島以外の非架橋離島で人口3桁はおろか、2桁万人に達する島もありませんので、沖縄本島は突出した存在と言えるのですが…)


そのため沖縄本島では、那覇市内をはじめ島内各地で路線バスが多数運行されていますが、沖縄本島の中心都市・那覇では旭橋駅近くの那覇バスターミナルがその運行拠点となっており、那覇と沖縄本島内各地を結ぶ郊外線バスの大半は、この那覇バスターミナルを起終点としています。
(中には那覇空港発着で那覇バスターミナルが途中経由地となる路線や、おもろまちなどを発着し那覇バスターミナルへは入らない路線もあるのですが…)

那覇市内を運行する市内線バスも、一部はこの那覇バスターミナルを発着しており、沖縄本島の大手4社(琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス・東陽バス)全てのバスが発着しますので、相当な数のバスが発着しており、那覇を拠点に、沖縄本島各地を路線バスで巡る旅行を検討しているならば、この那覇バスターミナル・旭橋駅付近に宿を確保すると至便です。

那覇バスターミナルの規模は、離島と言う特異な立地だけあり、隣県などへの都市間バスが存在せず、県内高速バスも1路線のみ(111番・那覇空港~那覇バスターミナル~名護バスターミナル)ですので、殆どが一般路線となり、国内最大規模と言われている熊本交通センターなどと比べると、若干劣る気もします。


とはいえ規模的には国内有数のバスターミナルである事は確かで、多数の各系統乗り場がバス待機場を取り囲み、ターミナルの一角は大手4社の事務所・乗車券発券窓口にもなっていますので、バスに乗るだけでなく、情報収集や各種乗車券を購入するにも至便です。

またバス待機場部分は屋根などもなく、相当数のバスが常時折り返し待機などで停車しており、バス撮影にも絶好のスポットとなっており、沖縄初訪問でバスに興味があるとなると、このターミナルの待機場に停車している車両の撮影・見物だけでも、30分~1時間程度はあっという間に過ぎてしまうかも…という程です。


待機場は一応バス会社毎に区画が割り当てられており、特に沖縄で事業規模最大手の琉球バス交通は台数が多い上に、多彩な装いの車両が存在し、車種も豊富ですので、同社バスの見物・撮影には絶好のポイントかと思いますし、専ら三菱車を用いている沖縄バスも、結構な数の車両を見物・撮影出来ます。

バスターミナルの乗り場自体は屋外になりますので、沖縄には毎年襲来する台風などの暴風雨に見舞われれば、乗り場に居るだけでも…という状況ですが、一応屋根はありますので、普通の降雨程度であれば、バス乗車には特段の影響がなく、待機場に停車しているバスの撮影も傘なしでOKです。


乗り場には一応次発便などの案内装置もあるのですが、今や見かける機会も少なくなり、俗に「パタパタ」などと呼ばれている代物だけあり、故障で使用中止となっているものも見受けられますので、装置更新などによる案内改善に期待したいものです。


バス停ポールも、米軍関係者なども多い土地柄が影響してか、路線名案内が日英2ヶ国語で表記されているのが大きな特徴ですが、バス側では英語併記で行先案内などを行っているバスは少なく、また車内放送などで多言語放送を行っているバスも…という状況ですので、国内他都道府県に比べ、沖縄における外国人の公共交通機関利用は難易度が高そうに感じます。
(ゆいレールに限れば運行系統も単純で、外国人でも非常に利用し易そうに感じるのですが…)

MAKIKYUはこの那覇バスターミナルを発着する路線をはじめ、中南部を中心に様々なバスにも乗車する機会がありましたので、これらに関しても順次取り上げて行きたいと思います。