先日「MAKIKYUのページ」でも取り上げ、現在2両2編成が専ら山下以北の区間運転で運行している、能勢電鉄のリバイバル塗装編成ですが、この電車は外観の装いを改めただけでなく、車内も会社創立100周年を記念した「のせでん昔ギャラリー」となっています。
このギャラリーは車内の戸袋部分や中吊りの広告枠を用い、戦前から今日に至るまでの様々な能勢電の姿を写真で取り上げたもので、小型電車の走っていた大昔の能勢電や、今は亡き川西池田駅への連絡線で活躍していた単行車両、未曾有の大災害となった阪神大震災(1995年)前の車両塗装を次々と変えていた時期の、短い期間だけ見られた塗装の電車(それも試験塗装が幾つか出回っていた状況でした)など、非常に希少なシーンを収めた写真が幾つも見られるなど、内容的にも非常に充実したものとなっています。
MAKIKYUが先月乗車した時は、リバイバル塗装2編成の車内で公開されているギャラリーの内容は、両編成ともに同等と思われるものでしたが、「のせでん昔ギャラリー(第2弾)」と告知されていましたので、以前は「第1弾」として別の内容が公開されていたのかも気になる所です。
またこの記事で取り上げているギャラリーの写真は、車内で掲示されている写真の極一部で、この他にも様々なシーンが車内で繰り広げられていますが、山下~日生中央or妙見口間の短区間では、ギャラリーの内容全てを見終わる前に終点に到着してしまい、じっくりとその内容を鑑賞するだけの時間がない事は惜しい限りですが、これも短い区間を多数運行する事で、より多くの利用客にギャラリーの内容を鑑賞して…という能勢電の配慮なのかもと感じたものです。
会社創立100周年を記念した期間限定のリバイバル塗装電車、見ているだけでも興味をそそるものがありますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、この電車に乗車する機会がありましたら、車内のギャラリーにも注目してみては如何でしょうか?