昨日第3セクター鉄道の苦境に関するニュース記事を取り上げた事もありますので、今日は苦境に陥っている3セク鉄道の一つで、昨年夏にMAKIKYUも乗車した鳥取県の若桜鉄道を走る車両に関して取り上げたいと思います。
若桜鉄道は鳥取県の郡家(こおげ)~若桜間を走る20km弱のローカル線で、以前は国鉄→JRが運行していた路線ですが、JR転換から程なく3セク鉄道に転換した路線です。
起点の郡家駅ではJR因美線と接続し、若桜鉄道の列車は一部を除いて同線に乗り入れて鳥取まで運行されますので、若桜鉄道に乗車した事はなくても、同社の車両を見かけた、或いは乗車した事はあるという方も居られるかと思います。
その若桜鉄道で使用している車両は2種類(他にJR車両の乗り入れが一往復あります)ありますが、そのうち1両だけ存在するイベント兼用車が今日取り上げるWT-3300形で、他の車両と異なりステンレス無塗装の車体が特徴ですので一目で識別できます。
この車両はイベント兼用車という事もあり、車内は転換式クロスシートを装備していますが、路線長が短い事もあってトイレは設置されていないのが特徴です。
この車両は乗車できれば他の若桜車両に比べて設備が上等ですので非常に乗り得ですが、WT-3300形は1両しか存在しない上に、若桜鉄道の列車運行本数自体が限られており、また車両運用も日替わりで特に限定はありませんので、MAKIKYUは昨年夏に鳥取を訪問した際に偶然乗車できましたが、鳥取周辺に居られる方や頻繁に出向かれる方を除くと、ふらっと訪問した所でこの車両に当たるかどうかは運次第です。
そのためなかなか乗り難い車両ですが、もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様が鳥取を訪問され、この運良くこの車両に遭遇する機会がありましたら、是非若桜鉄道に乗車されてみては如何でしょうか?
(それも可能でしたらJR因美線内だけでなく、是非若桜鉄道線内も!-ちなみに終点若桜からは来た道を引き返すほかに、日本交通の路線バスも鳥取方面へ運行されていますので、これと組み合わせての乗車もオススメです)
写真はWT-3300形車両とその車内、そして側面に描かれている鬼のイラストです。