7月後半~8月中、MAKIKYUはシンガポールまで出向いていましたが、復路の道中では香港にも立ち寄っており、その際には近年開業した地下鉄の延伸区間にも乗車したものでした。
昨年後半に新しく開業した区間は、10月の観塘線(Kwun Tong Line)・油麻地(Yau Ma Tei)~黄埔(Whampoa)間と12月の南港島線(South Island Line)・金鐘(Admiralty)~海怡半島(South Horizons)間の2区間。
両区間合わせても10㎞ですので、次々と新路線が開業し既設地鉄路線の延伸も進む大陸本土に比べると、香港の地鉄延伸は微々たるものと言う気もしますが、発展途上で急速なインフラ整備が進む地域と、インフラ整備がある程度完成し成熟した地域の差異が現れていると言っても過言ではない気がします。
香港で新たに開業した2区間の中でも、観塘線はMTR(香港鉄路有限公司)の中でも割合古参の路線で、今まで終点だった油麻地から既存路線が2駅延伸したのみ、それも延伸区間は全区間地下ですので、乗車した際の楽しみという点では今一歩と言う印象を受けたものでした。
(黄埔~何文田の1駅間は単線になっているなど、特徴的な面もありますが…)
これに対し年末の12月後半に開業した南港島線は、路線自体が昨年末に開業したばかりの路線で、車両も既存路線とは異なる南港島線専用の車両が運行しています。
長い車体で片側5扉という輸送力の大きい車両規格はMTR既存路線と同様で、ステンレス製の座席などもMTRでは標準的なものですが、香港島の中心部にある金鐘を起点としていながらも、短い3両編成での運行となっています。
ホームも1両増結した4両編成での運行には対応しているものの、それ以上の編成増は厳しそうと感じたもので、8両編成が次々とやって来てもピーク時には積残客を多数出す路線もある香港にしては…とも感じたものでした。
新規開業路線と言う事もあってか、無人運転を行っているのも大きな特徴で、列車先頭部からの前面展望も楽しめます。
南港島線は両端駅こそ地下駅ながら、途中に地上区間が存在しており、途中駅に一部も地上駅となっていますので、トンネルだけでなく外の景色も楽しめ、車内最前部からすれ違う列車の車両撮影ができるのも魅力的と感じたものでした。
香港MTRの新規開業2区間でどちらに乗ろうか迷った時は、南港島線の方が断然おススメとも感じ、また今まで公共交通機関はバスのみだった香港島南部への利便性向上という点でも大きな役割を果たしていると感じたものでした。
南港島線は今後更なる路線延伸計画もあるなど、今後の展開にも注目したい路線と感じたものでした。
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