きょう(10月21日、土曜日)午前中に、フィアット・プントを見に行ってきた。グランデ・プントというのが正式名らしいが、発音しにくいし、ボディのロゴにも“Punto”としか書いてないので、プントにしておく。
以前からネット上でたびたび見かける新しいプント(5ドア)の姿かたちにすっかり魅せられてしまっていたので、一昨日の朝日新聞の広告を見てすぐにコールセンターにカタログを希望したところ、昨日近くのディーラーから電話があったので、今朝、早速に出かけたのである。天気もいいので、ドライブがてら(といっても4kmちょっとしかないけれど)桃井四丁目までランクスを走らせた。
桃井四丁目あたりには思い出がある。ぼくの通った中学校は西荻窪にあった。ぼくが通っていた昭和39年頃には、西荻窪駅から北に向かう道は関根小学校の先あたりで行き止まりになっていたはずだが(バスの通らない細い道があったかもしれない)、今では上井草の運動場方向に伸びるバス通りになっている。大学時代に、西荻窪の駅近くに住んでいた中学時代の同級生の妹をデートに誘って家まで送った帰りに、終バスに乗り遅れて冬の夜中にこの道を歩いて帰ったことがある。大滝詠一の歌ではないけれど、何となく“ふられると分かる”ようなデートだった。
さて、閑話休題。プントの話だった。
ショールームには、メレンゲ・オレンジと、クロスオーバー・ブラックの2色のプントが展示されていた。カクテル光線(?)を浴びてどちらもきれいに輝いていた。ネットで見た通りの流麗なスタイルだった。4050×1685×1495と、ぼくにとっての“ジャストサイズ”である。ほぼサイズどおりに見えるが、フロントのノーズは実寸よりも長く見える。リアやインパネの、あのPという文字がドライバーを横から見た姿になった“Punto”のロゴもいい。プントは“イタリアのカローラ”なんて呼ぶ人もいるけれど、ごく一般的な大衆車がこんなにオシャレというのは、やっぱりイタリアと日本の違いなんだろう。わがカローラもがんばれ!
ネット上で誰かが「オーバーハングが異様に長い」と書いていたが、そんな印象はなかった。現に家に帰ってからカタログの三面図で確認すると、ランクスのオーバーハングとほぼ同じ比率(対全長比)であった。おそらくデザインの力で、ノーズがすごく長いような印象を与えるのだろう。フロントの両サイドが絞られていて、カタログが言うとおり、“1950年代や1960年代のスポーツカーを彷彿とさせ”るスタイルである。これもネットで誰かが書いていたけれど、前を走る車のバックミラーに、ものすごく格好良く映るだろう。
サイドの流れもよく、右のリアドアに“ジウジアーロ デザイン”のロゴが入っている(もちろんイタリア語で)。リアビューはリアグラスから上がシェープしているのと、立派なタイヤを履いているために、下半分はがっちりして見える。車幅は1685mmだけれど、5ナンバーを越えているかと思えるほどに見えた。室内はランクスよりはややタイトなコックピット、小振りのステア、ブラックが基調になっていてスポーティーな印象である。後席は国産のコンパクトカーに比べると狭い。後席への乗り降りもちょっときつい。もっとも、子どもが独立しつつあるわが家ではめったに4人で乗ることはないから、これは気にならない。
外から見るとフロントグラスの傾斜が結構急だが、運転席に座ってみると意外にも前方視界は良好で、Aピラーも気にならない。ぼくが座った運転位置では三角窓からはほとんど側方は見えず、あまり役に立っていない。それに対して、サイドミラーはお洒落な形をしている上に大きくて見やすかった。
担当の人から「試乗しますか」と言われた。外においてあるブラックのやつが試乗車だという。乗ってみたかったけれど、いずれにしても来年の車検までは買い換える予定はない。乗ってみて、ますます気に入ってしまったら、来年までの1年を待つのが辛くなってしまう。ランクスにも可愛そうなので、今回は辞退した。どっちみち街中を30分やそこら走ってみても、そのクルマの良し悪しは分からない。そのうちレンタカーで(プントのレンタカーがあるのなら)関越を走ってみようと思う。
燃費は担当の人が言うには街中で10km程度、高速で15km程度というが、もし本当なら立派なものだけど。そのうちユーザーレポートが出始めれば、実際のところも見当がつくだろう。最小回転半径は5.2mくらいらしい。徳大寺氏の「間違いだらけのクルマ選び」01年上期版によると、先代のプントの欠点として、ターニングサークルが大きいことと、エアコンの効きが悪いことが指摘されている(78頁)。エアコンに至っては、箱根ターンパイクの中腹になってようやく効きはじめるとまで書いてある。暑がりのぼくにはとても耐えられない。担当の人にいうと、「そんなことは絶対にありません」と強く否定していた。夏になったら試乗させてもらおう。
帰り道、2週間前に2年目の点検が終わり、オイル交換、タイヤのローテーションを済ませたばかりの、わがランクス君(嬢?)は、だんなの浮気を見透かすように元気良く走ってくれた。迷うなあ・・。
(写真は、イタリアのFIAT社のHPからダウンロードしたPuntoの壁紙。ただし3ドア)
以前からネット上でたびたび見かける新しいプント(5ドア)の姿かたちにすっかり魅せられてしまっていたので、一昨日の朝日新聞の広告を見てすぐにコールセンターにカタログを希望したところ、昨日近くのディーラーから電話があったので、今朝、早速に出かけたのである。天気もいいので、ドライブがてら(といっても4kmちょっとしかないけれど)桃井四丁目までランクスを走らせた。
桃井四丁目あたりには思い出がある。ぼくの通った中学校は西荻窪にあった。ぼくが通っていた昭和39年頃には、西荻窪駅から北に向かう道は関根小学校の先あたりで行き止まりになっていたはずだが(バスの通らない細い道があったかもしれない)、今では上井草の運動場方向に伸びるバス通りになっている。大学時代に、西荻窪の駅近くに住んでいた中学時代の同級生の妹をデートに誘って家まで送った帰りに、終バスに乗り遅れて冬の夜中にこの道を歩いて帰ったことがある。大滝詠一の歌ではないけれど、何となく“ふられると分かる”ようなデートだった。
さて、閑話休題。プントの話だった。
ショールームには、メレンゲ・オレンジと、クロスオーバー・ブラックの2色のプントが展示されていた。カクテル光線(?)を浴びてどちらもきれいに輝いていた。ネットで見た通りの流麗なスタイルだった。4050×1685×1495と、ぼくにとっての“ジャストサイズ”である。ほぼサイズどおりに見えるが、フロントのノーズは実寸よりも長く見える。リアやインパネの、あのPという文字がドライバーを横から見た姿になった“Punto”のロゴもいい。プントは“イタリアのカローラ”なんて呼ぶ人もいるけれど、ごく一般的な大衆車がこんなにオシャレというのは、やっぱりイタリアと日本の違いなんだろう。わがカローラもがんばれ!
ネット上で誰かが「オーバーハングが異様に長い」と書いていたが、そんな印象はなかった。現に家に帰ってからカタログの三面図で確認すると、ランクスのオーバーハングとほぼ同じ比率(対全長比)であった。おそらくデザインの力で、ノーズがすごく長いような印象を与えるのだろう。フロントの両サイドが絞られていて、カタログが言うとおり、“1950年代や1960年代のスポーツカーを彷彿とさせ”るスタイルである。これもネットで誰かが書いていたけれど、前を走る車のバックミラーに、ものすごく格好良く映るだろう。
サイドの流れもよく、右のリアドアに“ジウジアーロ デザイン”のロゴが入っている(もちろんイタリア語で)。リアビューはリアグラスから上がシェープしているのと、立派なタイヤを履いているために、下半分はがっちりして見える。車幅は1685mmだけれど、5ナンバーを越えているかと思えるほどに見えた。室内はランクスよりはややタイトなコックピット、小振りのステア、ブラックが基調になっていてスポーティーな印象である。後席は国産のコンパクトカーに比べると狭い。後席への乗り降りもちょっときつい。もっとも、子どもが独立しつつあるわが家ではめったに4人で乗ることはないから、これは気にならない。
外から見るとフロントグラスの傾斜が結構急だが、運転席に座ってみると意外にも前方視界は良好で、Aピラーも気にならない。ぼくが座った運転位置では三角窓からはほとんど側方は見えず、あまり役に立っていない。それに対して、サイドミラーはお洒落な形をしている上に大きくて見やすかった。
担当の人から「試乗しますか」と言われた。外においてあるブラックのやつが試乗車だという。乗ってみたかったけれど、いずれにしても来年の車検までは買い換える予定はない。乗ってみて、ますます気に入ってしまったら、来年までの1年を待つのが辛くなってしまう。ランクスにも可愛そうなので、今回は辞退した。どっちみち街中を30分やそこら走ってみても、そのクルマの良し悪しは分からない。そのうちレンタカーで(プントのレンタカーがあるのなら)関越を走ってみようと思う。
燃費は担当の人が言うには街中で10km程度、高速で15km程度というが、もし本当なら立派なものだけど。そのうちユーザーレポートが出始めれば、実際のところも見当がつくだろう。最小回転半径は5.2mくらいらしい。徳大寺氏の「間違いだらけのクルマ選び」01年上期版によると、先代のプントの欠点として、ターニングサークルが大きいことと、エアコンの効きが悪いことが指摘されている(78頁)。エアコンに至っては、箱根ターンパイクの中腹になってようやく効きはじめるとまで書いてある。暑がりのぼくにはとても耐えられない。担当の人にいうと、「そんなことは絶対にありません」と強く否定していた。夏になったら試乗させてもらおう。
帰り道、2週間前に2年目の点検が終わり、オイル交換、タイヤのローテーションを済ませたばかりの、わがランクス君(嬢?)は、だんなの浮気を見透かすように元気良く走ってくれた。迷うなあ・・。
(写真は、イタリアのFIAT社のHPからダウンロードしたPuntoの壁紙。ただし3ドア)