昼すぎ、石神井公園まで散歩に出かけた。
最近の東京(というか日本)は四季が感じられず、夏から一気に冬になってしまうので、亜熱帯気候になりかかっているのではないかと思うことがあるけれど、きょうの青空は、まさに東京の秋の空だった。
小学校の校舎の上空に広がっていた青空、東京オリンピック開会式のあの青空、予備校時代に迎賓館前の公園の芝生に寝そべって眺めた青空、あれやこれやの青空が思い浮かぶ。

そして、銀杏の黄葉が午後の日ざしを浴びて輝いていた。プラタナスか何かの大きな枯葉が歩道を舞っている、紋切型だけど秋を感じながら小一時間歩いてきた。
上野には銀杏が似あうなどと書いたが、うちの近所のほうがきれいだった。
石神井公園近くの小公園のハナミズキも空を突き上げる力もなく、わびしく枯れていた。でも背景の青空を引き立ててはいた。

レンガのプロムナードには、自分の影が長く伸びていた。
ずいぶん日が低くなったのだ。
2022年11月11日 記