豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

HONDA CR-Z

2011年10月15日 | クルマ&ミニカー

 一昨年の秋だったか、まだ発売前のインサイトのコンセプトカーを青山1丁目のホンダ本社ショールームに見に行っていた頃は、並べて展示してあったCR-Zにはまったく興味が湧かなかった。
 それどころか、あんなクルマは、スヌーピーとチャーリー・ブラウンをイメージ・キャラクターとする、“Honda Green Machine”キャンペーンにふさわしくないではないか、とさえ思っていた。

         

 ところが、である。
 2、3週間前に、仕事で自宅から川崎市の大学に向かう途中で、前を走っているクルマの後ろ姿がとてもかっこよく見えた。クルマに疎いぼくは、一瞬ポルシェかなと思った。
 しかし、すぐに、そのクルマはホンダの“CR-Z”だと分かった。リア・ハッチの左側に“CR-Z”のロゴが着いているのだから、間違えようがない。

 その日以来、ぼくは“CR-Z”の虜になってしまった。
 10月10日締切の原稿を連休前に書き終えた際も、宅急便で送ればよいものを、わざわざ青山一丁目の出版社まで届けに行った。青山一丁目駅前のホンダのショールームに展示されているであろう“CR-Z”を見て、シートに座ってみるためである。

         
 
 ぼくがクルマを選ぶ時の条件は、いくつかある。
 まず5ナンバーであること、運転が下手なぼくは、車幅が1695mmをこえると、左側が怖い。全長は4200mm前後まで。これ以上長いと、前方に余裕がない駐車場での駐車が面倒くさい。
 ボディーの形状は丸いこと。だからニュー・ビートルやフィアット500などにはぐらっと来てしまう。
 そして、オートマで、サイドブレーキで、フロアシフトであること。長年の慣れで、今さらクラッチや、フットブレーキや、プリウスなどのような妙なシフトノブ(?)はご免である。
 年に2、3000km程度しか乗らないので、実質燃費がリッター10km以下でなければ、燃費にはそれほど拘らない。もちろん燃費が良いに越したことはないけれど、リッター30だの40だのという嘘表示には興味はない。アイドリング・ストップは今日では社会的義務のように感じる。
 最後に、一番大事なことだが、本体価格が200万円程度であること。アクセサリーや諸経費も含めて300万円以内に収まってほしい。

 さらに、最近加わった絶対条件が、国産車であること! 正直言うと、次はVWのPOLOか、アウディA1、アルファ・MITOか・・・、などと考えていたのだが、最近のスズキ対VWの争いを新聞で見ているうちに、だんだん腹が立ってきて、今や完全に国粋主義者になってしまった。
 絶対にVWなんか選ばない。絶対に国産車である! できればスズキを買ってやりたい。しかし、国産の“プレミアム・コンパクト”車って、何があるだろうか・・・。

         

 “CR-Z”は、こんな気持ちでいる時に出会った。しかし、上の条件は余り満たしていない。
 長さは4080mmなのでOK。写真などでは全長が結構あるように写っているのが多いが、実車を真横から眺めると意外に短い。まさに4080mmのコンパクト・カーである。しかし、幅は1740mmあるからアウト。しかも、幅は実際に見ると1740mmよりも広く見える。サイズの魔術だろう。全高が低いので、まさに“Low and Wide”(“but short”)である。

 オートマ、サイドブレーキ、フロアシフトは合格だが、シートの位置は極端に低く、腰痛の爆弾を抱える身にはきつい。ただし、座ってしまえば、運転席の前方視界はそれほど悪くない。と言うより、むしろ左右は見やすい。
 リア・ウインドウの真ん中にスポイラー(?)があって、後方視界を真っ二つにさえぎっているので、普通のクルマより後方の視界は悪い。しかし、スポイラーは邪魔だけれど、真後ろにいる人や物体は見ることができるので、これは慣れることができそうだ。
 ただし、ネット上や雑誌などの試乗レポートでも何人かが指摘しているように、左斜め後方の視界はかなり悪い。小さなリアガラスから後ろの視界は、1メートル近くあろうかと思えるほどのCピラーによって遮られ、車内のその部分には暗い闇が広がっている。バックモニター・カメラが必須アイテムになりそうだ。超広角カメラだというバックモニターの画面を実際に確認してみたい。

 後席は座って見たけれど、浅く座っても首をまっすぐに立てることすらできない。足を動かすこともできない。「緊急用」と書いている記事もあったが、緊急時でも大人は無理である。せいぜい小学校低学年の子ども2人が限界だろう。
 ただし、荷室はこの手のクルマとしては別格に広い。1週間の予定で夫婦が軽井沢にドライブするくらいの荷物は十分に運べる。しかもリアドアが真上に開くので、後方に余地がなくてもよい。
 “モーターファン別冊437号 ホンダ CR-Zのすべて”にもある通り、「“CR-Z”は実用性を犠牲にできる人だけが選べる、優雅なクルマ」なのである(59頁)。

         

 とにかく、一目ぼれである。
 しかし、今は、ビックカメラで840円で買ってきた1/32のPlayCastを眺めるだけである。

         

 欲しいなあ・・・、ホンモノが。

         

 * 写真は、1、5、7枚目がホンモノの“CR-Z”で、それ以外は、“Play Cast”の1/32 ダイキャストカー(シー・シー・ピー製)。

 2011/10/15 記

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