豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

ホンダ インサイト・エクスクルーシブ

2011年10月28日 | クルマ&ミニカー

 昨日のネット上で、ホンダのインサイトにCR-Z(の1500ccエンジンとモーター)を搭載した“EXCLUSIVE”誕生!!というニュースが流れていたので、さっそく今日の午後、青山一丁目のホンダ・ショールームに見に行ってきた。
 第一印象は、現行インサイトより上質で、2年前ここに展示してあったインサイトのコンセプトカーに一歩近づいたように見えた。

         

 一番注目したのは、後席の居住空間。
 インサイトの後席は、CR-Zほどではないものの、かなり狭い。とくに頭上空間にゆとりがない。172センチのぼくでも、少し浅めに座らないと頭が天井に触れるくらいだった。

 ネット上の“EXCLUSIVE”三面図を見ると、3サイズ、室内サイズに変更はなく、後席シートの形状を変更して、居住性を高めたとあった。
 さっそく、まず後席に座ってみると、たしかに今までのインサイトの後席とは明らかに違う。これで、インサイトは「後席の居住性が悪い」という批判を免れることができそうだ。
 後席の居住性よりもスタイルとスポーティーさを選ぶ人はCR-Zに乗り、やっぱり4人乗車というシチュエーションを想定しなければならない人は“EXCLUSIVE”を選ぶことになるだろう。

         

 運転席シートはCR-Zに比べると着座位置が高く、頭上の余裕もあるので、乗り降りはかなり楽である。インサイトも最近のクルマの中では車高が低いクルマだったが(1425mm)、CR-Zに比べると随分高く、年寄りには助かる。

                  

 先日、何気なく徳大寺先生の「間違いだらけのクルマ選び」の1992年版を手にとって見たら、当時のクルマの車高がどれも低いのに驚いた。
 たとえば、当時から車高の低いホンダのシビックが1335mm、背が高いと思っていたシティーも1335mmしかない。トヨタでは、ターセルが1365mm、カローラ、スターレットは1380mm、MR-2に至っては1300mmもない(1240mm!!)。マーチがCR-Zと同じ1395mm、ブルーバードがやっと1405mm、クラウンでも1420mm・・・といった調子であった。
 いまCR-Zの運転席に座ると、極端に低いクルマに乗っている感じがするけれど、1992年だったら、誰でもこんなに背の低いクルマに乗っていたのだ。

                  

 さて、次の見どころは、「後方視界の改善」ということ。
 リア・ウィンドのまん中にスポイラーがあって後方視界を遮っているのだが、どのように改善されたかは分からなかった。現行インサイトのリア・ウィンドからの視界がどのようなものだったか記憶にないので。
 比較はできないが、今回のエクスクルーシブの運転席からの後方視界を確認すると、CR-Zの後方視界のほうがはるかに良い。CR-Zは全長が30cmも短く、ルーフの傾斜も急なためだろう。
 ただし、CR-Zは斜め後方の視界がやっぱり悪い。
 ↓の写真は、上がエクスクルーシブ、中がCR-Zのリア・ウィンド。ヘッドレストが立ててあったせいもあるが、その差は歴然である。
 下はCR-Zの運転席から見た左サイド後方。なんかゴチャゴチャしている。左折時や左側車線に車線変更するときなど、確認のため左後方に首を傾けるとこんな狭い視界では不安だろう。

         

         

         

 ルーフにはCR-Zと同じシャークフィン・アンテナが乗っている。ぼくはCR-Zのカタログを見るまで、あれがアンテナだとは知らなかった。近所の家の駐車場に置いてあるBMWのルーフに乗っているあれは何なのだろう? といつも不思議に思っていた。

         

 いずれにしろ、CR-Zを買う決断のつかない人にとっては有力な候補になるだろう。
 5ナンバー枠を守ったこともいい。プリウスのように「2400cc並みのパワー!」などとエコカーらしからぬ自慢をしないのもいい。できることならプリウスのように街中に溢れ返らないことを祈る。
 個人的には全長がもう少し短ければもっといいのだが、4390mmはちょっと長すぎる。トランクにゴルフバッグが2個積める必要がある人など、世の中にいるのだろうか。4人乗りでゴルフバッグ2個積んで、一体どんなゴルフをするというのだろう? 2人なら後席を倒せばよいし、4人でゴルフに行くならゴルフバッグが2個積めたところでどうにもなるまい。

          

 全長の短さと後方視界でCR-Z、5ナンバーの車幅と着座位置でEXCLUSIVE、スタイルはCR-Z、実用性はEXCLUSIVE。
 価格は、装備が違うので比べにくいが、スタンダードなCR-Zのαが249万8000円、ホンダNAVIが付くと278万4000円、EXCLUSIVEは標準で225万円、ホンダNAVI、16インチのアルミホイール付きで256万円。EXCLUSIVEはサイドエアバッグだけでもオプションで付けられるが、CR-Zは他の物と抱き合わせでないとサイドエアバッグをつけられない。どうしてだろう?

 なかなかパーフェクトなクルマというのはないものである。
 でも、CR-Z熱はちょっと冷めた。ドアも重かったし。そのCR-Zは、今日は外に展示してあった。

         
        
 2011/10/28 記 

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