気ままに

大船での気ままな生活日誌

行く秋惜しむ in 新宿御苑 (1)

2007-12-07 08:50:44 | Weblog
秋色に染まって、うつくしかった晩秋の風景も、徐々に、初冬の風景にうつり変ってきています。”行く秋を惜しむ”場として、ボクは新宿御苑を選びました。”行く春”でも”行く夏”でも”行く冬”でも、季節季節の風景を惜しむ場として、お別れする場として、この新宿御苑より相応しいところをボクは知りません。その日は雲ひとつない晴天。”行く秋を惜しむ”日としても最高の日でしたよ。

御苑の晩秋とゆうと、ボクは真っ先に、フランス式整形庭園のプラタナスの並木を思い起こします。まだ、枯れ葉がいっぱいついていて、でも、一陣の風が吹くとひらひらと舞い散る枯れ葉、そして、その落ち葉が並木道を埋め尽くしている、こんな、今の時期のプラタナス並木が好きです。その日も、まさにそのとおりの風景でした。並木道のベンチに目を向けると、老人がひとり、本をひろげている、向こうのペンチには若い女性が物思いにふけっている、まるで、ボクも数ヶ月ほど暮らしたことのある、パリの晩秋の並木道の風景を彷彿とさせます。

プラタナスの枯葉舞う 冬の道で
 プラタナスの散る音に 振り返る
  帰っておいでよと 振り返っても
   そこにはただ風が 吹いているだけ
    人は誰も恋をした 切なさに
     人は誰も耐え切れず 振り返る
      (風、シューベルト)

あなたの肩さきに ひらひらこぼれてる
 プラタナスの枯葉 さむそな枯葉
  どこまでおくろか 真冬の帰り道
   このままどこまでも 歩いていたい
      (真冬の帰り道、ランチャーズ)

プラタナスはロマンチックな歌が似合います。

並木のプラタナスだけではなく、巨木のプラタナスもすばらしいです。これは、季節とは関係ないのですが、葉っぱより、ぶっとい幹の方に目がいきます。白っぽい地肌になんともいえないうす墨色の地図のような模様が魅力的です。ボクは最近、木の幹のうつくしさに目覚め(笑)、ついついその美肌に(汗)うっとりしてしまうのです。

もちろん、御苑はプラタナスだけではありませんよ。楓、イチョウ、メタセコイア等々。これから、”牛乳を注ぐ女”の美肌を(汗)鑑賞しに行かねばなりませんので、それらは次回に報告することにします。







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