気ままに

大船での気ままな生活日誌

花の生涯 フラワーセンター

2007-12-17 10:24:39 | Weblog
さすがに師走の、フラワーセンターは静かでした。何かと忙しい、この時期に訪れることのできる人は余程の暇人か(汗)、余裕のある人でしょう。午前中、年賀状の宛名整理をPCでして、午後は、印刷もと思ったのですが、あまりにいい天気でしたので、ついついフラフラと大船フラフラセンター(笑)に出掛けてしまいました。

門をくぐると、クリスマスツリーが出迎えてくれ、さらに、温室方面に向かうと、クリスマス仕様の壁面花壇とリースも歓迎してくれました。さすがに、園内の冬の花は少ないですが、いくつか印象に残った花などを紹介したいと思います。題して「花の生涯」(笑)。

「花の生涯」といえば、桜田門外の変、ということで、桜さんから。



これは、子福桜(こぶくざくら)という桜で、春に一度咲いて、また晩秋から冬にかけて一度と、年に2度も花を咲かせるのです。二度目の花もこんなにきれいなんですよ。

ボクはこの花をみて、伊能忠敬のことを思い出しました。忠敬は伊能家に養子に入り、家業を発展させたあと、50才で隠居し、江戸に出て本格的に勉学を始め、55才から17年間にわたり全国測量を行い、精密な日本地図を完成させました。ボクは若いときから、忠敬にあこがれのような気持ちをもっていて、生誕地の、千葉佐原の記念館にも2度ほど行きましたし、加藤剛主演の”伊能忠敬、子午線の夢”の舞台も観に行ったことがあります。生涯、2度、花を咲かせた男、そうゆう意味で、この子福桜に重ね合わせたのです。

実はボクもこうゆう生涯を送りたいと常々、思っていました。定年後は、もう一仕事、それもゼンゼン別の分野で花を咲かせたいと思っていました。それで、とにかくボクは定年後、関連の就職口には一切、目を向けず、そして、これまでの職場からなるべく遠く離れたところに居を移しました。これで、第一段階は成功しました。そして、第2段階、何をやろうかと、ゆっくりと探し始めたのです。ところが、気まま生活を始めてみて、いろいろなことに首をつっこんでいるうち、世の中には、なんて面白いことが、なんてうつくしいものが、こんなにもたくさんあるのだろうと思うようになってきたのです。今まで、いったい、何をみていたのだろうか、と。

それで、これから、また、ある分野だけの、専門的なケンキューを始めてしまえば、現役時代と同じになってしまう、同じ、単調な視線に戻ってしまうと思うようになってきました。それよりも、もっともっと遠くをみたり、近くをみたり、横を向いたり、下を見たりする時間がなるべく、たくさん欲しいのです。伊能忠敬のような大業績も、もちろん、りっぱな”冬の花”ですが、こうゆう凡人の生き方だって、ボクはささやかながら、秘やかに咲く”冬の花”だと思うようになったのです。
・・・・・

もうひとつ、こんな花が咲いていました。名札をみると、”おおちょうじがまずみ”とありました。葉っぱはすっかり老いぼれているのに(笑)、きれいな花を咲かせています。もともと冬の花なのか、くるい咲きなのか、詳しいことは知りませんが、みた印象としては”老いらくの恋”です(笑)。生涯青春ですね。

人間、20才も100才も、同じ時代に生きてるだけで、もう同い年ですよ。宇宙の時間からみれば、同タイムです。生涯青春。”がまずみ”さんに負けずにがんばりましょう(汗)。



コメント
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