♪ 目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず 人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい♪ ボクも好きな河島英伍さんの”時代遅れ”の歌詞(阿久悠作詞)です。そんな”時代遅れ”の、目立たない虫を箱根湿生花園で見つけました。この写真を見て下さい。よく見ないと、どこに虫がいるか分らないでしょ。幹とそっくりの色合いで、まるで木の一部のようです。ガイドの学芸員の人は植物はネムの木ですが、虫は詳しくないので、分かりませんとのこと。蝶か蛾の幼虫でしょうか。
保護色で鳥などに見つからないようにする、その戦略は分るのですが、分らないのは、どうも幹の表皮を食べている様子なのです。葉っぱとか若い茎なら美味しそうですが、この幹は、塩マメみたいに固そうで歯がかけそうだし、それにいかにも不味そうです。本当に、”目立たぬように、はしゃがぬように”そして一日二杯の酒を飲み”さかなは特にこだわらず”なんですね。

目立たない”ネム虫ちゃん”(ボクがつけたあだ名)をみてから、数歩進んだところに、ネム虫ちゃんとは正反対の、目立ちがり屋さんの虫をみつけました。これは蝶の幼虫でしょう。目立つだけではありません。鉛筆で突くと、威嚇するように角を出します(写真ではその決定的瞬間を撮れませんでしたが)。なるほど、ぼくは毒入り虫だぞみたいな、けばけばしい恰好をして敬遠させ、たとえ、敵が近づいてきたら脅すという戦略なんですね。

さて、この写真はなんでしょうか。この文字のような線は虫の食べた跡だと思います。以前、目黒の自然教育園で似たようなのがあり、そう案内があったのです。虫の名前は忘れてしまいました。これこそ究極の目立たぬ虫ですね。あるいは姿、形はめったにみせないけれど、りっぱな文学作品を残す、虫界の村上春樹かもしれませんね。そういえば、この作品も、心の奥深いところの、さ迷う魂の軌跡を象徴的に簡潔に表わしています(笑)。

ぼくら人間も、全く同じですね。目立たぬように生きたい人もいるし、目立って、積極的に生きたい人もいる。はたまた、我が道を行く人と。きっと、どれもこれもいいんだよ、自分らしく生きれば、と虫は教えてくれているようですね。
保護色で鳥などに見つからないようにする、その戦略は分るのですが、分らないのは、どうも幹の表皮を食べている様子なのです。葉っぱとか若い茎なら美味しそうですが、この幹は、塩マメみたいに固そうで歯がかけそうだし、それにいかにも不味そうです。本当に、”目立たぬように、はしゃがぬように”そして一日二杯の酒を飲み”さかなは特にこだわらず”なんですね。

目立たない”ネム虫ちゃん”(ボクがつけたあだ名)をみてから、数歩進んだところに、ネム虫ちゃんとは正反対の、目立ちがり屋さんの虫をみつけました。これは蝶の幼虫でしょう。目立つだけではありません。鉛筆で突くと、威嚇するように角を出します(写真ではその決定的瞬間を撮れませんでしたが)。なるほど、ぼくは毒入り虫だぞみたいな、けばけばしい恰好をして敬遠させ、たとえ、敵が近づいてきたら脅すという戦略なんですね。

さて、この写真はなんでしょうか。この文字のような線は虫の食べた跡だと思います。以前、目黒の自然教育園で似たようなのがあり、そう案内があったのです。虫の名前は忘れてしまいました。これこそ究極の目立たぬ虫ですね。あるいは姿、形はめったにみせないけれど、りっぱな文学作品を残す、虫界の村上春樹かもしれませんね。そういえば、この作品も、心の奥深いところの、さ迷う魂の軌跡を象徴的に簡潔に表わしています(笑)。

ぼくら人間も、全く同じですね。目立たぬように生きたい人もいるし、目立って、積極的に生きたい人もいる。はたまた、我が道を行く人と。きっと、どれもこれもいいんだよ、自分らしく生きれば、と虫は教えてくれているようですね。