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気ままに

大船での気ままな生活日誌

フェルメール展 in 上野

2008-08-27 08:43:01 | Weblog
この日曜日、上野の都美術館で開催されている”フェルメール展/光の天才画家とデルフトの巨匠たち”を観てきました。生涯、わずか三十数点しか残さなかった作品のうち7点も上野に集結したのですから、見逃すわけにはいきません。さすがに、迫力満点、良かったですよ。

フェルメール以外の、デルフトの巨匠たちの作品の展示から始まりますが、そこはさらりと流しました(笑)。でも、1階の終わりの方の作品、ホーホの”幼児に授乳する女性と子供と犬”や”窓辺で手紙を読む女”の前ではしばらく立ち止まりました。ホ、ホー(笑)、フェルメール風でなかなか素敵な絵だなと思いました。そして、いよいよ2階のフェルメール作品展示室へ。

二階にずらりと並ぶフェルメール作品7点。それら作品から発せられオーラのようなものが感じられ、やっぱりホーホらとは違う、格がちがうと感じました。”マルタとマリアの家のキリスト”と”ディアナとニンフたち”のフェルメールらしくない神話からの題材の二つの絵が続き、そして、生涯2点の風景画のひとつ”小径”。こうした絵もフェルメールの別の面をみるようで楽しかったです。

でも、ボクが一番気に入った作品は、この作品です。”ワイングラスをもつ娘”です。娘さんの赤いドレスの光と影がとても印象的でした。そして、隣りの男に何か言い寄られて、まあどうしましょうといった風情の、娘さんの照れ笑いもいいです(汗)。ただ、この音声ガイドにはドキリ。”この絵は好色と飲酒の戒めも込められています”(大汗)



そして、2番目に気にいったのは、パンフに代表作として採用された”手紙を書く婦人と召使い”です。去年六本木で観た”牛乳を注ぐ女”にも通じる、窓際のやさしい光が何ともいえず、うっとりでした。



この”ヴァージナルの前に座る女”は当初、贋作とされていたそうです。でも、フェルメールしか使っていない、高価な顔料、ウルトラマリンの検出が決め手となって真作とされたそうです。持ち主のベルギー人は真偽決定前に亡くなり、競売にかけられ日本円にして30億円で落札されたそうです。でも、ボクはこの作品はあまりいいとは思いませんでした。鑑識眼がないということですね(汗)。



。。。。。

フェルメール展示室のおわりのコーナーに、フェルメールの30数点の全作品の実物大の写真が飾られていました。これは、とても良かったです。あの絵はこんな小さかったのだとか、まるで世界地図をみるような楽しさでした。同時に、これらフェルメール作品の認知度、人気度のアンケート調査の結果が展示されていました。認知度、人気度のいずれも、”真珠の耳飾りの少女”と”牛乳を注ぐ女”の二つが抜きんでていました。ボクも、やはりこの2点です。そして、今回、新たに好きになった”ワイングラスを持つ娘”。今後、この三つを、マイベストスリーにしたいと思います(笑)。

帰ってから、この話をワイフにすると、私は”デルフト眺望”が好きだわ、と。ぼくらは、十数年ほど前に、仕事の合間に(汗)ハーグのマウリッツハイス美術館に寄り、そこでワイフもその作品を観ているのです。そこには”真珠の耳飾りの少女”と今回展示の”ディアナとニンフたち”もあるのですが、彼女はこれが一番良かったと言います。ボクは当時、フェルメールといえば、それ以前に、上野に来た”真珠の耳飾りの少女”ぐらいの認識でしたから、そのときも他の二つの絵はよくみていなかったのかもしれません。

。。。

その翌日、逗子図書館で偶然、手にした”芸術新潮”がフェルメール特集号でした。全作品が所蔵美術館ごとにうつくしい写真で紹介されていました。これは、前述のハーグの美術館のページです。左がワイフの好きな”デルフト眺望”です。デルフトはハーグの近くの町で、フェルメールの生まれ、育ったところです。ボクらも訪ねましたが、とても素敵な町でしたよ。







コメント (1)
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