気ままに

大船での気ままな生活日誌

ブックオフ オープン

2009-09-12 18:42:39 | Weblog

雨がしとしと降っていたが、11時前に止んだので、それにイチローの試合も中止になってしまったので、今日10時オープンのブックオフをのぞきに行った。こんな天気なのに、すごい人出だった。駐車場に入れない車が列をなしていた。

店に入ると、オープン記念にティシュを一人に1箱宛て配っていたので頂いた。レジには長い列ができていて、15分は待ちそうな感じだったので、また別の日に来ようかなと思ったが、オープンの日に買うのに意味があると考え直して、本を買うことにした。

ひとつは、昨日、縁あって手に取った、城山三郎の日記スタイルの本と決めていた。まだ売り切れてはいなかった。題名がなかなかいいなと思った。”どうせあちらへは手ぶらで行く”。帯には、”これからは鈍々楽(どんどんらく)で生きる/そうかもう君はいないのか最終章”との説明が。

またぱらぱらとめくり、昨日のブログに書いたページを捜した。勘違いしていて、その部分は日記の中ではなく、”勲章について”というタイトルの巻末付録の中にあった。人の日記帳をのぞくのは、だれでも面白いもので、ブログがこれほど盛んになるのも、当然のことだろう。もう、すでに読み始めているが、そのうち紹介しようと思う。値段は約半額(650円)であった。

もうひとつは、岩波文庫の、荷風センセイの”濹東綺譚”を買った。むかし読んだことはあるが、すっかり忘れていて(汗)、もう一度読んでみたいと思っていたのだ。先日、吉田秀和さんのエッセイを読んでいて、彼が荷風文学を非常にほめていたのも、理由のひとつである。本をぱらぱらめくると、木村荘八さんの挿絵がふんだんに入っていて、これも楽しめそうだ。値段は200円(もとは260円)だった。

というわけで、今日のオープンの買い物は850円也と、ランチ代くらいだった。レジの長蛇の列に入ろうとしたが、念のため、近くにいた係の人に聞いたら、レシートが不要であれば、簡易レジがあります、そこなら即座にできますとのことだった。本当に即座にできた。みんな知らないのだろう。それとも、領収書が必要な人が多いということか、”鈍々楽で生きている”ボクには、わからない。

隣りの、イトーヨウカドーに寄り、ワイフから頼まれた、お昼の温麺用のてんぷらを買って、家に戻った。


オープン記念ティシュ




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クンショウなんかいらない

2009-09-12 09:37:20 | Weblog
内田百センセイは、文部省から芸術院会員の推挙を受けたが、いやだからいやだと言って断ったことは先日紹介した。クンショウなんかいらない、そういう人を昨日、また見つけた。

夕方散歩の途中、開店前日の、でも買い取りだけは始めているブックオフに入り、本棚の城山三郎さんの”そうか、もう君はいないのか”の隣りにあった、彼の日記スタイルの本を手にとった。何気なく拡げたページが、”クンショウなんかいらない”というタイトルだった。

○月○日 妻があなたにシジュホウショウを、という電話があったわよ、と嬉しそうな顔で語りかけてきた。そんなものいらない、断ってくれ、なぜかと尋ねられたので、物書きの勲章は野垂れ死にだ、とよく言うだろう、とだけ答えた。加えて、おれが死んだあとに、国から何かクンショウを与えると言っても、絶対受けてはならぬ、とも言った。そんな意味の内容だった。

百センセイみたいだな、と思いながら、そういえば、あの魯山人も人間国宝の推挙をすげなく断っている。表に出なくても、まだまだ、たくさん、そういう方はいるのだろうな、と思う。

人の業績に勲一等、二等、三等となど、ランクをつけるのはけしからん、という世論が強くなり、名前だけ変えて、相変わらず、それに相当する勲章が続いている。ぼくの大学時代の先生の叙勲祝い会のとき、この勲章は、昔の勲2等の○○章に当たると挨拶していたのには苦笑してしまった。

この勲章は、おそらく文部(科学)省の係が、ほとんど機械的に決めているのだと思う。大学の学長クラスなら旧勲二等、教授や研究所長なら旧勲三等、それも70歳になった時点で、というふうに。それ以下の勲章も、それぞれの団体や職業等での役職等、それなりのランクを決めている感じだ。まったくケシカランことだ。

こんなものが残るのも、もらいたい人が多いということだろう。その筆頭が、政治家や官僚だろう。だから、やめられないのだ。まあ、新政権になっても、それほど変わらない”人種”が仕切っているのだから、変わるはずがない。

ぼくの大学時代に指導を受けた先生は、りっぱな方だったが、70歳になっても勲章はもらっていなかった。きっとお断りしたのだろう。一方、普段の言動から、話があっても断るだろうな、と思っていた人が、平気な顔してもらっているのはみっともない。

ぼくも、城山センセイのまねをして、おれが亡くなったあとに、はなしがあっても断ってくれよ、とワイフに言ったら、あんたにくるはずがないでしょ、と一蹴された。

。。。

9年連続200本安打にあと4本と迫った、イチローの試合、9時からの予定でしたが、雨でまだ始まっていません。そいうえば、イチロー選手は、大リーグ初年に新人王、MVP、首位打者、盗塁王をとり、その年に政府から国民栄誉賞の推挙がありましたが、断りましたね。たぶん、引退したあとももらわないでしょう。



百センセイはにゃんこ好きでしたが、イチロー選手はわんこ好きです。名前は一弓です。一郎さんと奥さんの弓子さんの名前をとったのでしょう。柴犬です。
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