セザンヌ/パリとプロバンス (国立新美術館)
レオナルドダビンチ/美の理想 (BUNKAMURA ザ・ミュージアム)
ザ・タワー/都市と塔の物語 (江戸東京博物館)
ユベール・ロベール/時間の庭 (国立西洋美術館)
これらの美術展は、最近、観てきたものばかりです。それぞれ、感想文を書くつもりでしたが、桜週間に入ってからは、ブログ記事は、桜情報優先となり、感想文は後回しになっていました。そして、もうひとつ、締切日が近づいてきたのです。えっ?ブログにも締切りなんてあるの、知らなかった。いえいえ、ぼくの自発的締切日なんでやんす。明日からパリに行くンです。10日間ほどですが、帰ってくれば、パリの美術館巡りの記事をしばらく続けなければならないし、そうすると、永遠に、これらの美術展は闇に葬られてしまうことになりかねないのです。で、まとめて、締切日に、それぞれの感想サマリーを載せようと思ったわけ。
四つ並べてみて、はっと思いました。共通語がひらめいたのです。なななんと、明日から行く、”パリ”。多少、無理なこじつけもありますが(汗)
まず、セザンヌ展。これはサブタイトルに、”パリ”があるように、問題なくパリ関連です。生まれ故郷のプロバンスとパリとの間を20回以上も行き来していたそうだ。展覧会では、展示作品がどちらで描かれたものかわかるようにしている。こんなにたくさんのセザンヌ作品を観たのははじめてかもしれない。モデルだった夫人をまるでりんごのようだ(我慢強く、動かずにモデルになってくれたので)、と言ったセザンヌの言葉が紹介されていた。風景、肖像、身体、静物と、それぞれ楽しめた。また、パリでもたくさんの作品にお目にかかれることだろう。
そして、レオナルドダビンチ展。パリとの関係は?もちろん、レオナルドダビンチの最高傑作、”モナリザ”がパリのルーブルにあること。この展覧会でもモナリザが大活躍。本物ではないが、レオナルド周辺の画家による、モナリザの模写や変型、またヌードにしたモナリザなど多数。でも、この展覧会の目玉は、レオナルド真筆の”ほつれ髪の女”。未完成の下絵だけど、うつむいた美女の表情がすばらしい。パルマの宝石と賞されている。ロンドンナショナルギャラリーの”聖母子と聖アンナと聖ヨハネ”の聖母を思い出した。これも下絵ながらロンドンの宝物になっている。今、ルーブルに来ているらしい。修復を終えたルーブルの所蔵”聖母子と聖アンナ”と並べて展示されるとのこと、楽しみだ。
ザ・タワー展は、文句なくパリ。エッフェル塔が、近代の都市の塔の魁として紹介されていた。現在ではパリのシンボルと讃えられている塔も、開設当初は、当時の文化人たちに、こんな醜悪な塔はないと、酷評されていたそうだ。評価なんていうのものは、変わるものだ。その後、パリ万博も終わって、しばらくして取り壊しの計画もあったそうだが、よく生き延びてくれた。久しぶりの再会、楽しみだな。
ユベール・ロベール展。ロベールは、11年に及ぶイタリア滞在を終えて、帰国し、パリで暮らし始めた。この時代が、彼の絶頂期だったとのことだ。”廃墟のロベール”の異名があったらしい。廃墟といっても、ローマやボンベーの古代遺跡のことで、モチーフによく使われている。よく知らない画家だったが、ロベールをパリの美術館で探してみよう。
10日間ほどの、パリ滞在ですが、帰ってからまた、これらの展覧会を含めた、感想を書いてみたいと思います。
セザンヌ/パリとプロバンス


レオナルドダビンチ/美の理想


ザ・タワー/都市と塔の物語


ユベール・ロベール/時間の庭

