気ままに

大船での気ままな生活日誌

レオナルド・ダ・ヴィンチ特別展 in ルーブル美術館

2012-04-24 08:50:05 | Weblog

最近、レオナルド・ダ・ヴィンチづいている。昨秋、レオナルドの真作が9点も集まり、奇跡の展覧会といわれた”レオナルド・ダ・ヴィンチ展”をロンドンナショナルギャラリーで観て、この春、渋谷のBUNKAMURAザ・ミュージアムで”レオナルド・ダ・ヴィンチ/美の理想”を観た。そして、今回のルーブル美術館での”レオナルド・ダ・ヴィンチ特別展”(聖アンナ/レオナルド・ダ・ヴィンチの究極の傑作展)である。レオナルド崇拝者としては、短期間にこれだけ見させてもらえれば、もういつ死んでもいいです(爆)。

今回の展覧会は、ルーブル所蔵の”聖アンナと聖母子”が数年間の修復作業を終えたので、そのお披露目を目的としたものである。この作品はレオナルドの晩年期に描かれたもので、自身が何度も手を入れた未完の大作だそうだが(ぼくには完成品にみえるけど、背景などが十分でないらしい)、非常に高い評価を受けている。さて、リニューワルされた作品の評価はどうか。鮮やかになりすぎて、違和感をもった人も多いと、ガイドさんが言っていた。たしかに修復前の薄汚れた感じの、マリアの青いマントは眩しいくらいのブルーになっていた。実際はどうだったのか、レオナルドに聞いてみるしかないだろう。修復に関わった専門家、20人のうち、2人が途中で、”ゆきすぎる修復”を理由にメンバーから抜けたということだ。ぼくは素直に、きれいになった”聖アンナと聖母子”に感嘆した。

この主役の横に、ロンドンナショナルギャラリーからの”聖母子と聖アンナと聖ヨハネ”が控えていた。ロンドンのレオナルド展ではルーブルから、岩窟の聖母とミラノ宮廷婦人の二点が来れれていたから、そのお返しということもあるのだろう(笑)。この絵も、下絵とはいえ、鑑賞者を十分意識した作品で、素晴らしい”完成品”といえる。ぼくはこの絵が大好きだ。アンナとマリアの微笑がとても魅力的だ。この絵も二年半の修復作業を受けたことがある。ばか者によって、マリアさまの左胸にライフルの銃弾を浴びさせられたのだ。”聖アンナと聖母子”の10年前の作というから、その下絵のつもりで描かれたものだろう、こうして、ふたつ並べて鑑賞できる機会はめったにあるものではない。

会場では、この二点のほか、レオナルド作のルーブル所蔵の岩窟の聖母と洗礼者聖ヨハネが展示されていた。さらに、レオナルド自身も描いたことが知られているが、その真作はみつからず、レオナルド工房による”レダと白鳥”も飾られている。モナリザとミラノ宮廷婦人は常設展でみられる。従って、ルーブルで5点ものレオナルド真作をみることができるのだ。

そのほかの展示としては、レオナルドの卓越したデッサン力が、みてとれる作品の数々、そして、ラファエロの美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)など、ほかの画家による、聖母子やモナリザの模写や変型などの諸作品を楽しめることができる。後代の画家にも影響を与えた例として、ドガやルドンの珍しい作品も出展されていたのも嬉しい。

図録を繰り返しみているが、レオナルドほど、うつくしく気高い女性の顔を描く画家はいないと、再認識する。

。。。。。

聖アンナと聖母子 (みためはもっと青が鮮やか)



聖母子と聖アンナと聖ヨハネ



岩窟の聖母



洗礼者聖ヨハネ



レダと白鳥(真作は見つからない。これはレオナルド工房による摸写)



レオナルドのデッサン







ドガ



ルドン








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ルーブルあれもこれも

2012-04-24 05:56:37 | Weblog
今回のパリ旅行では10近くの美術館を巡った。その中で、一番、見学時間が長かったのが、ルーブル美術館で、まる二日間、居たことになる。ルーブルの記事は、前回で締めようと思ったが、やっぱり、あれも出しておきたい、これもと、次々と頭に浮かんできて、結局、ルーブル第3報の記事を書くことになってしまった(汗)。

まず、頭に浮かんだのは、ルーベンスの部屋。24点からなる連作”マリー・メディシスの一生”は素晴らしかった。フランス国王アンリ4世にイタリアから嫁いできたマリー。夫の死後、幼い息子ルイ13世の摂政となる。実権を離さず、子供との争いとなる。幽閉され、ようやく和解。その年、当時の国際的大画家ルーベンスに自分の一生を描いてもらう。昨年のオランダ旅行で、ルーベンスとかブリューゲルが好きになっている。






大英博物館でもみたような。






宮殿時代の面影が。 ”はとさぶれ”みたいな模様も






彫刻の数々








すりも多いらしい トイレの標識ではありません 女すりが多いのかな。


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