気ままに

大船での気ままな生活日誌

ぼんぼりの藤田嗣治から連想ゲーム

2012-08-08 18:05:57 | Weblog
八幡さまの雪洞まつりの初日にみた、この雪洞。竹中直人さんの今年の似顔絵は藤田嗣治。


よく似てますね。これは、藤田自身が描いた”猫のいる自画像”


さて、その雪洞の、はす向かいに、巴里の街角が。


その近くには、パリジェンヌらしき女性が。


この三つで、ぼくの頭は連想ゲーム(汗)。巴里の街角の女性? そうだ。モンパルナスの女王、キキだ。

八幡さまのすぐ近くの県立近代美術館鎌倉別館で、新所蔵品の藤田嗣治の”モンパルナスのキキ”が、現在、展示されている。
キキとは巴里、モンパルナスの女王。藤田が描いた”寝室の裸婦キキ”が大評判で、フジタもキキもチョウ有名になった。今日、また観に行ってきた。



キキといえば、写真家マン・レイ。写真のモデルになり、夫婦のように暮らした。キキをモデルにした有名なこの写真。”黒と白”


数日前、横浜美術館の常設展でみつけた、マン・レイの写真。”ヌード”。モデルはキキかもしれない。顔がないので比定できないが、体つきは似ているかな。


そうそう、土門拳の”藤田嗣治”もいたっけ。


あ、なだそうそう、関係ないけど美女の写真もついでに。

秋山庄太郎の”吉永小百合”


渋谷龍吉の”原節子”


司葉子


久我美子と岸恵子


奈良美智子 


奈良美智展については、次回の記事とします。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猪熊弦一郎展とラマンチャの男

2012-08-08 10:48:47 | Weblog
横浜の、そごう美術館で”猪熊弦一郎展”を観た翌日、帝劇のロビーでも彼の作品に出会った。全くの偶然である。ぼくらは有楽町で昼食をとり、予定の出光美術館に向かった。美術館の隣りが、帝劇で、そこでは松本幸四郎、松たか子、父娘の”ラマンチャの男”が上演されていた。30分後に開演だという。当日券があれば、入ってみるかということになり、そうなったのだ。

ロビーに入ると、皇居側の壁面の、うつくしいステンドグラスが目に入った。ひょっとしたら思いメモ帳を取り出した。猪熊展のところを開けると、やっぱり彼の壁画作品一覧の中にあったのだ。ぼくはうれしくなって、その壁画を開演前までの時間、すみからすみまで、眺めた。小林一三像の横に、帝劇建設関係者のプレートがあり、美術関係者のトップに猪熊の名があり、ステンドグラス”律動”を担当したとあった。

ついでながら、その他に、半蔵門線三越前駅のホーム、上野駅中央コンコース、東京会館、川崎市役所に彼の壁画があります。すべて写真に撮ってから、ご報告したいと思います(汗)。今日は、帝劇のステンドグラス”律動”だけをお楽しみください。



猪熊弦一郎(1902~1993)は、高松で生まれ。芸大では藤島武二に師事。36歳から2年ほど巴里に暮らし、そのときマチスに会っている。東京では猫をたくさん飼っていた。53歳から20年間、ニューヨークでアトリエを開く。73歳で日本に戻る。冬はハワイで生活。86歳で妻を亡くす。ざっと、こんな履歴をもっている。この履歴が画風の変遷と密接な関係をもっているようだ。

この展覧会は、猪熊(絵)と谷川俊太郎(言葉)のコラボ絵本『いのくまさん』から生まれたいうもので、「いのくまさん」の楽しい絵が中心に展示されている。”かお”のコーナーでは、自画像などの油彩画もあるが、白いアクリルカンバスに、丸い顔かたちの中に、目、鼻、口などが単純な線で描かれ、いろんな形、位置におかれている作品が目立つ。こういう顔を描くきかっけになったのは、奥さんの死だったようだ。奥さんの面影を追っていたのだろう。

大好きだったという”ねこ”と”とり”のシンプルながら多様な形が面白い。夏休み中の子供たちが、お母さんと一緒に、にこにこしながら眺めていた。ねことねずみととりの天敵同志が共存している絵もあり、そこに仕事を忘れた、とぼけた顔のねこがいる。

”かたち”や”いろ”のコーナーではニューヨーク時代の抽象画の大作が並ぶ。親しみやすい抽象画で、色も明るい。マチスやシャーガールの色のようだった。前述の壁画の写真も展示されている。いのくまさんの全盛期の作品だろう。

いのくまさんのおもちゃコレクションも展示されている。小さな動物や電車やいろんな置物。”なにもなにも、ちいさきものはみなうつくし”の世界。子供のような心をもっていた。

翌日のラマンチャの男の観劇を呼び込んでくれた、楽しい展覧会であった。もしかしたら、いのくまさんは、私はラマンチャの男だよ、とぼくに教えてくれたのかもしれない。









ラマンチャの男、面白かったですよ。松たか子も熱演。詳しくはのちほど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする