早いもので、もう10日も前になる。はじめて訪れる町は、いつもわくわくする。岡山から竹久夢二の生誕地でもある穀倉地帯を抜けていくと瀬戸内海沿岸の牛窓という町に着く。”日本のエーゲ海”として売っている町で、ぼくらの泊まった白いホテルも、海とつながっているように造られ、エーゲ海の気分を味わうことができる。ヨットハーバーもあるし、加えて、うしろの山にはオリーブ園もある。
一方、歴史の町でもある。白い洋館つくりの旧牛窓警察署本館が現在、”海遊文化館”になっている。この建物に一歩、足を踏み入れると、この町の過去の物語があふれている。瀬戸内有数の港町であった牛窓は、江戸時代の朝鮮通信使船団の寄港地になっていたのである。ぼくも朝鮮通信使節団のことについては、絵図などで見聞きしたことはあるが、詳しいことは知らなかった。
1607年から1811年まで、計12回の使節団が来日している。はじめは秀吉軍によって連れ去られた捕虜返還と日朝国交回復が目的だったが、4回目からは、将軍代変わりの慶賀の使節団となった。総勢400人規模で、接待を命じられた藩は宿泊する施設を提供し、滞在中のご馳走も地方色豊かなものを出して、おもてなししたとのことだ。牛窓では、本蓮寺、御茶屋(藩迎賓館)などが宿舎だったとのこと。庶民も10数年に一度の、異国の使節団を熱狂して迎えたようで、現在でも朝鮮風の唐子踊りや太刀踊りなどが残っているそうだ。
岡山城下から牛窓港まで6里の道程を”牛窓往来”という、それほど栄えた港町だった。現在はその面影はないが、あらたに観光都市として伸びようとしている。古い町並みが残る、しおまち唐琴通りを歩いた。家が焼板でつくられている。塩害を防ぐためだという。ここから先は遊郭があったところです、と地元のガイドさんが教えてくれる。遊郭跡が一軒、残っていて、そこを案内された。鍵を開けて、真っ暗な室内に入り、二階に上がった。その窓を開けてもらったとき、皆の歓声があがった。真っ赤な夕陽が海に落ちるところであった。
ホテル
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海遊文化館
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朝鮮使節団
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唐子踊り
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牛窓秋祭りの、だんじり。港町だけあって舟形。この数日後に祭りは行われた。女の襦袢を着て男がひっぱる、観たかった(笑)。
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しおまち唐琴通り
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(焼き板)
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本蓮寺(重要文化財)使節団の宿舎になった
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遊郭跡
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窓からの夕陽
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一方、歴史の町でもある。白い洋館つくりの旧牛窓警察署本館が現在、”海遊文化館”になっている。この建物に一歩、足を踏み入れると、この町の過去の物語があふれている。瀬戸内有数の港町であった牛窓は、江戸時代の朝鮮通信使船団の寄港地になっていたのである。ぼくも朝鮮通信使節団のことについては、絵図などで見聞きしたことはあるが、詳しいことは知らなかった。
1607年から1811年まで、計12回の使節団が来日している。はじめは秀吉軍によって連れ去られた捕虜返還と日朝国交回復が目的だったが、4回目からは、将軍代変わりの慶賀の使節団となった。総勢400人規模で、接待を命じられた藩は宿泊する施設を提供し、滞在中のご馳走も地方色豊かなものを出して、おもてなししたとのことだ。牛窓では、本蓮寺、御茶屋(藩迎賓館)などが宿舎だったとのこと。庶民も10数年に一度の、異国の使節団を熱狂して迎えたようで、現在でも朝鮮風の唐子踊りや太刀踊りなどが残っているそうだ。
岡山城下から牛窓港まで6里の道程を”牛窓往来”という、それほど栄えた港町だった。現在はその面影はないが、あらたに観光都市として伸びようとしている。古い町並みが残る、しおまち唐琴通りを歩いた。家が焼板でつくられている。塩害を防ぐためだという。ここから先は遊郭があったところです、と地元のガイドさんが教えてくれる。遊郭跡が一軒、残っていて、そこを案内された。鍵を開けて、真っ暗な室内に入り、二階に上がった。その窓を開けてもらったとき、皆の歓声があがった。真っ赤な夕陽が海に落ちるところであった。
ホテル
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海遊文化館
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朝鮮使節団
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唐子踊り
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牛窓秋祭りの、だんじり。港町だけあって舟形。この数日後に祭りは行われた。女の襦袢を着て男がひっぱる、観たかった(笑)。
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しおまち唐琴通り
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(焼き板)
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本蓮寺(重要文化財)使節団の宿舎になった
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遊郭跡
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窓からの夕陽
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