気ままに

大船での気ままな生活日誌

カルガモ親子発見

2013-06-04 18:38:53 | Weblog
ぼくのうちの近くを流れる砂押川。北鎌倉散歩の帰り道、ふと目をやった先に、なななんとカルガモ親子が。おおおっ!ぼくはすぐカメラを構える。すると、どこからともなく人が集まってきて、おばさんも、おじさんも、若いお母さんも目に釘。そして、皆にっこり、にこにこ堂。

母さんカルガモに、子供は8羽。そのうち二羽が随分と元気。岸壁にアタックしたり、勢いよく泳いだり。もう、子鴨といっても、だいぶ世の中に慣れた感じカナ。世の中、面白くって、面白くってしょうがない、という感じではしゃいでいる。

去年もカルガモ親子をみつけ、そのあと、ずっと観察してカルガモ日誌をブログ記事にも組み入れた。去年の日誌をみると、6月19日に、砂押川の本流の柏尾川で発見している。そのときは、母さん鴨が7羽の子鴨を連れて、砂押川方面に向かっているときだった。そして、少し離れた下流に、(たぶん)父さん鴨に見守られた(たぶん、ついていけなくなった)一羽の子鴨が佇んでいた。カンドウ的シーンだった。

また、楽しみが増えてしまった。2013年、カルガモ日誌のはじまりはじまり。世の中、面白くって、面白くってしょうがない。

カルガモ親子発見!

おおっ

おおっ


さあ整列よ


お母さんの後についてきて


思いだすなあ、1年前のこと。




今日のオーストラリア戦は落とすわけにはいかないゾ!これから応援だ。
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アントニオ・ロペス展

2013-06-04 11:29:11 | Weblog
BUNKAMURAミュージアムで開催されている”アントニオ・ロペス展”。お客は結構、たくさん入っているのに、会場はしーんと静まり返っている。たいていの展覧会では、仲間同志の話声や靴音などが、ときには耳ざわりになる程聞こえてくるものだが。これは、作品自身が醸し出すシーンとした静けさが、人々の心の中に入り込み、黙らせているのではないだろうか。たとえば、9歳の娘を描いた”マリアの肖像”の多少寂しげな表情をみて、あるいは、”マルメラの木”や”バラ”の静かな佇まいをみて、誰が声をたてるだろうか。

さらに、展示も後半に入るところで、マドリードの街をていねいに描いた大作がいくつもつづく。よくみると建物ばかりで、あるいは公園の緑ばかりで人影がない。画面の景色もしーんと静まりかえっているのである。あるいは、ぼくらが無口になるのは、(漱石の草枕ではないけれど)”画中の人物”となり、その誰もいない街に佇んでいるせいなのかもしれない。

アントニオ・ロペスは、スペインのラマンチャの男(笑)だが、マドリードに居を移し、その街を穴のあくほど見続け、ていねいに描いた。たとえば、”グランピア”は早朝の30分ほどだけ、同じ場所にイーゼルを立てて、なんと7年間かけて完成させたという。そういえば通りの先のビルに朝日が当たっている。建物も非常に克明に描かれ、”現代スペイン・リアリズムの巨匠”の面目躍如の作品である。”ルシオのテラス”も、春に訪れた友人宅のテラスが気に入り、春だけ数年間通い、制作したもの。その間、友人は引っ越してしまったという(爆)。

とにかく、時間をかけてじっくり描きこむのが、ロペス風。20代から70歳までマドリードを描き続け、それぞれの時代の代表作となっているそうだ。個人的には、マドリードは現役時代に1週間ほど滞在したことがあるから、懐かしい街。暑い暑い日々だったけどね。今月、また行こうかなと思ったけど、結局、別のところにした。

日本では初めての回顧展ということで、”故郷”の美術学校時代からの作品から始まり、”家族”の妻や娘を肖像画など、そして、”植物”。ここでは、ロペスの日常を描いた映画”マルメロの陽光”の中で実際、描かれた”マルメロの木”が展示されている。カリンのような実が成っている木で、実が成り、落ちて腐るまで描き続けた。絵では、実が陽光にあたり輝いている場面。この章にはバラやスミレもある。”アビラのバラ”のうつくしいこと。いくらきれいに描けても、対象の植物のうつくしさには絶対敵わないと、ロペスは思っている。

そして、前述の”マドリード”を通り過ぎると、静物が待っている。どこにもある風景が精密に描かれている。手を出したくなるような、食品貯蔵庫、鶏肉のある静物など。室内では”眠る女(夢)”にびっくり。おっぱいを出したまま、女の人(きっと奥さん)が眠っている。まるで彫刻のような立体感。

そして最終章は、”人体”。ロペスは彫刻家でもある。いきなり男女の木彫りの裸像が現れる。一瞬、科博の現生人類(新人)復元像かと思ってしまった(爆)。それほど科学的な精密な人体彫刻ということだろう。実際、男性の場合、5,6名のモデルを詳細にデッサンし、計測し(笑)、総合的に判断して出来上がった像とのこと。

最初に受ける感動を表現する能力は、現実の世界を正確にコピーする技術とは別のもの、という趣旨のロペスの言葉に、なるほどと思った。アントニオ・ロペスのフアンになった、ある日の午後だった。

グランピア


トーレスブランカスからのマドリード


マリアの肖像


マルメロの木
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