熱海のジャカランダ見物とセットでMOA美術館に行ってきた。所蔵品企画展”江戸の四季/浮世絵に見る歳時とくらし”が開催されていて、是非にと思っていた展覧会。
圧巻は第一室の勝川春章の、”婦女十二ヶ月図”。広い、静かな部屋に余裕をもって、一幅づつ、ゆったりと飾られている。肉筆浮世絵の中でも傑作として知られ、重要文化財に指定されているものだ。十二ヶ月とはいっても、重要な一月と三月がない。何故か?あとで調べても分からなかった(笑)。ただ、1,3月は国芳によって補充されたそうだが(何故補充か?笑)、またその1月も失い、現在は”3月・潮干狩図”が残っているとのこと。それはここにはなかった。
縦長の画面いっぱいに、色とりどりの着物を着た、きれいなおねいさんが数人ずつ、それぞれの季節の中で、しっとりと行事を楽しんでいる。うっとりしてしまうほどのうつくしさとなつかしさ(汗)。”七夕図”では水の入った容器に星を映している。”節分図”では娘を抱えて、門に柊の枝をさそうとしている。六月は”行水”、白い肌のお母さんと子供がお湯につかっている。お月見も雪見も。これらを観るだけでも、遠くまで来た甲斐があるというもの。
勝川春章のもう一つの重文、”雪月花図”もすばらしかった。雪・月・花の三幅対は、平安王朝の、清少納言、紫式部、小野小町の三才媛の見立絵となっている。それぞれ、武家の奥方風、武家の娘風、芸者として描かれている。紫式部はすぐわかったが、あとの二人はどちらかな、としばらく考えていた、美人度とかを(汗)。奥方に猫がまつわりついていたのに気付き、ああそうかと思った。
菱川師宣の”江戸風俗図巻”。江戸の行楽地を背景に庶民風俗を描いたもの。開かれている場面は御殿山の花見の宴。贅沢いえば全部、開いてほしかった。その他、歌舞伎の中村座や吉原、隅田川などの場面があるようだ。またの機会を楽しみに。
肉筆画に専念した宮川長春の”柳下腰掛美人図”。春信に私淑し、春信風の美人を描いたが、のちに現実味のある肉筆画を描くようになった礒田湖龍斎の”男女図”。などなど、見ごたえのある作品がつづく。
そして、ぼくの好きな春信美人も歌麿美人も登場し、広重も、各所江戸百景を中心に、花見、梅見、潮干狩り、月見などの、江戸の歳時とくらしを余すことなくみせてくれる。
そうそう、仁清の国宝・色絵藤花茶壺も2室でみられるし、光琳の紅白梅図屏風も写真OKでみられます。えっ!ただし複製版で、ロビーのとこでね。
来年も、ジャカランダ・MOAセットだ。


天国への階段(笑)



圧巻は第一室の勝川春章の、”婦女十二ヶ月図”。広い、静かな部屋に余裕をもって、一幅づつ、ゆったりと飾られている。肉筆浮世絵の中でも傑作として知られ、重要文化財に指定されているものだ。十二ヶ月とはいっても、重要な一月と三月がない。何故か?あとで調べても分からなかった(笑)。ただ、1,3月は国芳によって補充されたそうだが(何故補充か?笑)、またその1月も失い、現在は”3月・潮干狩図”が残っているとのこと。それはここにはなかった。
縦長の画面いっぱいに、色とりどりの着物を着た、きれいなおねいさんが数人ずつ、それぞれの季節の中で、しっとりと行事を楽しんでいる。うっとりしてしまうほどのうつくしさとなつかしさ(汗)。”七夕図”では水の入った容器に星を映している。”節分図”では娘を抱えて、門に柊の枝をさそうとしている。六月は”行水”、白い肌のお母さんと子供がお湯につかっている。お月見も雪見も。これらを観るだけでも、遠くまで来た甲斐があるというもの。
勝川春章のもう一つの重文、”雪月花図”もすばらしかった。雪・月・花の三幅対は、平安王朝の、清少納言、紫式部、小野小町の三才媛の見立絵となっている。それぞれ、武家の奥方風、武家の娘風、芸者として描かれている。紫式部はすぐわかったが、あとの二人はどちらかな、としばらく考えていた、美人度とかを(汗)。奥方に猫がまつわりついていたのに気付き、ああそうかと思った。
菱川師宣の”江戸風俗図巻”。江戸の行楽地を背景に庶民風俗を描いたもの。開かれている場面は御殿山の花見の宴。贅沢いえば全部、開いてほしかった。その他、歌舞伎の中村座や吉原、隅田川などの場面があるようだ。またの機会を楽しみに。
肉筆画に専念した宮川長春の”柳下腰掛美人図”。春信に私淑し、春信風の美人を描いたが、のちに現実味のある肉筆画を描くようになった礒田湖龍斎の”男女図”。などなど、見ごたえのある作品がつづく。
そして、ぼくの好きな春信美人も歌麿美人も登場し、広重も、各所江戸百景を中心に、花見、梅見、潮干狩り、月見などの、江戸の歳時とくらしを余すことなくみせてくれる。
そうそう、仁清の国宝・色絵藤花茶壺も2室でみられるし、光琳の紅白梅図屏風も写真OKでみられます。えっ!ただし複製版で、ロビーのとこでね。

来年も、ジャカランダ・MOAセットだ。



天国への階段(笑)


