気ままに

大船での気ままな生活日誌

ボストイナ鍾乳洞 東欧旅のアルバム#3

2013-06-19 10:37:46 | Weblog
リュブリャーナからバスで一時間も走ると、スロベニア観光のハイライト、ボストイナ鍾乳洞が待っている。全長27キロ、ヨーロッパ最大で、世界三位の規模を誇る鍾乳洞。10万年かけて、ピフカ川が石灰岩の大地を浸食してできた。

全コース、歩くわけではなく、まずトロッコ列車で20分ほど、奥に入る。そこから、約1時間かけて、見学コースを歩く。気温は年間8℃ということで、ジャンバーを着こんで、(高低も結構あるので)、滑らないように、慎重に足を進める。茶色から白色に至る、様々な鍾乳石(上から地面に向かって成長する)や石筍(地面から上に成長する)が立ち並ぶ洞内の世界は、まるで異界。その、あまりのスケールの大きさに度肝を抜かれる。これまで観たことのある日本の鍾乳洞とは比較にならないほどの感動を与えてくれた。

イヤホンガイドが、そろそろラクダがみえてきます、ワニがみえてきます、などと教えてくれる。そのたびに、動物に似ている石筍等に、僕らは感嘆の声を上げる。写真を撮らせてくれないのが残念。でも、東洋の某国人らは無視して撮っている。 ぼくも、こっそり撮ろうかと思ったが、ならぬことはならぬと堪えた(笑)。

石筍の多くは、ぼくには仏像さんにみえた。どれもみな、手を合わせたいくらいに神々しかった。そして、中程まで進むと、洞内で最も白いといわれる、Brilliantと呼ばれる鍾乳石が現れる。ここのシンボルということだけあって、すごい。まっ白な巨大な柱が、大きな空間の中に吊り下がっている。文字通り、光輝いている。

Beautiful cavesと呼ばれるコーナーに入ると、スパゲティと呼ばれる、細くて繊細な中空状の氷柱のような形状の鍾乳管がたくさん屋根から吊り下がっている。たしかに、Beautiful!10万年かけてつくった(いやまだ継続中の)自然がつくる芸術品。

そして、ようやくというか、アッという間にというか、大広間、Concert Hallに到着する。ここが見学コースの終点。ここから、帰りのトロッコ列車に乗って、この世の世界に戻っていくのだ。このホールだけは、写真撮影が可能。コンサート・ホールと呼ばれるように、ここでは、様々なイベントが催されているそうだ。怪談話なんかも最高かもネ(爆)。

ポストイナ鍾乳洞には、たくさんの生物種の生息が確認されているが、Proteus(ホライモリ)という盲目で肌色の両生類も、その一つ。何も食べないでも、1年、生きられるとのこと。この広間の一画に飼育室があり、実物を観ることができる。餌代はいらない(爆)。ボストイナ鍾乳洞のマスコット的存在になっていて、ギフトショップでも人気がある。

こんな素晴らしい鍾乳洞であるのに、世界遺産に登録されていないそうだ。それはトロッコ列車が洞内に入り込んでいるからだという。こうるさい基準だとこと。一方、同国のシュコツイヤン鍾乳洞は全長6キロだが、こちらは人工物が入っていないので、世界遺産に指定されている。ここも、洞内に川などが流れていて、なかなかいいらしい。

素晴らしかった。今回の旅行でも三指に入る、名勝地だった。

東欧旅のアルバム#3

鍾乳洞入口




トロッコで出発。


洞内の景色(絵ハガキより)


スパゲッティー


洞内一の真っ白い、巨大な鍾乳石、Brilliant


”コンサート・ホール”内




人気者Proteus(ホライモリ)




そして、ぼくらはポストイナをあとにして、クロアチアへ向かった。
コメント
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