こんばんわ。
2014年の祇園祭は思い出に残るものだった。なにしろ、49年振りに後祭が復活し、150年振りに大船鉾が巡行したのだから。そして、5年振りに、今年もまた記憶に残るものになりそうだ。
かつては後祭の大型の曳山(ひきやま)で、200年近く休み山であった鷹山(たかやま)が復活ののろしを上げた。振り返れば、1826(文政9)年の大雨で懸装品が損傷し、翌年から山鉾巡行に加われなくなった。さらに1864年の禁門の変に伴う大火で大半を焼失した。その後、1986年に染色作家の故皆川月華さんが見送りを寄贈するなど、復興機運が盛り上がったこともあったが、資金繰りの問題などから実現せず、祭りの期間中には、焼け残った懸装品などを披露する会所飾りのみとなっていた。それが、いよいよ、今年から193年ぶりに八坂神社の祭神の名をしたためた掛け軸を唐櫃(からびつ)に収め、山鉾巡行に参加することとなった。さらに3年後、2022年には鷹山として本格的に巡行する見通しだという。
7月23日 宵山
鷹を手に持つ鷹匠、犬を引く犬遣い、樽を背負ってちまきを食べる従者(樽負い)の3体の人形を載せ、真松を立てる。
八坂神社の祭神の名をしたためた掛け軸(唐櫃に収められる)
故皆川月華氏寄贈の見送り
翌日の巡行の準備。
7月24日 鷹山の唐櫃(からびつ)巡行
唐櫃
約200年振りの復興、おめでとうございます。
3年後も是非、見学に!
(京都夏の旅#5)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今日の隅田川花火大会はテレビ桟敷で。