こんばんわ。暑い一日でした。今日は図書館で避暑(笑)。今晩の記事も相変わらず(汗)、京都夏の旅シリーズです。
横山崋山の祇園祭祭礼図巻は、去年10月に東京ステーションギャラリーで見ているが、京都で、それも祇園祭のときに再び、鑑賞できるとは夢にも思わなかった。なんて運がいいのだろう。ちょうど、夕方の神輿渡御(還幸祭)までたっぷり時間があったので、京都文化会館でこの特別展と常設展を見学した。
ここも撮影禁止なので、前回の記事をもとに祇園祭祭礼図巻について簡単に紹介しておこう。
この絵巻には江戸時代後期の祇園祭の全貌が、上下巻約30Mに渡り、ていねいに描かれている。山鉾も写実的で、5年前、150年振りに復活デビューした後祭り巡行のしんがり、大船鉾も崋山の絵を参考にしている。さらに、200年近く、休み山となっていた鷹山も、今回、唐櫃巡行を果たし、3年後にはこの図を基に山車をつくるようだ。芸術であると共に重要な史学資料でもあるのだ。
絵巻はこんな風に展示されている。(映像は”美の巨人たち”より)
もうひとつの名品、紅花屏風にも再会したかったが、これは後期展示ということだった。
横山崋山(1781~4-1837)は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師。幼少の頃から蕭白の絵に触れ、岸駒(がんく)に入門、呉春に私淑。しかし、特定の学派には属さず、自由な画風で、人物画、花鳥図、山水図等を描く。漱石の作品に名前が載るなど、明治、大正期ころまではよく知られた画家だった。
以下、ちらしの写真を載せておきます。
蕭白と崋山(模写)
唐子図屏風
花見図
後期展示の紅花屏風。
平常展は、山鉾巡行の歴史と文化/鷹山復興に向けて。これも見られてよかった。
鷹山御神体人形図
祇園御霊会細記より(鷹山)
これを見てから、還幸祭へ。
(京都夏の旅#10)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
(今朝の夜明け前の月)