気ままに

大船での気ままな生活日誌

第108回院展(1)

2023-09-07 21:16:15 | Weblog

こんばんわ。

九月に入ると”芸術の秋”で、まず東京都美術館ではじまる院展を見に行く。むかしは二科展もここであり、有名人が入選したときには覗くこともあった。

院展と言っているが、正式には”第108回再興院展”である。”再興”とは?日本美術院は、1898年、東京美術学校を辞職した岡倉天心を中心に在野の美術団体として結成された。しかし、のちに経営難に陥り、1906年に茨城県の五浦に拠点を移し、対外的な活動を休止した。1913年に天心が亡くなるが、翌14年に大観、観山が中心となって再興された。これが再興院展のはじまりである。今年は108回目になる。この間、安田靫彦、今村紫紅、速水御舟、小林 古径、前田 青邨、堅山 南風、小倉遊亀、片岡 球子、平山郁夫ら錚々たる日本画家が育った。

では、会場に入りましょう。数年前から写真撮影が可能になって、ブログ記事に載せられるのがうれしい。同人作家が中心となるが、作品の下にコメントも書かれているので、それらも付け加えておこう。

第一会場に入ると、いきなり受賞作が並ぶ。

日本美術院賞(大観賞)水野淳子 きのうのきょうとアシタ

内閣総理大臣賞  番場 三雄(同人)上杉家御廟所 米沢の御廟所の杉木立

奨励賞 川崎麻央(無鑑査)神楽の貌

以下、同人作家の作品が並ぶ。

西田 俊英 瀧の洞窟・禅 洞窟の滝を何日も籠って写生しているとき、自分自身が座禅をしているような錯覚に陥った。

那波多目功一 日月の桜城 弘前城の桜と三日月も。

田渕俊夫 黒部心象 鉄塔 黒部渓谷の鉄塔、この急激な崖によくぞ建てたことよと感動。

下田 義寬 御来光に浮ぶ 深夜の登山行、寒さ苦しさを忘れさせてくれた。

松村公嗣 ほたる 綺麗な水を引くようになった近くの田圃にほたるが戻ってきた。まるで夜空が目の前に広がったような。

倉島重友 桜雲 伊那の高遠城址公園のコヒガンザクラ、満開を少し過ぎた頃。

武部 雅子 影立つ 文部科学大臣賞 夏の蔭色のつきぬけた美しさを表現した。

小田野尚之 競馬場跡 旧根岸競馬場の遺構(ぼくも何度か訪ねている)

宮廻正明 錯然 40年ほど前のスケッチと妄想で描いた山桃の木。枯れ枝と花をつけた元気な枝。

清水由朗 月の舟 星空に浮かぶ月を舟に見立てて描いてみました。

村上裕二 先生といっしょ 2005年頃、更生保護の冊子の表紙絵を描き始めた。その頃から子供を絵に描きはじめた。

まだまだ続きます。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


嵐を呼ぶ雲

コメント (4)
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