痛快な秋場所14日目だった。2敗で並ぶ貴景勝と熱海富士、それを一差で追う大栄翔ら4力士という展開。
熱海富士が阿炎と対戦。注文相撲でくるかなと思ったが、予想通り、阿炎の変化。若手に対し、なんてヤツだとイカッタが、熱海富士、これをよく土俵際で残し、反撃に転じ、左上手をとり一気に寄り切った。お見事、熱海富士!観衆も大歓声。
阿炎、お得意の変化で熱海富士をふらつかせる。
しかし、何とか踏みとどまり、阿炎をつかまえる。
そして一気に寄り切る。
そして、貴景勝対豊昇龍。こちらも豊昇龍の注文相撲が十分予想されたところだが、大関でそんな相撲をとったら叔父さん(元朝青龍)に大目玉だろうからしないかな(笑)。やっぱり、豊昇龍、真っ向勝負で貴景勝に立ち向かった。いいぞ、それでなくては!
貴景勝の突きをよく凌ぎ、まわしをとり、豪快な上手投げ!
これで、熱海富士が単独トップに立った。貴景勝は4敗組に転落。
大栄翔は霧島を破り、また高安、北青鵬も4敗をキープ。優勝戦線に踏みとどまった。
千秋楽の取組が先ほど決まった。熱海富士にはなんと朝乃山。貴景勝は大栄翔とサバイバル戦。高安は霧島、北青鵬は豊昇龍と当てられた。
熱海富士が本割で勝てば、12勝3敗で優勝。負けても、4敗で残った力士との優勝決定戦。残るのは貴景勝だけか。優勝決定戦で、熱海富士対貴景勝となると、本割(13日目)の仕返しで熱海富士か。どうも熱海富士の”歴史的初優勝”の匂いがする。歴史的とは。
初土俵から18場所目の優勝は、年6場所制になった1958年以降の初土俵力士では貴花田(後の横綱・貴乃花)、朝青龍の24場所を抜いて最速V。先場所は十両優勝しているので、十両、幕内と連続で制すのは1914年(1、5月場所)の両国以来、109年ぶり2人目の快挙だそうだ。
明日、熱海富士の歴史的初優勝が見られるかもしれない。見逃せない。どんでん返しで、高安の悲願の涙の初優勝でもいいですが。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
熱海の中華料理屋さんでみた熱海富士関の手形とサイン