こんばんわ。
第108回院展の紹介も今回が最終回となりまする。同人作品は全部で33点が3室に渡って展示されている。初回に半数ほど紹介しているので、今回は残りの作品を。まずは、ぼくの好きなモチーフから。富士と桜と月と美女を(笑)。今回も作者のコメントも付け加えています。
井手康人 不二 富士宮からの富士。神の依代(よりしろ)として黄金に輝く富士山を想像して描いた。
松本高明 城の春 弘前城前の満開の枝垂れ桜にようたく出会った。
福王寺一彦 月星花 高野山金剛峰寺の襖絵を奉納したが、その一枚。月が満ち欠けをする時間の中で花が星たちを引き連れている。
國司華子 193X 〈Hommage T〉てっきりお見合い写真と思って描き始めたのだが、全く違うということが判明。正確な年号の解明は?
前田力 夜の艦(ふね)瀬戸内の古い製鉄所が閉じた。まるで艦(ふね)のようだった。
藁谷実 会津山水 中瀬沼展望台から裏磐梯の晩秋の山を描く。
大矢紀 北の山湖 昔からアイヌの人々が敬うカムイ北の山湖
手塚雄二 双樹 二つの樹木を取り巻く空気を描きたいと思った。
初秋の朝 斎藤満栄 福井城の石垣の木の鷺
高橋天山 倣山楽車争図屏風 源氏物語に取材、狩野山楽の”車争図”の本歌取り。
伊藤髟耳 十二神将 子・丑 いろいろな約束事から離れ、自由に描いた十二神将です。
宮北千織 雛の宵 赤い色にエネルギーを感じます、祖父母が買ってくれたひな壇。
岸野香 星雲行 長野県高山村のリンゴ畑。渡る風がリンゴの木を揺らし、まるで星雲が拡がったよう。
中村譲 東平の余韻 東洋のマチュピチュと言われる新居浜市の別子銅山東平地区。
北田克己 朝をはらんで はるかにはある ここにすでにある? いや遠くへ
髙島圭史 旅がひらく扉 旅はわたしがいる部屋と世界をつなげてくれる扉
今日はちょうど、9月9日、菊の節句。斎藤満栄の”嵯峨菊”で〆ましょう。
今年も素晴らしい院展でした。来秋も是非。(完)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
山本由伸、2年連続2度目となるノーヒットノーラン達成!来春は大谷翔平と対戦!