気ままに

大船での気ままな生活日誌

皇居三の丸尚蔵館・会館記念展、動植綵絵も 初日に参上

2023-11-04 12:04:14 | Weblog

こんにちわ。昨日、文化の日、東御苑内の皇居・三の丸尚蔵館がいよいよオープンしました。わたくしメ、初日に参上いたしました(笑)。

三の丸尚蔵館は、これを機に所属が宮内庁から独立行政法人の国立文化財機構(東博、京博なども)に移り、館名も頭に皇居を付け加えた。それに伴い、以前、無料だった入館料も一般1000円となっていた。しかし、70歳以上は無料で、これはありがたい。。

旧・三の丸尚蔵館の横の空き地に新館が建てられ、それが完成し、今回のオープン記念展となった。現在、旧館が取り壊され、跡地にもう一棟を建築中である。それが出来上がるのが、2026年(令和8年)で、そこで全面的に再開館する予定になっている。

皇居三の丸尚蔵館の新館。手前の緑の塀は、旧館跡地でさらに建築の予定。

新館オープン記念展覧会は”皇室のみやび/受け継ぐ美”。

展示品は予想通り、三の丸の至宝が出そろった。いずれも国宝で、伊藤若冲の《動植綵絵》、高階隆兼の《春日権現験記絵》、《蒙古襲来絵詞》、そして小野道風の《屏風土代》の4点。

ただ、ぼくの予想では動植綵絵の全30幅そろいの展示と春日権現験記絵の全巻展示だったが、その夢はかなわなかった。動植綵絵はI期の前後期で8幅、春日権現験記絵は巻十二(前期)と巻十九(後期)だけとのこと。しかし、うれしいことに、東博並に写真撮影が可能になった。今後も是非、続けてほしい。では、国宝4点、一気に公開します。

伊藤若冲《動植綵絵》江戸時代(18世紀)30幅のうち4幅

さすが大人気(笑)。3時間待ちの都美の若冲展を思い出す。

菊花流水図

南天雄鶏図

老松白鳳図

秋塘群雀図

ぼくも前列でじっくり見させてもらった。

つづいて、国宝絵巻を二つ。

国宝《春日権現験記絵》高階隆兼 鎌倉時代 延慶2年(1309)頃 前期は巻十二、後期は巻十九 藤原氏一門の繁栄を祈願するために春日明神から受けた加護と霊験を綴った絵巻物。大和絵で描かれた社寺縁起絵巻の代表作と評価が高い。

春日権現験記絵を収めていた入れ物《藤折枝蒔絵箱》

国宝《蒙古襲来絵詞》後巻 鎌倉時代(13世紀)前後期で場面替 文永11年(1274)と弘安4年(1284)の2度にわたる元寇の後者の戦に出陣した肥後国御家人・竹崎季長を中心に展開する絵巻。出陣の様子とモンゴルとの海上戦が描かれる。

この絵に描かれている防塁(石垣)は福岡市に残っている。見学したことがある。

海上戦へ向かう。

国宝《屏風土代》小野道風 平安時代 延長6年(928)三蹟の一人、小野道風が35歳のときの書。後醍醐天皇の勅命で新調された。屏風の色紙形に書く漢詩の下書き(土代)。随所に書き入れや訂正がみられる。

隣りの部屋では天皇陛下ご夫妻の関連の展示。この会場は写真撮影禁止ということだったので、ここでは触れない(笑)。ご成婚、ご即位のときの華やかな衣装などが見られる。

第I期の後期は11月28日に始まる。動植綵絵の新たな4幅、春日権現験記絵は巻19で雪景色の場面が見られそうだ。東御苑の紅葉もきれいな頃、また訪ねたい。

このあと東御苑を歩いたが、ツワブキが咲き始めていた。冬桜、十月桜も。

茶畑も花がちらほら。

冬桜

十月桜

ゴンズイの実

欅も色づき始めた。

お堀端のラクウショウも色づく。

銀杏はもうこんなに。

このイチョウ並木に誘われて、静嘉堂美術館@丸の内まで来てしまった。ここでまた目の保養。(つづく)

では、よい午後を。

コメント (6)
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