こんばんわ。
上野の国立科学博物館で”鳥展”が年末から開かれている。ようやく年明けに覗くことができた。科博初の鳥類の特別展ということである。そういえば、恐竜、動物、植物展はよく開かれるが、鳥展は見たことがない。それも、”ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統”というサブタイトルもついている。これは面白そう。
一番、関心のあったのは、鳥類の初期進化のこと。鳥は絶滅した恐竜の子孫だという、では、鳥の元祖というべき始祖鳥と恐竜のつながりは、そして現代の鳥類へどう進化して行ったのか知りたかった。
いきなり迎えてくれたのは始祖鳥でもなく恐竜でもなく、うつくしい孔雀だった。
そして、最近、絶滅した鳥や絶滅危惧種のはく製が並ぶ。そのいくつかを。
キクタキ クマゲラ属の大型のキツツキで対馬に生息していたが、20年前に絶滅した。
トキ 2003年に日本産トキは絶滅したが、中国からのトキを佐渡で育て、野生復帰させ、個体数が増えている。
コウノトリ 1971年に野生絶滅したが、兵庫県豊岡市で2005年から再導入に成功し、現在、自然繁殖地は26か所に増加している。
ライチョウ、オガサワラカワラヒワ、ヤンバルクイナ。代表的な絶滅危惧種。
いずれも人類の乱獲や自然破壊によるものであることは言うまでもない。鳥だけではなく膨大な生物種が絶滅している。1年間に約4万種がこの地球上から姿を消しているという。
空を見よ!この大鳥は何者か。
ペラゴルニス・サンデルシという鳥。北アメリカで化石が発見され、現在は絶滅している鳥で、飛翔する鳥類としては史上最大と考えられる。翼間長は7メートルにもなる。6200万年~250万年前に分布した化石鳥。
嘴に歯状の構造があり、この種を含むペラゴルニス科の鳥類は”骨質歯鳥類”と総称される。
本展の目玉のひとつ、ペラゴルニス生体復元の概要。
はて、始祖鳥はどこ?いましたここに。化石骨格標本。アーケオプテリクスという学名。1憶5000年前(後期ジュラ期)。大きさは烏程度。
産状化石標本も。
鳥類の進化を表す系統樹が示されている。
はて、恐竜から分かれた始祖鳥付近の系統樹は?アーケオプテリクスが始祖鳥。形態想像図も描かれている。隣にいる恐竜はアロサウルス(約1億5,500万 - 1億4,500万年前に生存で、始祖鳥とほぼ同時期)。なお、恐竜の絶滅は約6,500万年前(白亜期)。
この系統樹を見ると、始祖鳥は恐竜から分岐した近鳥類、さらに分岐した鳥類に入っている。しかし、その後が断絶し、現代の鳥類とはつながりがない。始祖鳥とは言っても現代の鳥の祖ではない。
この先の系統樹。始祖鳥と同じく鳥類から分岐したコンフキウソルニス(孔子鳥)もここで断絶し、現代の鳥類に繋がらない。鳥胸類が現代の鳥類の祖先となる。
現生鳥類は真鳥類から分岐している。
現生鳥類は七つに分岐し、現在も様々な環境の中で棲息している。
これがまとめです。
コンフキウソルニス(孔子鳥)の化石標本(1億5000年前 前期白亜紀) 大きさは雀程度。
何とか、恐竜と始祖鳥、現生鳥類の関係が頭に入った。
(つづく)
初場所10日目
今日で中盤戦がおわり、明日から終盤戦に入る。綱とり大関の琴櫻が早々と脱落、もう一人の綱とり、豊昇龍も昨日、平幕に3敗目を喫し、綱が遠のいた。ただ、優勝争いだけは混とんとして非常に面白くなってきた。今日、10日目で全勝で単独トップの金峰山が阿炎に破れ、1敗の千代翔馬も道連れで、ますます面白くなってきた。
2敗組の王鵬と尊富士は勝ち、虎視眈々。とくに王鵬は上位陣との対戦を終えており、有利な位置にいる。そして、3敗組には大の里と豊昇龍が控えるが、大の里は今日も勝ち、中盤戦を全勝で乗り切った。この勢いは止まらないだろう。終盤戦は二大関とも当たるが、夢破れた大関にはこの勢いは止められない。
これからは、以下の7力士によるサバイバル戦となる。早速、明日、金峰山は大の里と、千代翔馬は豊昇龍と当てられる。尊富士も明日は大栄翔、そのあと、大関に当てられるだろう。優勝ラインは12勝になると思われるが、王鵬と大の里は残る。あと一人、尊富士が残って、巴戦の決定戦をやってもらえれば、こんなうれしいことはない。もちろん、優勝は大の里で、来場所、綱とりで、一気に決める!
二度の立ち合い不成立をものとせず、大の里、豪の山を叩き込みで破る。
前半戦の不振がうそのよう、いよいよ優勝争いに入ってきた。明日は金峰山を引きずり降ろそう。
王鵬、玉鷲を仕留める。終盤戦は4勝1敗で。
尊富士も一山本を突き落としで破り、2敗をキープ。優勝争いに千秋楽まで残りたい。
明日のすもうが待ち遠しい。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今朝の月、あすが下弦の月。