気ままに

大船での気ままな生活日誌

プティパレ(パリ市立美術館)辺り

2012-04-29 06:26:08 | Weblog
1900年のパリ万博のときに主会場として建てられたのが、グランパレ。ここは現在国立ギャラリーになっている。所蔵品はもたず、企画展だけを開催する。六本木の国立新美術館タイプだ。動物の絵画展みたいな展覧会を、そのとき開催していた。その大きなグランパレと道を挟んで建っているのが、プティパレ。現在は市立美術館になっている。ここに入った。プティといっても小さくはない。建物内に入ると、びっくりする。宮殿のようなつくりで、その大きな空間に彫刻や工芸品が並べられ、壁には19世紀から20世紀初めまでの絵画が展示されている。ルーブルやオルセーのようには込み合っておらず、静かに鑑賞することができる。家族連れや、子供たちのお勉強グループなどが目についた。

ここでも、(ぼくにとっては)モネが主役だ。一瞬、”日の出”を思わせる、絵をみつけた。でも、これは日の出ではなく、沈む夕日だった。”ラヴアクールの日没”。モネの日の出と日没をパリでみることができて幸せだった。セザンヌやマティス、ピサロ、スラーなどの作品もある。フジタのもあると聞いていたので、捜したが見つからなかった。当時の人気女優、サラベルナールの肖像画をワイフがみつけてきた。ジョルジ・クレランという画家の作だった。サラベルナールはロートレックがよく描いていたので知っていた。工芸品ではエミールガレが目立っていた。陶磁器や七宝もあり、いろいろ楽しめた。

建物自身も、すばらしく、回廊のある中庭もあったりして、19世紀の世界に紛れ込んだような気がした。こういう建造物を美術館に提供しているのだから、やっぱりパリは芸術の都と呼ばれるのに相応しい都市だと思った。

プティパレは、セーヌ川沿いにあり、一番うつくしい橋といわれる、アレクサンドル三世橋もすぐ傍だ。エッフェル塔もみえる。この橋も、グランパレ、プティパレ同様、1900年パリ万博のときに建造されたそうである。エッフェル塔は、1889年にパリで行われた第4回万国博覧会のときに建てられている。1900年万博を終えたあと、壊されようとしたことを、江戸東京博物館の”ザ・タワー展で知った。この橋を渡り、川沿いを左に10分も歩くとオルセー美術館に着く。


プティパレ


プティパレ内部


中庭


ラヴアクールの日没(モネ)


ルノアール


ピサロ



サラベルナールの肖像(ジョージ・クレラン)奥に掛る絵


こういう絵も(汗)


子供たちもいるのに(笑)


グランパレ


アレクサンドル三世橋


エッフェル塔もみえる




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