こんばんわ。
2024年、納めの美術展は円山応挙の国宝・雪松図で、となりました。日本橋の三井記念美術館の”唐ごのみ/国宝・雪松図と中国の書画”展にて。
雪松図は、毎年、暮れから正月にかけて公開されるが、何と、初めて、撮影が許可されました。”史上初”は大谷翔平と大の里でだいぶ使った言葉だが、ここでも使いたい(笑)。本ブログ史上初の写真公開となりまする。それだけでめでたい。
”雪松図”は、円山応挙の代表作で唯一の国宝。六曲一双で、右隻は、堂々とした黒松に雪が降り積もる。雪は和紙の地肌の色というのだから驚く。そして、左隻には二本の赤松に積もる雪。母子のような松。近寄ってみると、松の葉が針のように描かれている。ここでも雪は”描かず”に描いている。そして背景は華やかな金泥。継ぎ目のない大判の貴重な高価な和紙を使用している。北三井家と親交があり、財政的な支援があったのだろう。
右隻
左隻
一部、アップ。松の葉がていねいに描かれている。雪は和紙の地肌色。
撮影許可されたのは、この屏風だけではなく、展示室4(北三井家旧蔵の書画)のすべての作品。他の展示室は今まで通り不許可。
ここに、20点ほど展示されているが、ぼくの好みでいくつかを選んで載せたい。
(伝)とはいえ、牧谿のお猿さんが見られたのはうれしい。
猿猴図 2幅(伝)牧谿
枯木につかまる猿と竹にぶら下がる猿を描く。牧谿は南宋の水墨画家で室町時代以降、日本で絶大な人気を誇る。
麝香猫図 (伝)徽宗 明時代・16 ~ 17世紀
鷺図 (伝)趙孟頫 明時代・16 ~ 17世紀
海鶴蟠桃図 (伝)呂紀 明時代・16 ~ 17世紀 表具を含めると縦2メートル以上の大幅。
長寿を象徴する鶴と桃を描く。
11幅対として伝わった沈南蘋の掛け軸、そのうち4幅。
内2幅。
藤花独猫図 沈南蘋 清時代・18世紀 藤、芍薬、タンポポなどの花とぶち猫。
檀特鶏雛図 沈南蘋 清時代・18世紀
三行書 (伝)董其昌 17 ~ 18世紀 董其昌は明時代屈指の文人で、日本の文人画家に強い影響を与えたとのこと。
なお展示室、1,2で、”拓本コレクターとその蒐集品”の10数点が展示されいる。石碑などの字を拓本にとり、それらを蒐集したという珍しい作品。以下、代表作をちらしの写真から。
石鼓文 中権本(宋拓)戦国時代・前 5 ~前 4 世紀
展示室 5 では墨跡と書。
重文・古林清茂の墨跡 与無夢一清語 元時代・泰定 4 年(1327)
国宝・雪松図を含む展示室4の作品が撮影でき、素晴らしい展覧会でした。
クリスマス紅葉(妙本寺)
かまくらの”年の瀬紅葉”、浄智寺に続き、妙本寺でも見頃になりました。祖師堂横の池の周囲の紅葉です。折しも、今日はクリスマスイブ。うれしいクリスマス紅葉となりました。
山門の紅葉。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今朝の月と富士山。
まさしく、観られたばかりではなく撮影も!!
夢のような展開ですね。
千歳一隅、滅多とあることでもないのですね。
撮影者の心も同時に観えます。
至福の一時を感謝申します。
富士山が締めて、殊更です。
おやすみなさいませ。
猿猴図 2幅は有名ですが、文字がトホホ。
いかにせん、難しい^^;;
戦国時代の石鼓文を食い入るように見ていますが、、、
やはり、トホホ、、、
書道用辞書で調べてみても、、、トホホ、、
でも、じっと見つめていると文字が踊りだしてきて、わかるようなわからないような、、、
三井記念美術館に気軽にいくことができるなんて、素敵です!
merry Christmas
上のメッセージは乱鳥です。
古文解読にお強いRanchoさんにもわからないことがあるのですね。安心しました(笑)。ぼくは全然ですが。
戦国時代の石鼓文はおっしゃるように、踊っているようですね。現代の書でもこういう字をよく見かけますね。
メリークリスマス!