気ままに

大船での気ままな生活日誌

2024年、納めの美術展は国宝・雪松図で クリスマス紅葉(妙本寺)

2024-12-24 21:24:50 | Weblog

こんばんわ。

2024年、納めの美術展は円山応挙の国宝・雪松図で、となりました。日本橋の三井記念美術館の”唐ごのみ/国宝・雪松図と中国の書画”展にて。

雪松図は、毎年、暮れから正月にかけて公開されるが、何と、初めて、撮影が許可されました。”史上初”は大谷翔平と大の里でだいぶ使った言葉だが、ここでも使いたい(笑)。本ブログ史上初の写真公開となりまする。それだけでめでたい。

”雪松図”は、円山応挙の代表作で唯一の国宝。六曲一双で、右隻は、堂々とした黒松に雪が降り積もる。雪は和紙の地肌の色というのだから驚く。そして、左隻には二本の赤松に積もる雪。母子のような松。近寄ってみると、松の葉が針のように描かれている。ここでも雪は”描かず”に描いている。そして背景は華やかな金泥。継ぎ目のない大判の貴重な高価な和紙を使用している。北三井家と親交があり、財政的な支援があったのだろう。

右隻

左隻

一部、アップ。松の葉がていねいに描かれている。雪は和紙の地肌色。

撮影許可されたのは、この屏風だけではなく、展示室4(北三井家旧蔵の書画)のすべての作品。他の展示室は今まで通り不許可。

ここに、20点ほど展示されているが、ぼくの好みでいくつかを選んで載せたい。

(伝)とはいえ、牧谿のお猿さんが見られたのはうれしい。

猿猴図 2幅(伝)牧谿 
枯木につかまる猿と竹にぶら下がる猿を描く牧谿は南宋の水墨画家で室町時代以降、日本で絶大な人気を誇る。

麝香猫図 (伝)徽宗 明時代・16 ~ 17世紀 

鷺図 (伝)趙孟頫 明時代・16 ~ 17世紀

海鶴蟠桃図 (伝)呂紀 明時代・16 ~ 17世紀 表具を含めると縦2メートル以上の大幅

長寿を象徴する鶴と桃を描く。

11幅対として伝わった沈南蘋の掛け軸、そのうち4幅。

内2幅。

藤花独猫図 沈南蘋 清時代・18世紀 藤、芍薬、タンポポなどの花とぶち猫。

檀特鶏雛図 沈南蘋 清時代・18世紀

三行書 (伝)董其昌 17 ~ 18世紀 董其昌は明時代屈指の文人で、日本の文人画家に強い影響を与えたとのこと。

なお展示室、1,2で、”拓本コレクターとその蒐集品”の10数点が展示されいる。石碑などの字を拓本にとり、それらを蒐集したという珍しい作品。以下、代表作をちらしの写真から。

石鼓文 中権本(宋拓)戦国時代・前 5 ~前 4 世紀

展示室 5 では墨跡と書。

重文・古林清茂の墨跡 与無夢一清語 元時代・泰定 4 年(1327)

国宝・雪松図を含む展示室4の作品が撮影でき、素晴らしい展覧会でした。

 

クリスマス紅葉(妙本寺)

かまくらの”年の瀬紅葉”、浄智寺に続き、妙本寺でも見頃になりました。祖師堂横の池の周囲の紅葉です。折しも、今日はクリスマスイブ。うれしいクリスマス紅葉となりました。

山門の紅葉。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

今朝の月と富士山。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お蔵だし (アナザン・スター)
2024-12-24 21:58:59
何と云う豪華さ!
まさしく、観られたばかりではなく撮影も!!

夢のような展開ですね。
千歳一隅、滅多とあることでもないのですね。

撮影者の心も同時に観えます。
至福の一時を感謝申します。

富士山が締めて、殊更です。

おやすみなさいませ。
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Unknown (Unknown)
2024-12-24 22:55:39
すばらしい~~ですね。

猿猴図 2幅は有名ですが、文字がトホホ。
いかにせん、難しい^^;;

戦国時代の石鼓文を食い入るように見ていますが、、、
やはり、トホホ、、、
書道用辞書で調べてみても、、、トホホ、、
でも、じっと見つめていると文字が踊りだしてきて、わかるようなわからないような、、、

三井記念美術館に気軽にいくことができるなんて、素敵です!

merry Christmas
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Unknown (Ranchoです。)
2024-12-24 22:58:03
また、やっちゃいましたm--m

上のメッセージは乱鳥です。

返信する
アナザン・スターさま (marbo)
2024-12-25 09:10:06
名作を裸眼で見て、かつカメラにも納められると、ブログ記事にも残せるし、うれしさ100倍です(笑)。至福の一時でした。これから、毎年、撮影フリーにしてほしいです。ありがとうございました。
返信する
Ranchoさま (marbo)
2024-12-25 09:22:04
いろいろ楽しんでいただきうれしく思います。
古文解読にお強いRanchoさんにもわからないことがあるのですね。安心しました(笑)。ぼくは全然ですが。

戦国時代の石鼓文はおっしゃるように、踊っているようですね。現代の書でもこういう字をよく見かけますね。

メリークリスマス!
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