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【play】「オペラ座の怪人」@電通四季劇場海

2012-02-25 00:00:00 | play
四季劇場の中、全然電波入らなくてツイできなかった… 先週オススメされたキャスト高井ファントム&佐野ラウルだったー☆ http://t.co/hvVbFnmL #pikubo Posted at 11:24 PM



先日のオフ会で、ちょうどその日鑑賞されたお2人が、高井治 VS 佐野正幸のファントム経験者同士の対決が熱かった! しかも、高井ファントムにはRamin効果で感情表現が豊かになった気がするとのこと! ものすごく気になった・・・ その後、twitterでも盛り上がり、勢いでチケ買ってしまった(笑)

最近の当blogの記事といえば、『オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン』の話題ばかりだけど、実はそもそも「オペラ座の怪人」が好きになったきっかけは劇団四季の公演から。WEやBWと違い、1~2年のロングランの後、各地でロングラン公演を行うため、戻ってくるたび見ていた。でも、いつも何か物足りなかった・・・ 約10年前に赤坂ミュージカル劇場(現ACTシアター)で見た際、A列の最前列だったけど、S席がビックリするくらいガラガラで、閑散とした状態での観劇だった。つまり、自分の前がほとんど空席だった。

キャストの方々はもちろん手を抜くことなく、素晴らしい演技をしてくれたのだけれど、そもそもの四季版のこの作品の演出が感情を抑え気味だったため、その距離感も作用して感情移入しにくく、1つ1つの場面が"型"という感じがしてしまった。歌舞伎を通り越して能のイメージ・・・ この時にはそこまで考えなかったし、腑に落ちてもいなかったのだけど、多分この演出が苦手だったんだと思う。ごめんなさい! あくまで個人的な好みです!

思えば、この公演から「オペラ座の怪人」熱は冷めていった気がする。自分がこの作品に求めていたイメージがどこまで形になっていたかは微妙だけど・・・ 期待したシューマッカー版の映画も自分は満足できなかった。これもあくまで個人的な感想。映画ファンの方ごめんなさい

で、昨年POTO25に出会った! WE版やBW版を何度もご覧になった方々によると、この公演は本公演とは演出が違っていて、別モノであるとのことだけれど、ほとんどの記憶が四季版で、しかもその記憶もおぼろげになってきた自分にとって、この公演はまさにキタ━━━(゚∀゚)━━━!! という感じだった。特にRaminとSierraのPOTO、MOTN、PONR! 全てが自分が求めていたファントム&クリスティーヌだった! これもあくまで個人的な意見・・・

なので、正直とっても不安だった・・・ チケット取った後も・・・

この席、天使像のファントム全く見えなかった(涙)高井さん声量スゴイ!いい声!高井ファントムには日本の… 妖怪… 違うな… 日本のクリーチャーの悲しみが感じられた。佐野ラウルかっこよかった! http://t.co/NvrS5R5D #pikubo Posted at 11:28 PM



tweetにもあるとおり、高井さんの声量、声の厚み、美しさ、朗々とした歌唱。素晴らしかった! 高井ファントムを見たのは初めてだったので、Ramin効果が出ていたのかは不明だけど、感情表現も豊かだったと思う。tweetにも書いたけれど、高井ファントムには日本の妖怪というか、クリーチャーを感じた。自分でもよく分らないけれど、地下でファントム・フェイスで佇む高井ファントムを見て、唐突に"耳なし芳一"という言葉が頭に浮かんだ(笑) 小泉八雲の「怪談」の・・・ 芳一自身は妖怪ではないけれど、そういう切なさや悲しさ、そして暗さを抱えた日本の怪談を思わせる。やっぱり日本人なんだなと思った。そういう部分も面白かった。

佐野さんのラウルはとってもノーブル。品があって、クリスティーヌを愛する紳士。実年齢をお聞きしてビックリしたけれど、身のこなしが美しく若々しい。全く気を抜いたところがなく、全てに神経が行き届いている。細過ぎる気もするけれど、背が高く姿勢がいいので見栄えがする。

で、ここからは正直に書きます! クリスティーヌの高木さんは歌は良いのですが、終始無表情で感情のないお人形さんの印象。どうやらこれは四季版演出の伝統らしいけど、以前見たクリスティーヌはもう少し感情表現していたような・・・ まぁ、いつも弱いと思っていたので、そういう演出だったとは思うけれど。あと、高木さんはポワントでは立てないようで、トウシューズではなくバレエシューズだったのが、個人的にちょっと残念 クリスティーヌはバレエ・ダンサーでもあるので・・・ もちろん、歌や演技が重要なので、冒頭のわずかなシーンでポワントで立てないからといって、演じる資格なしとまでは思わないけれど(笑) 全体的にお人形クリスティーヌに徹していたので、四季版演出がそうなのであれば、演出に忠実に演技されているので、素晴らしいと思うけれど、個人的にはお人形演出はやっぱり物足りなく感じた。

劇団四季の発声法はセリフの1つ1つがきちんと聞き取れて素晴らしいけれど、やっぱり"型"という気がしてしまう。全体的に感情を押さえいる印象で、例えば支配人を演じたお2人は背が高くてスタイルがよく、容姿も素敵だったので、その個性を生かした演出や演技をしてもいいように思うけれど、そうはしていなく淡々とセリフを言っている印象。イヤ、下手なのではなくて上手いんです! セリフはきちんと聞こえるし、歌も上手い。でも、淡々としている・・・ そういう演出だから。そもそも、スター制を取らないので、誰が演じても大きく変わらないというところを目指しているのもあるのでしょう。一応、この場面ではこの動きというのは全世界共通で、勝手に変えてはいけないのだろうけれど、四季版は感情を押さえた演出ということなのかな。例えば同じく去年見た「CATS」では、そんな印象はなかったので、おそらくこの作品は意図的にそうしているのだと思う。勝手な憶測だけど・・・

あと、PONRの両腕バーンは四季はやってないんだね・・・ これは何で入れてないのかな? YTでWE版のGina Beck & JOJもやってたから、WEはやってるんだよね? これは入れないと・・・ だって、コレそういう意味だよね? 個人的にコレはかなり残念だった(涙)

RaminやSierraをはじめとしたキャストたちの演技も、RAHの大きさに合わせたものだろうし、あのテンションも3公演だからだろうと思うので、劇場の大きさや毎日公演していることを考えれば、単純にバレエ・ダンサーの数だけとっても、POTO25の豪華絢爛さと比べてしまうのは間違っているのは分っている。そして、私は多分あの公演の映像を見過ぎだと思う。それを差し引いて考えても、やっぱり個人的にこの"型"という感じの演出は苦手かも・・・ 別モノとして楽しむところまで至らず・・・ 多分、頭が固いんだと思う。ごめんなさい! キャストの方々や四季版演出がダメだと言っているわけではなく、個人的に合わなかったというだけです! 気を悪くされた方がいらしたらごめんなさい

あと1つ単純な疑問として、10列目の右端で見たけどtweetにもあるとおり、天使像の怪人が全く見えなかった。これはA席なので見えない部分があっても仕方ないと思うけど、2つ隣の席はS席だったけど見えたのかな? 個人的に見えないように感じたので、S席でそれはどうかと思ったんだけど・・・ まぁ、余計な心配(笑)

オペラ座の怪人|劇団四季


http://twitter.com/maru_a_gogo


コメント
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