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【cinema】『ダーク・シャドウ』(ジャパン・プレミア試写会)

2012-05-19 04:47:54 | cinema
'12.05.12 『ダーク・シャドウ』ジャパン・プレミア@TOHOシネマズ六本木

yaplogで当選。いつもありがとうございます! 残念ながらレッドカーペーット・イベントはハズレてしまったけど、ジョニデ&バートン舞台挨拶つき試写会が当たったのでウレシイ リンツで原宿店限定ソフト食べてから行ったら、15時の時点ですでに右端後ろから2列目の席しか残ってなかった・・・ でも、見れればOK!

【レッドカーペット生中継】
18時10前開場。レッドカーペット・イベントの生中継あり! 18:00頃スクリーンが会場に切替わり、クリス・ペプラー登場。諸注意など説明。レッドカーペットには、バーナバスやアンジェリークに扮した人達が入場。日本人ゲストも何人かいたみたいだけど、紹介されなかったり、音声が途切れたりで、確認できたのは平原綾香のみ。あと、多分桐谷健太くん。

で、18:10頃ティム・バートン登場! レッドカーペットに入れなかった人達の所にも行ってサイン&握手! この日は風が強かったので、おでこが丸出しに! かわいい(笑) 配置としてはステージに向かって半円形にレッドカーペットが敷かれ、円の中に当選者の方々がいて、その周りを歩く感じ。外周部分にマスコミ関係者がいる感じかな?

バートン監督登場からしばらくして、一台の車が止まる。ジョニー登場―! お得意のネイティブ・アメリカンっぽいファッション。カッコイイー ジョニーも入れなかった人達からサイン&握手。いいなぁ・・・

マスコミ・インタビューが長い・・・ まぁ、1つ1つはそう長いわけでもないんだけど数が多いから・・・ ドン小西もいた。「あなたのファッションは素晴らしい」とか言ってたけど・・・ やっと当選者の方々の元へ。でも1/3くらいでストップ。多分、時間の関係でとりあずステージバックに写真撮影後、2人はステージ裏へ。クリス・ペプラーの紹介で、せり上がってくる2人。カッコイイ

インタビュー ちょっと記憶が・・・
Q:テレビドラマの映画化ですが?
T:テレビ版はジョニーもファンだった。
Q:8作目のコラボだが?
T:ジョニーは毎回別のキャラになるから、8人とも別人。今回はヴァンパイア!
Q:よみがえらせたい人物は?
J:ヴァン・ゴッホ

もう少し話していたけど、そんなに長くはなかった・・・ ちなみに、サプライズは映画の中でも登場する幽霊になるということ。ヴァンパイア映画ということで、血の色から赤にしたそうだけど、伝わったかな?

【ジャパン・プレミア試写会】
で! 19:00過ぎ。いよいよ! クリス・ペプラーの紹介により、お2人登場―!! ジョニーカッコイイ! スタイルいいわー 胸のはだけっぷりがスゴイ! 大サービス!

インタビュー こちらも、ちょっと記憶が・・・
Q:8作目のコラボだが?
T:ジョニーは毎回別のキャラになるから、8人とも別人。今回はヴァンパイア!(2回目)
Q:日本に来てくれてありがとう・・・ ←だったかな?
J:日本に来れてうれしい。震災の支援をしたいと思っている。

って、ほぼこんな感じで、正味10分くらい・・・ お2人はこの後、レッドカーペットに戻って、ファンサービスを続けたのだそう。素敵

さて! 映画の感想 ネタバレありです!

「イギリスから海を渡り、メイン州の海岸で水産業を興したコリンズ家。長男バーナバスはイケメンで優秀。メイドのアンジェリークと深い仲。しかし、彼は運命の女性ジョゼットと恋に落ちる。魔女であるアンジェリークは、バーナバスをヴァンパイアに変え、地中深く埋めてしまう。200年後、偶然掘り起こされたバーナバスは、長い眠りから覚めると、世界は一変していた・・・」という話。面白かった。ツッコミどころ満載だったりするけれど、ジョニデ&バートン作品のファンとしては、そんなところも楽しい。正直、バートン節は健在だけど、毒が足りない気はするけれど、まぁOK。でも、バートン作品が苦手だと合わないかもしれない。

一言で言ってしまえば、相変わらず(笑) 確かにバートン監督がおっしゃるとおり、ジョニーは演技上手いし、それぞれのキャラを演じ分けてはいると思うけれど、こう毎回白塗りで不思議キャラだと、見ている側の脳内がマンネリ化(笑) 思い出して比べてみれば『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカと、バーナバスは全然違う人物だけど、くくりとしては"白塗り"だからね(笑) でも、個人的にはそんな感じも好き。

1960年代後半、全米で大人気だったドラマを映画化。ドラマの大ファンで今作への出演を熱望し、自らバートン監督に電話したというミシェル・ファイファーによると、当時としては結構セクシーな番組だったらしいけど、なんとソープオペラと呼ばれるお昼の番組だったらしい! この番組のファンだったのは、ティム・バートン監督とジョニー・デップも同じ。実はテレビ・シリーズのクリエーターだったダン・カーティスは、映画化を考え始めた当初から、バーナバス役にジョニーを考えていたそうで、2000年代に入って本人に話を持ちかけたのだそう。前述どおり自身もファンだったジョニーは、今作で製作にも加わっている。もちろんドラマ版は未見なので、今作がどのくらい原作にそっているのか不明。公式サイトのプロダクション・ノートによると、バーナバスとアンジェリークのキャラは同じっぽい。ヴィクトリアの比重が、もう少し重めなのかな? まぁ、今作でも最終的には重要なんだけど・・・

どうやらオリジナルではTVシリーズ放送開始から、ほぼ1年経って登場したというバーナバス・コリンズ。今作では冒頭から登場。メイドのアンジェリークはバーナバスを愛し、結婚を望んでいるけれど、彼にその気はない。でも、彼女の魅力にはあらがえない。自分をないがしろにするバーナバスに業を煮やし、魔女能力を発揮してバーナバスの両親を殺害。彼がジョゼットと恋に落ちると、彼女を誘導して自殺させ、絶望して後を追ったバーナバスを不死身のヴァンパイアに変身させてしまう。さらに村人をたきつけ、生きたまま棺におさめて地下深く埋めてしまう・・・ パーッと見せるこれらのシーン。ほとんどが夜のシーンなので、黒が印象的。1770年代当時、地位のある男性が使用人の女性に手を出しても、不道徳だと責められることは少なかったのだろうし、逆に使用人との結婚はあり得ないと考えられていたのではないかと思う。でも、現代を生きる身としては、自業自得な部分はあるなと(笑) まぁ、だからといってかなりヒドイけど。ジョゼットがかわいそう

シーンが変わって1972年、列車に乗る少女。これから住み込み家庭教師の面接に向かう様子。本名は忘れてしまったけれど、車内ポスターからヴィクトリア・ウインターと改名する。当時のファッションについては、そんなに詳しくないけど、ちょっと古風で地味な印象。夢見がちなかわいい少女に見えるけれど、暗さを感じる。悲しい生い立ちの彼女は、最後には重要人物であることが分る。舞台となる1972年の冒頭が、ヴィクトリアのシーンだったので、てっきり彼女が話を引っ張るのかと思ったら、そうではなかった・・・ 実は運命の女性なのに、存在感が薄かったのが残念・・・ よみがえったバーナバスは彼女に惹かれるけれど、彼女がバーナバスに惹かれている様子が、あまり感じられなかったので、ラストがちょっと唐突な気も・・・ でも、回想シーンで全ての説明がつくようになっていて、その辺りもバートン節である気もするけれど。

時代を超えた愛とか、家族(一族)のつながりを描く作品ではあるんだけど、その辺りについては見せたものから汲み取ってくれという感じで、いちいち説明的なシーンやセリフはほとんどない。建設工事により掘り出されたバーナバス。彼は一族の没落ぶりを悲しむ。一族の末裔として、何とか踏ん張っているのがエリザベス。その娘で15歳のキャロリンは反抗期。エリザベスの弟ロジャーは遊ぶことしか頭にない。その息子のデイビッドは母を亡くしてから奇行が目立つ。イベントでジョニーたちへのサプライズは、彼の幽霊の扮装を真似たもの。デイビッドのカウンセリングのため雇われたけど、酒びたりのホフマン博士、屋敷が広すぎてほとんど仕事をしていない使用人ウィリー。あと、途中からどうなったか覚えていないおばあちゃん(笑) 以上がコリンズ邸で暮らす人々。エリザベス以外はかなり濃いキャラなんだけど、そんなに不思議な感じがしないのは、逆にバートン・マジック?

濃いキャラ達の印象が薄いのは、よみがえったバーナバスと、アンジェリークのキャラが濃過ぎるから。白塗り、目の下クマ、長い指&爪に、時代錯誤ないでたちという外見のバーナバスもさることながら、今やコリンズポートの実権を握る、ゴージャス美女アンジェリークの存在がすご過ぎ(笑) 金髪で真っ赤な口紅。スポーツカーを乗り回す。バーナバスに対する執着がスゴイ! 時に憎しみ、時に愛情、その激しさが笑える。演じるエヴァ・グリーンが完璧美女だけに大迫力。ちょっと彼女に持ってかれた感があるかも。バーナバスがあの手この手で対抗策を講じても、ことごとく踏み潰されるわけだから、それでいいのだとは思うけれど・・・

話としては200年後によみがえったバーナバスが、時代錯誤な言動を繰り広げつつ、没落した家業を建て直し、一族の絆を取り戻し、運命の恋を手に入れるということなので、複雑な話ではない。ご本人がヴァンパイアであることも、コメディー要素の方が強く、そんなにことを複雑にしているわけではない。だから後はどう見せるか。オリジナルは未見なので、バートン監督がどの程度原作の持ち味を生かしたのかは不明だけど、要するにバートン節。コミカルな中に毒を含んだ感じ。ただ、その毒が年々薄れているような・・・ 確かにバーナバスが、仲良くキャンプ・ファイヤーを囲んだヒッピーの若者達を襲うシーンは毒があったけれど、もっとこう・・・ 例えば『チャーリーとチョコレート工場』で、イッツ・ア・スモール・ワールドみたいな踊る人形が燃えちゃって、登場人物も見ている側も(´д`)ってなっちゃう感じが大好きなんだけど、そういう部分が少なかったように思う。

とはいえ、小ネタや大ネタ(?)満載。小ネタまずはカメオ出演から。バートン作品といえばのクリストファー・リー! リー様もちろん出てらっしゃいます! バーナバスの催眠術にかかってしまう漁師役。この時の手の動きは、バーナバスのキメポーズでもあるんだけど、長い爪の妖しい手の動きと言えば『ロード・オブ・ザ・リング』のサルマン! 多分、意識してると思うんだけど・・・ 大ネタはアリス・クーパー。昔、開催していた舞踏会の代わりにと開いたライヴ・イベント。キャロリンのアドヴァイスにしたがって呼んだのがアリス・クーパー! もちろん本人が出演。「ドワイト・フライのバラード」と「ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ」を歌っている。このシーンにはオリジナル・キャストの4人がカメオ出演しているのだそう。オリジナル見ていないので、自身は全く分らなかった ちなみに出演しているのは、ジョナサン・フリット、ララ・パーカー、キャスリン・リー・スコット、デイビッド・セルビー。個人的に好きだったのは、アンジェリークの会社の会議室に飾られている歴代社長(全員アンジー)の肖像画。それぞれの時代の衣裳で描かれているけど、2代前の社長の絵が、タマラ・ド・レンピッカのタッチで描かれている! 確かにその頃はアール・デコの時代。タマラ・ド・レンピッカはその頃人気のあった女性画家。これは( ̄― ̄)ニヤリ

キャストは豪華。ご本人自ら出演交渉したというミシェル・ファイファー。相変わらずキレイ。ちょっと怖い感じが魔女っぽいので、てっきりラスト実は・・・ってなるのかと思ったら、それはなかった。一族、家族を守ろうと孤軍奮闘する姿はたくましいけど、女性らしさを失っていないのもいい。ちょっと疲れてるけど(笑) そのエレガントな感じはさすが! 酒びたりのホフマン博士は、バートン作品といえばのヘレナ・ボナム・カーター。アンジェリーク役かと思ったわなんて語っていたそうだけど、いつもダルそうで、若さと美しさに執着するホフマン博士を好演。でも、この役あんまり生かされていない気も・・・ 血のくだりとか、ラスト・カットがあるから、そんなこともないか(笑) このシーンの表情好き。キャロリンのクロエ・グレース・モレッツも、反抗期の少女を憎たらしくえんじていて、さすが! 後半、意外な事実が分るけれど、それもそんなに生かされてないような・・・ でも、笑顔がかわいいのでOK。こういう役ばっかりだけど大丈夫かな? 『キャリー』もやるそうだし・・・ 余計なお世話だけど(笑)

やる気のない使用人ウィリー役のジャッキー・アール・ヘイリーが良かった。ちゃっかりしててるけど、主人のピンチには駆けつける真面目な一面もいい。本人は普通に話しているのに、コミカルで笑えちゃうのはさすが! 彼の存在には癒された。アンジェリークのエヴァ・グリーンが大熱演。バーナバスを憎く思いながらも、まだ愛している感じを、コメディータッチで演じている。ゴージャス美女。完全にこの映画持ってったと思う。この熱演はあっぱれ! そして、バーナバスのジョニー・デップ。やっぱりジョニー上手いんだよね・・・ バートン監督の言うとおり、確かに8人とも別人ではある。あるんだけど、やっぱり白塗りデフォルメの外見がこうも続くと辛いかなぁ・・・ 個人的にはジョニーのファンだし、白塗りキャラも好きなので、今回も好きだったんだけど、ジョニーもしくはバートン監督のファンじゃないと同じに思えるかも。イヤ、ファンだから見る目があるのよってことではなくて、確かにジョニーの演技はそれぞれ違っているけど、結局白塗りでしょって思ってしまう人もいるかもってこと。でも、それを楽しみにしている人もいるわけだから、難しいところ・・・ 悩ましい(笑)

と、なんだかけなしているみたいだけど、バートン&ジョニデ作品のファンなので、若干マンネリ感を感じながらも、楽しかった! いつもながらの作り物感満載な画が好き 1970年代の架空の街コリンズの街並みがおもしろい。広すぎて手入れの行き届かないコリンズ屋敷のセットが豪華! バカバカしい仕掛けも笑える。'70年代の若者の部屋って感じのキャロリンの部屋も好き。鳥かごを半分に切ったみたいな吊りイスとか、毛足の長いふわふわ絨毯とか キャロリンが聴く'70年代ROCKも(・∀・)イイ!! 「トップ・オブ・ザ・ワールド」に乗って街の様子をスローで見せるシーンが、ちょっと毒があって笑えて好き。盟友ダニー・エルフマンの曲もΣd(゚∀゚d)イカス! CMでもちょっと流れるエレクトーンのシーンとか、ベタなのもジョニー上手いから笑えた。日光に弱いため、サングラス、手袋着用で日傘をさして出かける姿がマイケルみたい(笑) 1772年の衣裳も、1972年の衣裳も素敵。ホフマン博士の大きな柄のワンピースとか着てみたい

うーん。他にも書きたいことがあったように思うけれど、もういいか(笑) 決して面倒になったわけではありません! ストーリーとか、セットとか、キャストとか、音楽とか、アリス・クーパーとか(笑) いろいろ見どころあるけど、もうバートン映画!

ちょっとグロいシーンもあるけど、デート映画にもいいと思う。試写会では前の席にチビッコが座ってたけど、飽きてたっぽい。お子様には向かないかと・・・ バートン&ジョニデのファンの方是非!

『ダーク・シャドウ』Official site


コメント (8)
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