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【cinema】『ロボット』

2012-05-30 22:41:49 | cinema
'12.05.16 『ロボット』鑑賞@新宿バルト9

これは見たかった! 試写会ハズレて、ガッカリtweetしたら、同じくハズレてしまったrose_chocolatさんからお誘いが。もちろん行きますー♪ ってことで行ってきた。

*ネタバレありです!

「バシー博士は、婚約者サナの電話やメール、再三の訪問にも一切応えず、1体のロボットを製作していた。完成したのは博士にそっくりな外見を持つチッティ。正しく役立てるため、感情を持ったチッティは、サナに恋してしまい・・・」という話。これはおもしろかった! 文句なくおもしろい! と、言いたいところなんだけど・・・ ちょっと、期待が大きすぎたかなぁ・・・ イヤ、もちろん面白かったし、インド映画ならでわのバカ映画(←ほめてます!)要素も十分あって、楽しめたのだけど、自分が好きなインド映画のいい意味でどこへ行っちゃうのか? みたいな感じがなかったかぁ・・・ そして、なによりダンス・シーンをカットしてしまったのは痛かった

思い返すと1年以上前、TLに突如流れてきたtweetをきっかけにこの映画の存在を知り、しばらくして東京国際映画祭で上映されると聞きつけるもチケット取れず、試写会に応募するもハズレ・・・ と、1年以上にわたり公開を待っていたわけです! まぁ、それは勝手だけど(笑) ただ、その分期待が膨らみ過ぎてしまった部分はあると思う。インド映画とロボット?! スーパースター ラジニ・カーントがロボット?! そりゃ、おもしろいに違いない! どんな破綻した内容になっているのか? と期待が膨らまない方がおかしい(笑) もちろん破綻した内容というのは褒め言葉。いろんな要素を詰め込みまくり、一体どこへ向かうのかと思いつつ、最後に強引に収束するのがインド映画の良いところ。もちろん、これは最近ではあまり使われなくなった、マサラ・ムービーと呼ばれる作品の特徴なので、そうではない作品もあるとは思うけれど、ラジニ・カーント主演なのであれば、当然そちらの路線を期待してしまう。確かに、チラシにあるように”すごい!スゴい!凄い!!!!”とは思ったし、楽しかったのだけど・・・

冒頭から、不思議なデザインの研究所で、役に立たない助手2人とロボットを組み立てている博士が、ドライバーを使っているのが笑える。人類史上初となるような高性能ロボットなのに、そこはハンド作業で仕上げるんだね(笑) 博士のみシーンごとに髪とヒゲが伸びていくのも好き! ヅラとつけヒゲ感が丸出しなのもインド映画っぽくて(・∀・)イイ!! ロボットを仕上げてサナに会いに行くも、博士の冷たい仕打ちに婚約を解消すると言い出すサナとの、コミカルなやりとりもインド映画っぽくて好き。元ミス・ワールドのアイシュワリヤー・ラーイが美しい 彼女の、ちょっと怒った顔、呆れた顔、困った顔、それと交互に映されるスーパースターのニヤケ顔が胡散臭い(笑) ほめてます! これがインド映画だからね!

高性能ロボットはチッティと名づけられる。彼がロボットとしての能力を発揮する街でのあれこれは笑える。髪がボサボサになってしまったため美容院へ行く博士に同行。博士を待つ間、そこにあった雑誌全てを暗記してしまい、ついには電話帳を暗記。お客さん達の電話番号を次々答えるチッティ。試験勉強にその暗記力を使いたいと、チッティを借りて行ってしまうサナ。彼女のピンチを次々とロボット・パワーで救うシーンも、インドっぽいいい意味でのチープさで良かった。電車で襲われそうになるサナを、チッティが救うシーンも笑える。もちろん、笑わせようとは思っていなくて、真剣に作っている結果、笑える感じになっているのが、バカ映画として正しい。個人的にインド映画を見る時は、このバカ映画であることを求めて見ているので、このシーンは丸ごと好き。もちろん、ほめてます! 電車から落とされてしまったチッティ。バッテリーを勝手に補給する際の、細部のいい加減さもイイゾ! 何と、チッティの足元からは車輪が! そのまま線路を滑って行くけど、思いのほか遅い(笑) 列車に追いついたチッティは、何と列車の横っ腹を走る。この辺り既視感のある映像ではあるけれど、そのスピードの遅さに笑える(笑) ほめてます!

博士はチッティを量産化し、兵士として使いたいと考えている。人が殺しあわなくて済むというわけ。ロボットが戦うならOKという問題でもない気もするけれど、これで博士=正義の人となるザックリ感もいい。この計画は、チッティには善悪の判断がつかず、命令には全て従ってしまうという欠点があることで、却下されてしまう。そこはクリアにしとかないとダメでしょう・・・ というツッコミはなしで(笑) その会議の帰り道、博士とチッティは火事に遭遇する。次々、取り残された人々を救出するチッティ。人工皮膚は焼け落ちて、露出したロボット部分は『アイ、ロボット』みたい・・・ というツッコミもなしで(笑) ただ、ここでチッティが入浴中の少女を全裸のまま救出してしまい、それを恥じた彼女が錯乱して車に跳ねられ死んでしまったことで、一気に非難を浴びてしまう。何故、あんな時間に入浴?とか、逃げ遅れたとはいえ、服くらい着ていられなかったのか?という疑問はまだしも、チッティを責めるより、その映像を繰り返し流しているマスコミを止めないのは何故?というツッコミはしてもいいですか?(笑)

というわけで、この2つの出来事により、博士はチッティに人間の感情を教え始める。感情が芽生えたチッティは、あろうことかサナに恋してしまう。サナを守るため、彼女の頬を刺した蚊を見つけ出すシーンはメルヘンでかわいらしかったのだけど、チッティは次第に暴走し始めてしまう・・・ この辺り切なくもあり、ストーカーっぽくもあり。チッティは捨てられてしまったところを、博士にライバル心を燃やす恩師に拾われてしまうのだけど、ここからはとんでもないことに! このとんでもない感じは、インド映画っぽい大風呂敷あり、いい意味でのチープさありなんだけど、この辺りからあんまり笑えなくなった・・・ 恩師をアッサリ殺し自らを量産し始めたチッティは、サナを監禁。この近未来的デザインの部屋のデザインは好き。そこにサリー着用のサナっていうミスマッチも(・∀・)イイ!! 博士はもちろんサナ救出と、チッティ暴走阻止に奔走する。その辺りツッコミどころ満載ながら、普通な感じでインド映画らしさがなかったかも。もちろんVFXを駆使した画の迫力はすごかった。増殖したチッティも笑えた。ラジニ・カーントが増殖しているわけだからね(笑) ずらりと整列するチッティ達の中に、1人紛れ込んだ博士。冷や汗を流しながらも、何とかすり抜けける。でも・・・ このシーンは笑った!

増殖したチッティたちは様々なものに擬態して、攻撃を仕掛けてくる。巨大な球体になって回転しながら銃を乱射したり、巨大な人になって走って追いかけてきたり。そこに意味があるのかは不明だけど、ここは『ターミネーター』や『アイアンマン』を手がけたハリウッドVFXチームの腕の見せどころ。見たかったコブラのフォーメーションは感動したけど、ハリウッド的要素が入ってしまったため、インド映画らしさが薄れてしまった感がある・・・

インド映画は好きで、本数はそんなに多くないけど、機会があれば見ている。ラジニ・カーント主演作品は『ムトゥ 踊るマハラジャ』『バーシャ! 踊る夕陽のビッグボス』『ラジニ・カーント★チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!』を見た。今作も含めて、最初に見た『ムトゥ 踊るマハラジャ』と『ラジニ・カーント★チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』が好き。どちらも喜劇、悲劇、アクション、歌&踊りといろんな要素が含まれていて、そのバランスがいい。特に『チャンドラムキ・・・』は、この広げまくった話はどこへ行っちゃうんだろう?と思っていたら、最後に一気に収束する感じが強引。1つ2つ落としているエピソードもある気がするけど、そんなことは気にならない。そういう感じがインド映画の持ち味な気がするんだけど・・・ チッティ大暴走は確かにどうなるんだろうと思ったけど、それは普通のハリウッド映画にもあることだからね・・・

前述したけど、かなりの部分をカットされているらしい。多分、歌&踊りのシーンが主にカットされているのだと思うけれど、普通の場面でもぶつ切り感があった。で、声を大にして言いたいのは、インド映画から歌&踊りのシーンをカットしたらダメです! インド映画ファンの多くはそれを求めていると思うのだけど・・・ 自身のお目当ては間違いなく歌&踊り。意味もなく本編と一切関係ない風光明媚なところで歌い踊る。その唐突さと、いわゆるミュージカル・スターにはない、ほどよいゆるさの踊りが好きなのに・・・ もちろん、ほめてます! さる情報筋によると、今作ではマチュピチュで踊っているのだそう。それカットしちゃダメだからー。゚(゚´ω`゚)゚。ピー 確かに、インド映画は3時間近い作品が多いので、そのままだと上映しにくいのは分る。今作も大幅カットしても139分あるし。でも、例えば増殖チッティのフォーメーションの1つがカットされても、マチュピチュの踊りが見たかった。インド映画の良さはそれだからね・・・ だって、普通のシーンでは胡散臭いオッサンにしか見えないラジニ・カーントが、踊り出すと一気にかっこよく見えるし! サリー姿のアイシュワリヤーも美しいけど、ピッタリ衣裳にショートカットがすごいキレイ 全身黄金のC-3POみたいな中に人入ってる感丸出しのロボット達と踊るシーンは良かったな。適度にキレがあって、適度にキレがない(笑) スーパースターお顔大きめだけど、足細い!

キャストはほぼスーパースターとアイシュワリヤーの2人のみという感じ。まぁ、たくさん出てたけど(笑) 悪の道へ落ちてしまう恩師も、調子のいい助手2人も、脇役という感じ。前述したけど1994年のミス・ワールド アイシュワリヤー・ラーイが美しい! インド女優独特のむっちりボディが色っぽい。踊りシーンのピッタリ未来衣裳のスタイルの良さといったら! でも、チッティに色仕掛けするシーンのサリー衣裳も色っぽい。サリーって肌のチラ見せ感が、実はすごくセクシー。彼女の美しさにこの映画がかかっているとも言えるので、その辺りは見事! 演技も良かった。そして、やっぱりスーパースター タイトルよりも先にSUPERSTARとクレジットされるのは( ̄― ̄)ニヤリ そうそう!こうでなくっちゃ(笑) 1人2役で頑張っている。超絶に演技が上手いとも思わないし、胡散臭いオッサンにしか見えないのに、何故かいつも惹き込まれてしまう。そして踊り出すとカッコイイとすら思ってしまう。やっぱりそこはスーパースターなのでしょう。この映画2010年の作品らしい。『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT』を見たのが2010年4月4日で、その時の記事にラジニ・カーント還暦祝いと書いてあるから、この作品を撮影していた頃は50代後半だったのか・・・ 確かに、以前に比べれば動きは少なかったけれど、それでも踊りにキレがある! 凄いぞスーパースター

うーん・・・ ものすごく貶してしまっているようだけど、つまらなかったわけではなく。楽しんで見てきたのだけど、個人的にはもっとインドっぽい題材の方が好きだったらしい。インドってIT業界の成長も目覚しく、確かに高性能ロボット作っちゃう一面もあるのかもしれないけれど、そこをサリー着用のインド文化とどう見せるのかってことが楽しみだった。前半部分ではその感じも味わえて面白かったのだけど、後半はインド感がほとんど感じられなくなってしまった。VFXも楽しめたけど、そうなると別に普通のアクション映画になってしまうし・・・ 街並みや家の内装なども、あまりインドらしさが感じられなかったし・・・ それが今のインドなのかもしれないけれど、ちょっと残念 ラストの切なさは、あのシーンを彷彿とさせつつ、チープな感じに終わったのは良かった。そして、やっぱり切なかった。゚(PД`q。)゚。

意外に痛いシーンや、残酷なシーンもあったり、チッティがビックリ計画をサナに迫ったりと、ダークな部分もあるので、誰にでも楽しめるように編集したというわりに、お子様向きではないかも。歌&踊りシーン好きなインド映画ファンの方は、ちょっと物足りないかも? とはいえ、インド映画好きの方オススメ! スーパースターラジニ・カーント、アイシュワリヤー・ラーイファンの方是非!

ちなみに、原題の「Endhiran the Robot」のEndhiranはタミル語でロボットのことなのだそうφ(・ェ・o)メモメモ

『ロボット』Official site


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【Googleのロゴ】ピーター・カール・ファベルジェ生誕166周年

2012-05-30 00:34:40 | Google's logo
毎度のGoogleのロゴがこんなことに!


ピーター・カール・ファベルジェ生誕166周年!

すみません・・・ どなたでしょう?
毎度のWikipediaによりますと・・・

ロシア名:カルル・グスタヴォヴィッチ・ファベルジェ
インペリアル・イースター・エッグで有名な宝石商。

インペリアル・イースター・エッグとは、
貴金属や宝石で作られたイースター・エッグのこと。

1885年アレクサンドル3世により、
工房がロシア皇室特別御用達に指名された。
最後の皇帝ニコライ2世は、
母と皇后アレクサンドラのため毎年2つ注文していた。
・・・のだそう。

インペリアル・イースター・エッグはいくつか見たことあるけど、
細工が細かくてホントに美しい!
このロゴの画もキレイ! 色のセンスが素晴らしい!
すごいぞGoogleの人

С Днём Рождения



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