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【cinema】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

2014-10-19 04:21:31 | cinema
'14.09.22 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』@TOHOシネマズ六本木ヒルズ

先日、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(感想はコチラ)とどちらを見るか悩んだ作品。結局、先行上映ってことで猿惑にしたけど、やっぱりこっちも見たい!ってことで、ポイント溜まって1本見れるので、歯医者さんの帰りに見てきたー

ネタバレありです! 結末にも触れています!

「1988年、母親を亡くしたその日、宇宙船にさらわれたピーター・クイル。26年後、宇宙海賊ラヴェジャーズの一員となったクイルは、惑星モルグからオーブを盗み出す。その直後からオーブを巡り、さまざまな人物(?)から追われるハメになり・・・」という話。これは面白かった! 正直、惑星や宇宙人たちの名前が難しい上に、特に説明する気もないらしくどんどん進むので、前半はこれは無理かもと思った でも、主要キャラが集結した辺りからどんどん面白くなった! これはホント楽しかった!

毎度のWikipediaによりますと・・・ マーベルコミックスの同名のスーパーヒーローを題材とし、マーベル・スタジオズが製作、ウォルト・ディズニー・スタジオが配給したアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画とのこと。全然知らなかったのだけど、アメコミといえばのマーベルは、マーベル・スタジオズというテレビ・映画製作会社を作っていたんだね?! っていうか『ブレイド』(1998年)から共同製作してるし、『アイアンマン』(2008年)からは独立製作もしているのね?! アメコミファンや映画ファンの方々からしてみれば、何を今さらという感じだと思うけど、製作会社のこととか全然疎くて(o´ェ`o)ゞ 原作についても全く知らなかった。映画評論家の町山智浩氏によると、原作は超マイナーだそうで、それでも全米公開時に多くの人が見に行ったのは、マーベル・スタジオズ製作作品に対する期待値によるものだそう。なるほど~

冒頭、少年が文庫本サイズくらいあるウォークマンで音楽を聴いているシーンから始まる。予備知識なしで見たので、このオープニングにビックリ! え?ギャラクシーではないの?! 少年がいるのは病院。病室では大人たちがベッドを囲んでいる。特に説明はなくても患者の死期が迫っていることが分かる。祖父らしき人物から病室に呼ばれる少年。母親が彼にプレゼントを渡す。母親が求める手に触れることが出来ない少年。一瞬、悲しそうな表情を浮かべて母親は息を引き取ってしまう 泣き叫びながら病室から外へと飛び出し、膝をついて地面に倒れ込むようにして泣き出してしまう。その姿にもらい泣き。・゚・(ノД`)・゚・。 と、そこへ現れた宇宙船?! そして、彼をさらい宇宙へと飛び立ってしまう・・・ えー?!(*`ロ´ノ)ノ

場面は一気に変わって26年後の惑星モルグ! すっかり大人になった主人公が、オーブという球体を盗み、モルグ星人とのチェイスとなる。繊細で純粋そうだった少年が、すっかり逞しくなっている。ハンターとしての腕は良さそうだし、決して悪い人物ではなさそうだけど、いい人とも言い切れないような・・・ たった今彼のために涙を流したのに、この軽い感じは一体?! という感じで、グイグイ話に引き込んじゃうのが上手い!

展開も早いし、前述したとおり惑星の名前とか登場人物の名前が難しいので、この作品の舞台となる"世界"のことがイマヒトツ理解できていないのだけど、サノスという人物(?)が宇宙征服しようとしていて、彼はガモーラとネビュラという2人の血の繋がらない娘を養女とし、手先として使っている。宇宙征服にはオーブが必要なのでロナンという人物(?)に手に入れるように依頼するが、ロナンはそれを手に入れたらサノスを裏切り自らが宇宙征服をしようと考えている。クイルをさらったラヴェジャーズのリーダー ヨンドゥもオーブを狙っており、クイルを惑星モルグに派遣するも、彼はそれを売ってしまおうと考えて惑星ザンダーへやって来る。そこにオーブを狙うガモーラ、賞金稼ぎの遺伝子改造アライグマ ロケットと、その相棒で木のヒューマノイド グルートがクイルを追っているということでOK? 自分で読んでてもよく分からない┐(´∀`)┌ヤレヤレ

前述したとおり、惑星モルグでのクイルの戦いぶりは軽快といえばそうなのだけど、ちょっと軽いところがあって、その戦い自体を楽しんでいる風だったので、あの少年とのギャップにビックリ! 彼がさらわれてからの26年間のことはほとんど語られないので、どんな風に過ごしてきたのか謎なのだけど、どうやらヨンドゥは(彼なりに)クイルをかわいがって育てたらしい。とはいえ、母を亡くしたばかりの少年が、いくら(ヨンドゥなりに)かわいがってもらったとはいえ、こんなにアッサリ地球に未練もなく宇宙生活を(クイルなりに)満喫していることが、ちょっとビックリ。これは自分が苦手な自信過剰で、無謀なことが冒険でカッコイイと勘違いして、人を巻き込む迷惑タイプの主人公か?!と心配になった。

でも、クイルの船(宇宙船)の中には、あの日聴いていたカセットテープを再生するための、明らかに手作りと思われるプレイヤーがあったり、ウォークマンを携帯していたりして、常にテープを聴いていることが分かるとホッとする。26年間も聴いてたらテープが摩耗しちゃうだろう!というつっこみはなしで(笑) 彼はこの状況を受け入れて楽しんでいるけれど、決して母親のことを忘れたわけではないらしい。地球に帰りたいと思っているのかは分からなかったけど、少なくとも良い思い出として彼の中にあるようで、ちょこちょこ地球ネタが出てくる。もちろんクイルが地球にいた1988年までのネタなので、オバちゃんとしては( ̄ー ̄)ニヤリ ケヴィン・ベーコンネタは笑った(笑)

でも、クイル自信過剰男疑惑についてはなかなか晴れず。でもこれも、惑星ザンガーでのガモーラ、ロケット&グルードとのチェイスの果てに4人(?)とも逮捕されてしまい、不本意ながら利害関係が一致し、連携して脱獄を企てるシークエンスで払拭されることになる。楽しいシーンなので詳細は避けるけど、ロケットに騙されてある物を持ってくる。そのマヌケさと、ちゃんと任務を遂行する能力があることを見せるこのシーンは好き。しかもサラッとしてるのがイイ! なるほどこういう人物なのか!と一気に好感度UP。まぁ、好青年とは言い切れないキャラだけど(o´ェ`o)ゞ

この刑務所で5番目のメンバーとなるドラックス・ザ・デストロイヤーと出会う。ロナンに妻と娘を殺された彼は、ロナンと彼の仲間であると思われるガモーラを憎んでいたけれど、ロナンに復讐するために行動を共にする。自分の復讐に固執するあまり、ロナンをおびき寄せてしまい、結果オーブを奪われて宇宙を窮地に追い込んでしまう。まぁ、窮地に陥ってくれないと、彼らが正義のヒーローとして立ち上がれないし、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにもならないので、困るのだけど(笑) ヒーローモノにありがちな、足を引っ張ってしまう人物を責めたりしないということもなく、きちんと彼の責任であると言及していたのは珍しいように思うけど、個人的には良かったと思う。自分の気持ちや事情を優先してはダメな時もある! だから、反省したドラックスはクイルたちと戦う決心をするわけだし。

ガモーラは血の繋がらない妹ネビュラに襲撃され、酸素ヘルメット(?)なしで宇宙空間に投げ出されてしまう。クイルは彼女を救うためヘルメットを彼女に被せ、意識を失ってしまう。彼らをクイルの養父ヨンドゥが救う。このシーンの手前ちょっといい感じになっていた2人。続編では恋人になったりするのかな? まぁ、いいけど(笑) 紆余曲折あってヨンドゥにオーブを取り戻す約束をすることで、解放されたクイルとガモーラは、ロケット、グルート、ドラックスと共にクイルの船に乗り込む。この船に向って宇宙船内の通路のようなところを、クイルを中心に5人(?)並んで歩く時に流れる曲がThe RunawaysのCherry bomb! 何故ここで?! これは笑ったー(笑)


このシーンでCherry bomb

ロナンは惑星ザンダー上空へダーク・アスター号で侵攻。ザンダー星の軍隊ノバ・コーズ、ラヴェジャーズ、そしてクイルたちが迎え撃つ。この時のジョン・C・ライリー演じるローマン・デイを中心とした、ノバ・コーズの船隊がダーク・アスター号を文字通り包囲する映像はスゴイ! ノバ・コーズが包囲網でロナンの注意を引きつけている間に、クイルたちはダーク・アスター内部に侵入することに成功する。ガモーラはサノスを裏切りロナンと組んだネビュラと対決、クイルはロナンと対峙する。しかし、ロナンは圧倒的な強さを発揮。そこへロケットが船ごと突っ込んで来る! このシーンのアライグマのCGが素晴らしい!! ちゃんと決死の覚悟で突っ込んで来るアライグマの顔になってた! ダーク・アスター号ごとザンダーに墜落するクイルたち。彼らを守ったのは、"I'm Groot"しか言わず、クイル追跡の場面でも水をがぶ飲みしてしまう、おとぼけキャラのグルート! 彼はその手足を伸ばし、球体となってクイルたちを包み込み、文字通り体を張って彼らを守ったのだった。このシーンは泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。

ロナンはオーブを使いザンダーを破壊しようとするけれど、クイルのダンス作戦により気を取られていた間に、ロケット&ドラックスによって倒される。クイルはオーブを掴むけど、それは強烈なパワーを放ち、1人では耐えられられない。ガモーラ、ドラックス、ロケットらがそのパワーを共有し、それをロナンに向けて放射し倒すことに成功する。これ良く考えるととってもヒーロー的なシーンなのに、ちょっぴりおかしいのがイイ! 彼らは人々の拍手喝采を受ける。

クイルはオーブをヨンドゥに渡すけれど、もちろん偽物(笑) 本物はノバ・コーズに託される。クイルたちはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとなり、新たな冒険へ旅立って行く。そこには、一部がダーク・アスター号から回収され、若木として芽を出したグルートも同乗していた! そして、クイルは26年間開けることのなかった、あの日母親からプレゼントされた包みを開ける。そこには、母親が作成したベスト盤テープが入っていた! これはクイルと一緒に笑顔になってしまう! よく考えるとクイルって36歳くらいの設定なんだよね? だから、自分の運命とか地球への思いとか、もちろん母親への思慕とか、辛い部分を乗り越えて、自分の中の大切なものとして受け入れているんだよね。少年の心を失ってはいないけれど、彼はやっぱり大人になっているという、この描写は良かった! そして、フラワーロックみたいになってグルートがいるのもうれしかった!(笑)

キャストはノバ・コーズの隊長ローマン・デイにジョン・C・ライリー、そのリーダーにグレン・クローズ、宇宙の遺物を収集するコレクターにベニチオ・デル・トロなど意外に豪華。ベニチオ・デル・トロ久々に見た! タイトル・クレジットで名前が出た時、del Toroってとこだけ見てギレルモ・デル・トロ監督が出演するのか?と思ってしまうほど久々(笑) ガーディアンズもガモーラのゾーイ・サルダナは全身緑だし、ロケットのブラッドリー・クーパーもアライグマだし、グルートのヴィン・ディーゼルも木だし、しかも"I'm Groot"しか言わないし(笑) 特別ファンではないけど、ブラッドリー・クーパーをアライグマの声として使うなんて贅沢!でも、すごく良かった! いいアライグマとは言い切れないロケットを、時に切なく、そしてかわいく演じていたと思う。ブラッドリー・クーパーの表情もCGに取り入れられたそうだけれど、モーションキャプチャーを演じたのは、ジェームズ・ガン監督の弟ショーン・ガンとのこと。ヴィン・ディーゼル"I'm Groot"は、このセリフを場面に応じて演じ分けていたのがスゴイ!

唯一素顔の主人公クイルのクリス・プラットが日本では一番知名度が低いかも? 実はキャスティング・ディレクターからプラットを推薦されたジェームズ・ガン監督は、当時彼がテレビドラマで太めのキャラを演じていたため、キャスティングを断っていたらしいけれど、諦めきれないディレクターが会う機会をセッティング。会ってみたら気に入って即決したらしい。まぁ、多少の脚色はあるかもだけど(笑) でも、30代半ばになっているのに、少年の心を失なっていない主人公の雰囲気にとっても合っていたと思う! 実はこの役、ジョエル・エドガートン、ジャック・ヒューストン、ジム・スタージェス、エディ・レッドメインがテストを受けると報じられ、ザッカリー・リーヴァイ、マイケル・ローゼンバウム、そしてジョゼフ・ゴードン=レヴィットが候補に上がったのだそう! うーん、JGLファンでエディ・レッドメインも好きだし、2人演技上手いけどこの役のイメージじゃないなぁ・・・ 少年の心を失わない感じをコミカルに、でも決してバカっぽくなく、地球人であった記憶を失わないためなんだと思わせた演技も良かったし、その雰囲気にも合っていたと思う。ご本人が語ったハン・ソロとマーティ・マクフライを混ぜ合わせた感じだったかどうかは不明だけど・・・(o´ェ`o)ゞ

『ホビット』シリーズのエルフ王スランドゥイル役でおなじみのリー・ペイスが出演しているのは知っていたけど、何役か知らなかった。でも、声ですぐ分かった! あの声独特だものね。っていうか、声に特徴がないとこの役辛いかも・・・ 『ローン・レンジャー』のジョニー・デップの白塗りメイクを、さらにバージョンアップしたようなメイクだし(笑) 実はクイル役でオーディションを受けたそうだけど、全然違うと思うょ(´ェ`)ン-・・ これはロナンで大正解! あの長身と重低音と、どこかアニメ的な感じがピッタリ。そうそう、サノスの声とモーションキャプチャーを演じているのはジョシュ・ブローリン!ノン・クレジットらしいけど何故?(。´・ω・)?

とにかく、スピード感あふれる展開! 説明的なセリフなどもほとんどなしで押し切っちゃう感じがスゴイ! グイグイ引き込まれて楽しい CGもスゴイし宇宙が舞台なのに、どこか懐かしいのは、主人公の中に1980年代の地球があるから。主人公が聴いてる音楽が作品内にも使われていけど、母親のベストセレクションだから'70年代サウンドなのかな? その使い方も好き! ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー出撃シーンにCherry bomb!だもの(笑)

そうそう! ジェームズ・ガン監督もサカール人役でカメオ出演しているのだそう! 後、ロブ・ゾンビがラヴェジャーズ・ナビゲーターの声、セス・グリーンがハワード・ザ・ダックの声でカメオ出演。そして、マーベル作品カメオ出演と言えばのスタン・リーはザンダー人で出演しているのだそう! 全然気づいてなかった(笑) どうやら日本語吹替えを広瀬正志氏が担当しているそうなので、セリフもあったらしい!∑(*゚ェ゚*)

泣いて、笑って、ドキドキして、感動して、泣いて、そして( ̄ー ̄)ニヤリで終わるって最高 続編作る気満々みたいで楽しみ!

とにかく楽しい映画見たい方おススメ! チビッコも楽しめると思うけど、これは大人の方が楽しめる作品だと思う! '70~80年代の音楽好きな方是非!!

そうそう! マーベルといえばのエンドロール後のおまけ映像もあり! っていうか、映画始まる前にエンドロール後も映像があるって字幕出たのに帰っちゃう人いてビックリ!! まぁ、興味なかっただけかもしれないけど(笑) というわけで、お楽しみに

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』Official site


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