【art】「みんなのレオ・レオーニ展」@損保ジャパン日本興亜美術館
写真添付出来てなかったので再送!
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
見ます🐟 (@ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 in Shinjuku, 東京都) https://t.co/DVVbYjDl3e pic.twitter.com/24WT7rWYbr
見たいと思って早々とチケット買ってたけど、損保ジャパン日本興亜美術館は夜間延長していなくて、土日に行くしかなくなかなか行けなかった。やっと重い腰を上げて行ってきた!
実はレオ・レオーニ(Wikipedia)という名前を聞いてもピンと来ていなかった。このチラシを見てカワイイ😍となり、見に行くことを決めてから「フレデリック」や「スイミー」の作者だと知りビックリ😲 なので、ご本人については全く詳しくない。展示パネルから得た知識を書いておくと、1910年5月5日アムステルダム生まれ。母親は有名なソプラノ歌手。両親の都合で各国に移り住んだため、オランダ語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語が話せたのだそう。第二次世界大戦中にアメリカに亡命。グラフィックデザイナーとして大成功。孫のために作った「あおくんときいろちゃん」で絵本作家としても活動を開始。後に「平行植物」シリーズとして油絵、ブロンズ彫刻などを作成する。今回の企画展は初期の作品から晩年の作品まで網羅して展示。
いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想記事とする😌
#みんなのレオレオーニ展 スイミー🐟やフレデリックのイメージで行ったら、油絵や彫刻、ポスターなどは意外にも前衛的でビックリ😳映像展示では彫刻を熱く語っていたので、ご本人としては晩年そちらに注力してたのかな🤔
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
全体を4つの章に分けて展示。意外にも前衛的というのは"CHAPTER4.リアル?フィクション?"の章に展示されている作品たちのこと。特に「平行植物」シリーズは前衛的で、彫刻にいたっては何を表しているのかサッパリ分からない😣 「フレデリック」と同じ作者が作ったとは思えない感じでビックリだった。これを製作したのは1970年代だったそうだけれど、この時代ってこんな感じだったのかしらね? 時代的にはサイケなイメージだけれども🤔
#みんなのレオレオーニ展 絵本の原画展示スペースには、必ず絵本が置いてあって見ることができるのが良かった。作品になるとこうなるのかとか、この絵はこういう意味なのかとかよく分かる。お目当ての #フレデリック はやっぱりかわいい😍実は深い話。色遣いが好きすぎる!
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
レオ・レオーニ「フレデリック」より
「フレデリック」は主人公のネズミの名前。冬支度のために食べ物やわらを集める仲間たちをよそに、フレデリックは太陽の光や色、そして言葉を集めている。冬ごもりを始めると最初は楽しく話していた仲間たちも、食料が少なくなってくると辛くなってくる。そんな時、フレデリックが集めた太陽の光や色、そして言葉が皆の心に明るさを取り戻すという話。コルデコット賞(Wikipedia)次点作とのこと。
損保ジャパン日本興亜美術館は初めて行ったけど、思ったよりも広くて展示点数も多かった。最初の展示室に「フレデリック」の原画がある。絵本の原画は全てそうだったけれど、水彩やパステルを使って描いている部分と、葉っぱだったりフレデリックたちなどはコラージュしてあったりする。その手法がとてもポップでありながら、かわいらしさを生んでいる。
「フレデリック」だけでなく他の絵本にも言えることなのだけど、絵本だからとても簡潔な言葉で語られているけれど、「自分とは何者か」というレオーニ本人の問いなどが込めれれていたりと、実は重くて深いテーマだったりする。子供の頃に読んでいたらどの程度理解できたのかは分からないけれど、とても良かった。Tweetにもあるとおり、絵本の原画展示のそばには絵本が置かれていて閲覧可能。原画が本になるとどういう効果があるのかが伝わりとても良かった。
レオ・レオーニ「アレクサンダとぜんまいねずみ」より
「アレクサンダとぜんまいねずみ」は人間に嫌われているねずみのアレクサンダが、持ち主に大切にされているぜんまいねずみと出会い、まほうとかげにぜんまいねずみに変えてもらおうと考える。光る石を持ってくるように言われて探しているうちに、新しいおもちゃを貰った持ち主にぜんまいねずみは捨てられてしまう。やっと光る石を探し出したアレクサンダはまほうとかげにぜんまいねずみをねずみにしてくれるようお願いする。アレクサンダが家に帰ると、ねずみになったぜんまいねずみウィリーがいたという話。こちらもコルデコット賞次点作。
レオ・レオーニ「コーネリアス」
「コーネリアス」は生まれながらにして立って歩けたワニのコーネリアスが、家族に理解されず旅に出てサルと出会い、逆立ちすることを覚える。旅を終えて家に戻り兄弟に逆立ちが出来ることを告げると、そっけない対応をされてしまうけれど、コーネリアスは実は兄弟が逆立ちの練習を始めたことを知っていた。という話。コーネリアスが積極的に社会に関わるさまを描いているとのこと。
絵本の中ではこの3本が特に好きだった。「フレデリック」は生活することに必要ではないことが、実は生きて行く上で人の心には重要であるということを表しているのだろうし、それは芸術家であるレオ・レオーニの存在意義でもある。「アレクサンダとぜんまいねずみ」は途中から立場が逆転し、幸せの基準が変わってしまい、価値観とか幸せの定義の曖昧さを表しているのかなと思う。「コーネリアス」は人と違っていることの肯定と、新しい世界への積極的な参加を促しているのかなと思う。大人になると理屈で考えるけれど、子供は本能で理解するからきっと伝わる。やっぱり子供たちにはこういう作品に触れて欲しいと思う😌
「アレクサンダとぜんまいねずみ」と「コーネリアス」は"CHAPTER2.自分探し"のコーナーにあった。前述どおりヨーロッパ各国で暮らし、様々な言語を話せるレオーニは、"自分とは何者だろう"ということを常に考えていたそうで、その辺りのことが表されているのだと思う。
#みんなのレオレオーニ展 アメリカに亡命後、グラフィックデザイナーとして成功したの知らなかった。このポスターや雑誌のデザインなどがよかった。アールデコっぽいというか、ちょっと詳しく分からないけど😅
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
裕福なユダヤ人家庭に育ったレオーニは、1939年にアメリカへ亡命したのだそう。グラフィックデザイナーとして働き始め、雑誌「フォーチュン」のアートディレクションを手掛け成功を収めた。1969年にイタリアのトスカーナにアトリエを構え、以後は行き来しながら暮らしたのだそう。前述の「平行植物」の彫刻はこのアトリエの庭に置かれていたらしい。
レオ・レオーニ「フォーチュン誌」
前衛的な作品はちょっと苦手だったのだけど、この「フォーチュン誌」の頃の作品は好きだった。アールデコっぽいというか・・・ 時代的なことを考えるとアールデコより20年くらい後なのでちょっと違うか🤔
#みんなのレオレオーニ展 そして! 大好きな #スイミー たしか教科書に載ってたと思うのだけど、何年生の時だったのか、カラーだったのかも覚えてない。でも、ストーリーはもちろん"こわかった、さびしかった、とてもかなしかった"は覚えてて感動した😭
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
レオ・レオーニ「スイミー」
「スイミー」体の赤い兄弟たちの中で一匹だけ黒いスイミー。ある日兄弟たちがマグロに食べられてしまう。一人海をさまようスイミーは、兄弟たちと同じ赤い体の魚の群れに出会い楽しく暮らすけれど、彼らは岩場の陰から外に出ない。それではダメだと諭すけれど、兄弟たちはマグロが怖いと言う。そこでスイミーは一計を案じ、皆で大きな魚の形になって泳ぎマグロを撃退する。という話。
Tweetにもあるとおり「スイミー」は国語の教科書に載っていたと思うのだけど違ったかな? 読書の授業とかで絵本を読んだのかな? 全部のシーンを覚えていたわけではないけど、ザックリした話は覚えていたし、特に兄弟を亡くしたスイミーの"こわかった、さびしかった、とてもかなしかった"はよく覚えていた。韻を踏んでいることもあり覚えやすいというのもあるけど、スイミーの不安な気持ちがとても伝わって来た覚えがある。谷川俊太郎さんの訳が素晴らしい✨
#みんなのレオレオーニ展 今回展示の #スイミー 原画はスロバキア国立美術館所蔵のものだけど、絵本の原画とは違っている。絵本の原画の行方は不明で、原画としては今回展示の5点しかないのだそう。不思議な話。
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
今回はスロバキア国立美術館所蔵の原画5点が展示されている。これは同美術館が開催したブラチスラバ世界絵本原画展の第一回で金のりんご賞を受賞。その後、この美術館に収蔵される流れになったらしい。ただし、絵本の原画ではないらしい。絵本のページと一緒に展示してあるので違いが分かりやすい。微妙に違うものから、けっこう違いのあるものまで。絵本の原画はどこにあるのか不明だそうで、「スイミー」の原画としては今回展示の5点しか残っていないのだそう。不思議な話😲 とにかく原画が見れたのは貴重な体験だった!
#みんなのレオレオーニ展 思ったより点数あって見応えあった! 楽しかった✨
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
撮影コーナーには三脚もあったよ! pic.twitter.com/02MaKEJkzu
損保ジャパン日本興亜美術館はビルの42階にある。エレベーターで上がるとチケット売り場があり、中に入ると撮影スポットがドーン。自分が撮ってた時は全然気づいていなかったのだけど、スマホを立てる三脚が置かれていて、使っている方がいた。素敵な心遣い😳 フレデリックがかわい過ぎ😍
#みんなのレオレオーニ展 展示スペース出ると物販あるけど、ここにグッズ少なめ。1Fエントランスの物販スペースにもポストカードなどあるので、ぬいぐるみやコラボグッズも買う予定の人は、1Fでまとめ買いがいいかも😊 pic.twitter.com/ywBhNHqAeM
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
フレデリック
コーネリアス
展示スペースを出ると小さな物販コーナーがあって、ここでポストカードを購入したのだけど、お目当てのぬいぐるみやコラボグッズなどはほとんどなし。1階エントランスに特設コーナーがあり、グッズの充実ぶりがスゴイ! 42階の物販コーナーにあったものは1階にあると思われるので、ぬいぐるみなど買う予定のある人は、42階はスルーでいいかも😅
#みんなのレオレオーニ展 本日のおみやげ✨ ポストカード3種、お煎餅入りフレデリックのミニトート、フレデリック×EDWINコラボぬいぐるみ🧸
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) August 24, 2019
ぬいぐるみカワイイ😍 pic.twitter.com/qelbGw6Ztu
自分土産は美術展では絶対買うことにしているポストカード3種。黄色い袋は中にじゃがバター味のおせんべいが入っている。そして今回絶対買いたいと思っていたフレデリックのぬいぐるみ。かなり大きなサイズのぬいぐるみもあったけれど、入手したこの子は耳を立てて17cmくらい。
フレデリックのみアップで撮ってみた! ジーンズ着てるのだけど、これEDWINとのコラボ。ちゃんとボタンにもEDWINって書いてる。カワイイ😍 この半開きの目がかわい過ぎる。しっかり吟味してお花がちゃんと前向いてるの選んできた👍
夏休みということもあってか子供たちの姿も多かった。ホントにこういう作品こそ子供たちに読んで欲しい! きちんと言葉で理解出来なくても、絶対本質的な部分は伝わるハズ! もちろん単純にフレデリックがカワイイでも全然いいと思う。触れることが大切。重複するけど絵本も読める展示になっているし、子供たちも楽しめると思う。もちろんおばちゃんも大満足!
毎回美術展の記事書く際には書いているけど、見れる機会があるなら本物を見るべき! しかもカワイイので是非!
みんなのレオ・レオーニ展:2019年7月13日~9月29日@損保ジャパン日本興亜美術館