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【play】「ケン・ヒル版 オペラ座の怪人」鑑賞@シアターオーブ

2018-09-04 20:57:24 | play

🌹【play】「ケン・ヒル版 オペラ座の怪人」鑑賞@シアターオーブ🌹

 

 

4月にJOJさん出演情報(記事はコチラ)を知り、チケット購入してから待つこと4ヶ月。なるべく前情報を入れずにいたけど、以前見た感想記事によると、ちょっとアレなのだとか😅 まぁあまり期待せずに見に行ってきた!

 

ミュージカル公演や、ミュージカル系コンサートの感想記事のたびに書いているけど、ミュージカルは好きだけれど資金難のためあまり本数は見られない。なのでどうしても見たい作品を選んで見ているので鑑賞作品に偏りがある。海外での観劇歴も数少なく、海外どころか日本のミュージカル事情についても全く詳しくない。なので、作品自体や俳優さんの背景などについては書けない。感想もあくまで自分はこう見たという観点のものとなっております。毎度、どうでもいいと思うけれど、断り書きとして入れておく😌

 

えーと。乏しい知識の中から少し蘊蓄を書いておく。そもそもの原作である「オペラ座の怪人」(Wikipedia)は、フランスの小説家ガストン・ルルー(Wikipedia)による小説。ガストン・ルルーはもともと新聞記者だったらしい。あくまで個人的な見解だけど、子どもの頃「フランケンシュタイン」などのゴシック小説を読み、その影響を受けたのかなと思っている。ガストン・ルルーとしては怪奇小説として描いたのだろうと思うけれど、人間愛も描かれており、その辺りが人を惹きつけるのか、1925年ロン・チェイニー主演の映画を始めとして、度々映像化や舞台化されてきた。最も有名なものがアンドリュー・ロイド=ウェバー版(ALW版)と呼ばれるもので、現在もロンドンで30年以上に渡りロングラン公演されているのを始め、世界各国で上演されている。

 

で、このロイド=ウェバー版が作られるきっかけとなったのが今作であるということが書きたかった! そもそもはケン・ヒル演出により1976年に初演された今作。おそらくは1984年の改訂版上演時に、当時ロイド=ウェバー夫人であったサラ・ブライトマンに出演依頼があった。結局は出演しなかったけれど、「オペラ座の怪人」をミュージカル化しようという構想のあったロイド=ウェバーの注意を引いたらしい。以前、何かの記事で読んだことがある。

 

と、詳しくないと断り書きを入れたくせに豆知識を披露したのは、以前から作品自体にも興味はあったということを書きたかったわけです。とはいえ、今回チケット取ったのはJOJさんことジョン・オーウェン・ジョーンズさんが主演だったからなのだけど😌

 

ということで、前置きが長くなりましたが、そろそろ本題へ! いつものようにTweetしておいたので、それに追記する形で感想を書いていきたいと思う。一応、1幕と2幕に分けてあらすじ的なことも書いておこうと思う。

 

🌹【第1幕】

 

パリ・オペラ座に新しい支配人がやって来る。前任者や案内係ギリー夫人からオペラ座の怪人について聞かされるが、全く信じない。新支配人の1人リシャードは、幽霊のために開けておくように言われた5番ボックスを息子のラウルと共に使ってしまう。この日の公演中に主演歌手が舞台上に首を吊るされる。ギリー夫人は怪人の仕業だと言うが、リシャードは取り合わず、警察も自殺と判断する。ラウルは恋人のオペラ歌手クリスティーンの楽屋を訪ねるが、彼女は自分のために歌うのだと語る男と共にいるようだ。嫉妬したラウルはクリスティーンに冷たく当たる。

 

その後、姿を消したクリスティーンを追って墓場に向かうラウル。そこで彼女からあの男の声は父親が遣わした音楽の天使だと聞かされる。信じることが出来ないラウルは、クリスティーンが去った後、何者かに首を絞められる。一方、オペラ座のプリマドンナであるカルロッタは怪人から歌わないように脅迫を受けていることを告白。これに反発したリシャードはクリスティーンには歌わせず、カルロッタを「ファウスト」のマルガレーテ役に配役、カルロッタは口パクで歌わず、陰でクリスティーンが歌うことにする。公演は順調に進むかに見えたが、カルロッタの口からカエルの鳴き声がしてしまうのだった!

 

代役となったクリスティーンの身を案じたラウルは、彼女と共に安全な場所へ行こうと提案する。しかし、クリスティーンは音楽の天使のために自分が歌うのを聞かせたいという。公演が終わったら2人で逃げることにする。しかし、この一部始終をオペラ座の怪人が見ていたのだった。

 

マルガレーテ役で歌うクリスティーン。舞台は成功するかに見えたが、突如シャンデリアが落ちると声がする。劇場内のシャンデリアが揺れ支配人たちが動揺する中、舞台上のシャンデリアが落ちる。そして、クリスティーンが姿を消す。

 

あらすじとしてはこんな感じかな。シャンデリアの落下はカルロッタのカエル声のとこだったかも? ラウルが新支配人リシャードの息子に変更されていたり、既にクリスティーンと恋人どうしだったりと変更はあるものの、例えばクリスティーンの楽屋のくだりなどは原作に近い。墓場のシーンは原作ではカタコンベ的な教会で行われるのだけど、原作の雰囲気を伝えていると思う。

 

では感想追ドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

 


 

 

 

ミュージカルには2通りあって、お芝居の間に歌が入って来るタイプと、全編歌のタイプがある。ALW版「オペラ座の怪人」は後者のタイプ。前者はタモリ始めミュージカルが苦手な人たちが言う唐突に歌うタイプ。自分は後者の方が好み。今作は前者のタイプで、しかも芝居部分が長かった💦 ほぼ芝居という印象。こんなに歌わないミュージカルってあるかな?と思うくらい芝居多め。

 

そして結構コメディタッチ。これはどうしてコメディタッチなのかな? 確かに原作では怪人のことを信用しない支配人たちが、何か問題が起こるとギリー夫人などを呼び、事情を聴くたび怪人の話をされイライラしたり、2万フランが消えたことに対して検証しようとして不審がられたり、コミカルといえはコミカルな部分もあるけれど、別にコメディなわけではないと思うのだけど。イヤ特別笑えはしなかったけど、つまらなかったわけでもないのだけど😌

 

しかし1幕でJOJさん2曲しか歌わないのビックリした😲 イヤ、前述したとおりJOJさん目当てで見に行っているのでね😅 歌わないどころか登場場面も少なくて、ほぼほぼ支配人たちのやり取りなのはちょっとな~💦 という気持ちが表れているのが上のTweet。

 

🌹【第2幕】

 

ラウルたちの代わりに5番ボックスに座っていたペルシャの王子は、クリスティーンが失踪したのは怪人の仕業だと言う。ペルシャの王子は怪人のことをよく知っており、彼が音楽だけでなく建築などの才能があることも知っていた。また、彼はパンジャブラッソーという投げ縄の名手であり、これが首を狙ってくるので気を付けるようにと忠告する。

 

支配人2人とラウル、そしてペルシャの王子はクリスティーンの楽屋へ向かう。支配人の1人(役名を失念💦)が鏡の仕掛けに気づき、皆を呼ぶが話に夢中になっていて気づかない。そこへ怪人が現れ支配人は刺されてしまう。3人は楽屋から秘密の通路を見つけ、探検に乗り出す。

 

クリスティーンを地下の湖に連れてきた怪人は、彼女をほとりに縛りつけラウルたちの様子を見に行く。ラウルたちは地下の拷問部屋に迷い込んでいた。ペルシャの王子にはその部屋に見覚えがあった。昔、スルタンとその部屋で行われた拷問を見たことがある。絶体絶命のラウル、リシャード、ペルシャの王子、そしてギリー夫人。


クリスティーンのもとに戻った怪人は、彼女にウェディングドレスを差し出し、これを着て自分の妻になるように迫る。そうしなければ、オペラ座を破壊すると言われるも、クリスティーンは承知しない。

 

神父?もさらって来て強引に結婚式を挙げようとする。そこにラウルたちが登場。なんと刺された支配人は生きており、彼らを助けに来たのだった。追い詰められた怪人は、クリスティーンを殺すと脅す。が、愛するクリスティーンを殺すことは出来ず、彼女への思いを叫びながら自ら命を絶つのだった。

 

あらすじとしてはこんな感じ。もう少しエピソードがあったように思うけど覚えていない。正直、ラウルたちが拷問部屋を脱出した経緯も間違っているかも? でも、ずいぶんご都合主義でやっつけ仕事的な終わり方だなと思ったのは憶えてる。

 

ということで感想をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

 

うーん。上演時間は1幕が70分で、2幕が65分と2幕の方が若干短いけれど、ほとんどがラウルと支配人たちの地下探検や、ギリー夫人の説明など。肝心の怪人はいつ出るのか?という感じでやや長く感じた。全体的にとにかく芝居部分ばかりで、特に支配人とギリー夫人の比重が多め。馬係の老人のくだりとか必要かね? 怪人もややコメディタッチにしているため、怪しさや怖さは感じない。これはこれでアリだとは思うし、見ている間退屈してしまうことはなかったけれど、楽しかったかと言われると疑問かな😅

 

前述したとおり原作にとても近いけど、ちょこちょこ変更がある。例えば仮面舞踏会のシーンをバッサリ切ったのは、もともとの製作時の予算的なことかなと思うけど、1925年のロン・チェイニー版の赤い死の衣装が、ALW版でも引き継がれていたことを考えるとちょっぴり寂しかったり。とはいえ、少ない出演者で上演しているので、これは無理かなぁ。

 

ラウルが子爵でパトロンから支配人の息子に設定変更は、話を分かりやすくする狙いかなとも思うけど、メグ・ジリーの名前変更や、クリスティーンの父親がバイオリン弾きからハープ奏者への変更は何故だろう? どうでもいい部分なので、別に気にならないけど、なら別に変更する必要もないような?🤔

 

全体的に感じたのは今作はそもそも小さめの劇場で上演することを前提としているのではないかな? 自分も20年くらい前に3つの劇場に行っただけなので全く詳しくないのだけど、ロンドンの劇場は古いのであまり大きくないのではないかな? シアターオーブのような大きな劇場で観る作品ではないのでは? セットや衣装、そして話のスケール感もこじんまりとしていた印象。まぁでも、とっても演劇っぽいセットは嫌いではない。

 

 

既存のオペラの楽曲を使っているため、曲自体は美しい。キャストは皆問題なく歌いこなしていた。特に作品中一番多く歌ったクリスティーン役のヘレン・パワーは歌も上手く、声が美しい。

 

 

お目当のJOJさんがほとんど歌わなくてガッカリ。全体で4曲くらいかな。まぁ2時間ちょっとの全編歌ではない作品なら少なくはないかもだけど、JOJさんを見に行った身としては辛い。とはいえ、JOJさんの歌唱は圧倒的で、オペラ歌唱ではないものの、歌いこなしていた。お芝居も良かったと思うけれど、正直このコメディタッチ演出では、怖くもないし、オペラ座を支配している雰囲気も感じられない。特にご都合主義でやっつけ仕事的なラストでは感動することもできないが、まぁそれはそれでアリかと。

 

今回、正直作品自体に期待していなかったため、A席で鑑賞。3階のバルコニー席で見たのだけど、この席からだと舞台両脇に配置された字幕を見てしまうと、お芝居自体が見えないことに💦 なので苦肉の策で字幕はほぼ見ずに鑑賞したのだけど、やっぱり細かな言葉のニュアンスなんかで笑わせる部分は英語力が足りずに笑えず😅 まぁ、これは自分が選んだのだから仕方がないけど、来日公演で字幕も見たかったらこの席はオススメできない。

 

 

アンコールまで歌があって楽しかったし、この日はスペシャルアンコールということで、終演後にJOJさんによる"Til I Hear You Sing"(「ラブ・ネバー・ダイ」より)を熱唱してくれる素敵なオマケつき! ちょっと疲れてるかなと心配したけど、流石の歌唱で感動! やっぱりロイド=ウェバーの曲はスゴイわ

 

何度もしつこいけど、JOJさんの歌とお芝居目当てだったので、見れて良かったし、それなりに楽しむことができた。でも、正直資金難で年間見れる本数が限られている身としては、次回来日公演がJOJさん主演でも見ないと思う🤔 全くダメというわけではなく、これはこれでアリな作品だとは思うけれど、1度見れば自分としては十分かな😌

 

というのが正直な感想。あくまで個人的な意見です!┏○ペコ

 

【オマケ】




ALW版は2幕でお墓の中から怪人が出てくる演出があるため、一介のバイオリン弾きにしては大き過ぎるお墓だけど、今作のが妥当でしょうね。どうでもいいことですが😌


ミュージカル オペラ座の怪人 ケン・ヒル版


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2 コメント

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>モグモグ サマ (maru🎵)
2018-09-07 00:14:43
西日本では大変な被害のあった台風ですが、お住まいの地域は大丈夫でしたか?
上京を早めての鑑賞は大変でしたね💦 でも、観れてよかったです😌

たしかに、クスっと笑えるところもあって、これはこれで良かったですよね。
ちょこちょこ変更ありましたけど、原作に一番近いんじゃないかと思います。

JOJさん目当てだと歌わないばかりか出番も少なくて残念ですよね😢
でも、さすがの歌唱でした! 声も素晴らしくまさに音楽の天使ですよね!

スペシャルアンコールは日程中2回くらい追加されたみたいで、とてもラッキーでした😃
TIHYS素晴らしかったですよ👍

来年の1月に前ALW版ファントムのベン・フォスターなど4人とコンサートがあるみたいですよね!
これは見に行こうと思ってます😳

あとは今月22日にソロコンサート行ってきます!
またレポしますね😉
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Unknown (モグモグ)
2018-09-06 00:22:33
昨夜観劇して、今日飛行機で、帰って来ました。台風で飛行機が、飛ばなくなりそうだったので一日早い上京でした。財布が悲鳴を上げましたよ(泣)。でも舞台は、良かったです。本場のミュージカルは初めてだったので、それだけで感激でした。私は、ウェーバー版と違ってもこれはこれで、好きでした。前に、美女と野獣の舞台を見ましたが、アニメと寸分違わなくて、別に舞台にする必要ないじゃないかと思った事がありました。ケン・ヒル版は、余り感傷的でなく、クスッと笑う所もあって楽しかったですよ。ただ、仰る通りJ・O・Jさんの、出番と曲目が少なかったですね。彼目当てのファンとしては、ちょっと悲しかったです。特別アンコールも無かったし(泣)。でも、演技する彼が見たかったので、満足です。それに「耳に残るは君の歌声」の素晴らしかった事。この一曲だけでも観に行って良かったと思いました。こんなに艶があって、甘い声に初めて会いました。やはり生声は、違いますね。そうそう行けませんが、又機会があればコンサートでも行きたいです。益々ファンになりました。ただ、ちょっと美味しい物を控えて欲しいかな(笑)。
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