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【play】「レ・ミゼラブル」2019年公演 鑑賞 @帝国劇場

2019-04-19 00:21:35 | play

🌹【play】「レ・ミゼラブル」2019年公演 鑑賞 @帝国劇場🌹

 

 

2年ぶりの公演! 「レ・ミゼラブル」は無条件で見るけど、今年はなんと濱田めぐみがファンティーヌ役で参加! これは絶対見たいということで、個人的ベストの組み合わせ考えた(記事はコチラ この時点では濱田ファンテの発表はなかった)けど、そんな公演日は1日もなし😢 理想に近い日ってことで、選んだのがこの日。ということで行ってきた~

 

言わずと知れたヴィクトル・ユゴー(Wikipedia)による長編小説「レ・ミゼラブル」(Wikipedia)を原作として、クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルによりミュージカル化されフランスにて初演。その作品を聴いたキャメロン・マッキントッシュにより、トレバー・ナン演出版として1985年10月28日にロンドンにて初演されたのが今作「レ・ミゼラブル」(Wikipedia)だけど、初演から25周年を機にローレンス・コナーにより再演出がなされ、現在日本を含む世界で上演されているのはこの新演出版となっている。ロンドンのウエストエンドのみ旧演出で上演していたけれど、たしか今年から新演出版に切り替わるはず。旧演出版も好きだったので見れなくなっちゃうのは残念😢2012年にはヒュー・ジャックマン主演で映画化(感想はコチラ)もされており、こちらも新演出版がベースとなっているので、旧演出はもう本当に見れない😫

 

日本では1987年6月11日に東宝により帝国劇場にて初演され、それから何度も再演されてきた。もう10年以上になるのかな?2年ごとに上演してきた。自分が最初に見たのは実はロンドン。もう30年近く前になる。ロンドンで大感激して頭の中で"Do You Hear the People Sing?"がぐるぐるぐるぐる回りながら帰国。直後にチケット取って東宝版を見たのを覚えている。それから何回見ただろう? ここ最近では2013年(感想はコチラ)、2015年(感想はコチラ)、2017年(感想はコチラ)に見ている。

 

前置きが長過ぎるわけなので、そろそろ本題へ💦 あらすじ的なものは2012年の映画版感想に書いているので割愛。ザックリした感想をTweetしておいたので、それに補足する形で感想を書こうと思う😌

 

 

 

 

 

この日はプレビュー公演の初日。プレビュー公演というのは、公開稽古ということになるのかな? とはいえ、オーケストラも入っているし、セットもあるし、俳優たちも衣装をつけてメイクもしており、本番と同じように進行する。本公演よりも若干安いけれど、チケット代も発生している。今回は、本公演初日のキャストはこのプレビュー公演中にコンディションを見て決めるということだった。とはいえ2日目で初演キャストが発表されていたけれど😅 ちなみに、本公演初日キャストは今回と同じキャスト。

 

プレビュー公演を見るのは初めてだったので、どんな感じなのだろうとちょっぴり不安だったのだけど、全くそんな心配はなかった。前回から演出や歌詞など変えていると思うけれど、ところどころ違和感がある部分はあったものの、ハッキリここと指摘できるほどには気づかなかった。娼婦になったファンティーヌの最初の客が工場長になっていたのは、前々回からだったかな? 工場長が帰る時に他の娼婦が工場長と呼び掛けてるのは前回もやってた? そこぐらいかな?

 

ただ、全体的に歌よりも芝居重視という感じだったように思う。全編歌のミュージカルだから、当然どのセリフも歌っているわけだけれど、感情が高ぶれば歌うより怒鳴っているし、時には囁いたりもしている。その辺りは好みが別れるところだと思うけれど、よりリアルに感じられて自分は好きだった。ただ、前半はそのセリフっぽい歌がやや硬い印象を受けたりもしたけれど、濱田ファンティーヌが登場した辺りからぐんぐん盛り上がって行った。

 

そうそう、今回のTweet何故か全て濱田ファテってツイートしちゃってた😣 はずかしい😖

 

 

もう毎回書いているけど「レ・ミゼラブル」は基本的に学生たちを見に行っています! もちろん主人公であるジャン・ヴァルジャンの物語自体にも感動しているけれど、この全編見どころの作品において一番の見どころだと思っている。学生たちのシーンは1幕後半に登場して、それぞれが明日に思いをはせる"One Day More"で最高潮に盛り上がって1幕終了。そして、その勢いのまま2幕目はバリケードでの戦闘場面へとつながる。要するにストーリーの一番盛り上がる部分を担っていると思うわけです。個人的にはここがどれだけ熱く、さらに華々しく散っていくかが成功のカギだと思っている。で、今回とても良かった。とにかく熱くて、でも暑苦しさのない清々しさがあって、皆が明日のフランスを作るんだという希望に燃えていた。でも、市民を扇動することはかなわず、孤立して玉砕してしまう。その壮絶な死はもうショックで、切ないという言葉では足りないくらい😭 とても良かった。

 

この砦の勢いそのままに、マリウスを背負って下水道に逃げ込んだヴァルジャンを追ってきたジャベール。ここの対決が熱過ぎた! この日は福井晶一ヴァルジャンと川口竜也ジャベール。福井ヴァルジャンは2回目だけど、常に怒っている熱いヴァルジャン。正直に言うと好みのヴァルジャンではない。ごめん🙇 実際に演じているところを見たわけではないけれど、CDなどで一番聴いたのはコルム・ウィルキンソン ヴァルジャンで、10周年記念公演でヴァルジャンをテレビで見ていることもあり、熱い時には熱いけれど、全体的に包み込むような優しさと大きさが感じられるコルムさんのイメージが強く、そういうヴァルジャンが好み。今回デビューの佐藤隆紀ヴァルジャンがどんな感じなのか分からないけれど、自分的には吉原光夫ヴァルジャンの方が好き。

 

なので、ところどころここはもう少しソフトにして欲しいなどと思いながら見ていたわけなのだけど、この下水道での2人の迫力がすごかった! もう本当に怒鳴り合い。特にヴァルジャンは死にかけているマリウスを何としても救わねばという思いがビシビシ伝わって来る。ここで、私を捨てたヴァルジャンを見てしまってはジャベールの世界が崩壊してしまうのは当然だわ。あの時、ジャベールは本当にはヴァルジャンを逮捕しに来たわけではないと思うけれど、さらに確信したのだと思う。自分が追いかけていたのは自分が作り上げたジャン・ヴァルジャンであって、本当のヴァルジャンではなかった。原作にはおそらくキリスト教しかもカトリックの教えがベースにあると思うので、ジャベールの世界が崩壊したのはその辺りの部分に触れて来るのかと思うけれど、キリスト教徒ではない自分にはよく分からない。なので、この自分が命懸けで追いかけていたのは、幻想であったと知ってしまったためという理由が一番しっくりくる。その上で、この熱い魂のぶつかり合いをしてしまったら、そりゃ抜け殻になってしまうよと。ここはもう本当にスゴイ! 川口ジャベの自殺シーンもよかった😭

 

 

今回のキャストの中で、自分的ベストメンバーの1人だった海宝直人マリウス。前回も見ているのだけど、今回とっても良かった! 前回より全然いい! とにかくキラキラ✨マリウスです。毎回書いてるけど、マリウスって皆が革命だと盛り上がっている中、一人恋に夢中になり、自分に恋しているエポニーヌの気持ちに一切気づかず、こともあろうに彼女を恋のキューピッド役に使ってしまうという空気の読めない男。でも、海宝マリウスの恋に落ちっぷりを見てると、もうしょうがないよと思ってしまう。学生たちの中で群を抜いた品の良さ、そしてお坊ちゃま感。だって実際お坊ちゃまだからね。

 

コゼットとの恋のデュエットも良かったけれど、エポニーヌの死の場面が良かった。マリウスはあの時初めてエポニーヌが自分を愛していることに気づくんだよね。彼女に死んでほしくないと思っているだけじゃなくて、自分を責めている感じが切ない。今回席が遠かったので、双眼鏡を使ってようやく表情が見える程度だったのだけど、本当に泣いていたのじゃないかしら?

 

そして"Empty Chairs Empty Tables"がとても良かった! 前回実はあまりピンとこなかったのだけど、今回は友の死の悲しさはもちろん、たった1人生き残ってしまった辛さが伝わって来た。'ああ友よ聞くな!'がホントにすごかったし、その時にキャンドルを手にした仲間たちがグッと一瞬腰をかがめ、そして去っていく感じが本当に切ない😢 

 

やっぱり一番聴いてたのはマイケル・ボール マリウスで、10周年記念公演でもマリウスだったので、やっぱり基準はマイケル・ボールさんになってしまうけれど、海宝マリウスはタイプは違うけれど、自分の中では理想的なマリウス。姿もいいしね😍 とはいえ、年齢的に今回が最後かもしれない🤔

 

 

今回の一番のお目当ては濱田ファンティーヌ。濱田めぐみは「アリス・イン・ワンダーランド」(記事はコチラ 全然書きかけ💦)と「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー 2013」(感想はコチラ)で見ている。とにかくパワフルというイメージがあったので、ファンティーヌにはちょっと強過ぎるんじゃないかなと思っていた。実際はそんなことはなく、もちろん強い部分もあるのだけど、それはコゼットのために必死になっているからという感じ。ファンティーヌは登場時点では恋人に逃げらて、娘を人に預けて彼女を養うために働いているという既に不幸な状況。そこから坂を転げ落ちるようにどん底に落ちてしまう。その運命に翻弄される姿が毎回辛いわけだけど、その辺りの儚さと強さのバランスはさすがだった。そして歌唱が本当に素晴らしい。"I Dreamed A Dream"は鳥肌モノだった。

 

そして、ファンティーヌの死の場面。ファンティーヌがコゼットとどのくらい会っていないのか分からないけど、ティナルディエがどんな仕打ちをしているのか全く分かっていない時点で、おそらく数年は会っていないと思われる。そのコゼットが遊んでいる姿が見えてしまっているのことが初めてしっくり来た。もちろん今までのファンティーヌもコゼットの姿が浮かんでいたと思うのだけど、そうじゃなくて本当に見えちゃってる感じ。ものすごくリアル。体をビクッと起き上がったりして本当に演技が細かい。このシーンは泣いた😭 ここで泣いてしまったため、右目のコンタクトにゴミが入ってしまい、ぞの後ずっと痛い目で見続ける羽目になった😅 ホント素晴らしかった! 

 

 

キャストは全員ホントに素晴らしくて、アンサンブルまで あれ?(o゚ェ゚o)って人が全くいなかった。若干リトルコゼットの発声が児童劇団的だなという気はしたけれど、まぁギリギリOK。で、そんなキャストたちの中で、今回自分的に一番良かったのは小野田龍之介アンジョルラス! 2月に「ラブ・ネバー・ダイ」(感想はコチラ)のラウルで見て、歌の上手さと声量、そしてシュッとした佇まいに期待していたのだけど、期待以上だった!

 

Tweetにもあるけどとにかく歌が上手い! 例えば劇団四季のような独特な発声法をしているわけではないのだけど、歌い上げても囁いても言葉が全て明瞭に聞き取れた。イヤ、他のキャストもちゃんと聞こえてるんだけど、それは言葉として聞き取れるって感じで、小野田アンジョのは一音一音ハッキリ聞き取れるという感じ。これはスゴイ。

 

この作品は学生と砦が重要だと力説したわけだけど、さらに言うとどれだけカリスマ性のあるアンジョルラスをキャスティングできるかにかかっているとも思っている。前回までは上原理生が演じていて、もうカリスマ性の塊という感じだった。小野田アンジョはどうだろうと思ったら、上原アンジョとは別のカリスマ性があった。ギラギラしたカリスマ性ではなくて、もっと静かに燃えているような。そして、優しさも感じさせるアンジョルラスだった。例えば、ABCカフェでガブロッシュをそっと下す時とか。

 

背も高いし上背があるので見栄えがする。個人的にここを聴きに行っている'群れとなりてー!'も良かった! 地声で行ってくれたし、行くぞーという力強さというよりも、もう少し思慮深い感じ。全体的に思慮深いアンジョルラスだったように思う。そうそう! 2幕の砦のシーンで'世界に自由をー!'のところ上げて歌ってた! これ英語だとFreeーーーーって上げるのだけど、以前は歌詞が'自由を世界に'だったから上げられなかったのか? それを逆にしたことにより上げられたのか?🤔 とにかく、この部分も良かったということです!

 

 

生オケはやっぱりいい😃 このミュージカルは本当に全曲素晴らしいので、生オケで聴きたいところ。オケの音がとってもよく聴こえて来て、ここでこんな音入ってたのね?というシーンがいくつかあった。ガブロッシュが亡くなったシーンかな? どこだったっけ😅 あと、囁くように歌っている部分もちゃんと聴こえるし、さすがにマイクは使ってると思うのだけど、声がいわゆるマイクを通したような機械的な部分が全くなく、生の声が感じられた。これはマイクの性能がいいのかしら? 

 

 

やっぱり「レ・ミゼラブル」は素晴らしい! 毎回号泣です😭 原作がいいのはもちろんなのだけど、文庫本5冊の長編を2時間半にまとめているのもすごいし、その世界観を伝えて来る音楽もすごいし、セットや衣装も豪華。これは奇跡のミュージカルだと思う。ミュージカルは好きだけど何でも見たいというタイプではない。イヤ、見たいけど資金難なので厳選して見なきゃならない💦 そういう状況でも絶対に見たい作品。こればかりは外せない!

 

 

 

 

 

 

本日初日の看板は帰りがけに慌てて撮ったので曲がってるしアングルも下手すぎる😣 

 

主要キャストがアンサンブルとして登場しているの全然探せなかった💦 結婚式シーンで給仕をしてるアンジョルラスだけ見つけた。そういう部分も含めてまた見たいけど、5月分はチケット全てハズレ💦 補助席が解禁されて本日(4/18)から抽選受付なので、とりあえず申し込んでみようかな😌

 

また見たいよー!

 


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