'15.04.24 『フォーカス』(試写会)@一ツ橋ホール
CheRishで当選! いつもありがとうございます 試写状発見したのが前日の朝で、当日は『セッション』見に行く予定だったので、どっちにしようか迷った。でも、せっかく当選したので、『セッション』は別の日にすることにして、こちらを見に行ってきた♬
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「女詐欺師のジェスは、バーで知り合ったニッキーに対しハニートラップを仕掛けるものの、見抜かれてしまう。彼の仲間になりたいと考えたジェスは、ニックを追ってスーパーボウル開催中のニューオリンズへ。彼の信頼を得て仲間となり、彼の心まで手に入れたかに思えたが・・・」という話で、これはラブ・コメディー。もちろん、主人公たちが詐欺師なので、あの手この手の鮮やかな技は見られるものの、前半はともかく後半はほぼラブ・コメになって行く。詐欺の手口などはともかく、話の内容、展開共に特別目新しいものはないけど、そこは王道ゆえの安定感があって、見ている間は楽しめる。見終わって何も残らなかったとしても、「楽しかった~♬」と思えればいいわけで、そういう意味ではドキドキしたし、楽しめた!
監督・脚本は『ラブ・アゲイン』のグレン・フィカーラ&ジョン・レクア。ずっとコンビで活動されていたそうだけれど、作品は見たことあったかな? とりあえず『ラブ・アゲイン』は未見だけど、ウィル・スミスは『ラブ・アゲイン』が好きで、作品に出演したいと考えていたとのこと。お2人が今作を撮ろうと思ったのは、詐欺師という信用が利用される世界の2人が、恋に落ちることはあるのか?と思ったからだそうなので、やっぱりラブ・コメディーの側面はあるのでしょう。
見どころとしては、ザ・ジェントルマン・シーフ(紳士的な泥棒)と呼ばれるアポロ・ロビンスの指導による、鮮やかなスリシーン。この方、公式サイトでもスリのエキスパートとして紹介されているけれど、まさか現役スリってことはないよね 今は、引退して警察などに協力しているってことなのかな? ウィル・スミスやマーゴット・ロビーら俳優たちは、彼についてスリの技などを学んだそうだけれど、そもそもスリの手口は見えてはいけないわけで、それを撮影するのはなかなか大変だったのだそう。特定の角度から撮影したり、動きをゆっくりにしたり工夫をしたとのこと。ちなみに、一番早くスリを覚えたのはマーゴット・ロビー ロビンスによれば、肝心なのは相手の気持ちを捉えること。人は自分がそこにあると信じたいものを見る。視線を操ることによって、現実を操ることになる。また、通常詐欺集団は司令塔・実行役・補佐役・仕掛け役に分かれているけれど、それを1人でやる詐欺師たちもいて、彼らを"キャノン"(大砲)と呼ぶそうで、時々"キャノン"どうしがドリーム・チームを組み仕事をすることがあり、それを"ウィブ・モブ"と呼ぶのだそう。彼らは、スポーツ・イベントなどの2週間前に合流し、計画を立てて仕事をするそうで、その辺りはニューオリンズのシークエンスで見ることが出来る。
いつもは、公式サイトやWikipediaなどを参考にして、全米興行成績などを載せたりしているのだけど、公式サイトには記載がなく、残念ながらWikipediaはなし。ということで、その辺りのことは不明。ちなみに公式サイト、ちょっとデザインが読みにくい・・・ Production NotesもPDFだったりして、情報量としては多いけど、レポートを読んでるみたいで味気なくて、読みにくい。PDF形式のサイトたまにあるけど、あんまり好きじゃない キャスト情報も映画シーンを背景にして、画面左に出るのが見ずらいのは個人的な好みだとしても、表示画面が狭くて結構スクロールしないと読めなくて、共演者を羅列したりして書き方もちょっと読みにくい。と、ちょっと映画と関係ない愚痴でした(笑)
さて、本題へ。舞台は大きく分けて3つ。最初はニッキーとジェスが出会うNew Yorkから。他の都市はそうとも思わないのだけど、New YorkとLondonはカタカナ表記すると、別の都市になった気がして、New Yorkって書いちゃう。ちょっとカッコつけてる部分もあるけど(o´ェ`o)ゞ それは別にいいとして! さて、ニッキーはバーで、しつこい男性客に絡まれている美女ジェスに助けを求められる。意気投合した2人はホテルの部屋へ。盛り上がってきたところで、男性が乱入してくる。ハニートラップ! もちろんニッキーはお見通し。彼女が男性客にスリを働くところから見ていたのだった。彼女の詐欺師としての欠点を指摘し去って行くニッキーを追いかけて、自分を仲間にして欲しいと申し出る。ニッキーは彼女に、相手のフォーカス(視線)を反らすことを教えるが、仲間になることは断り去って行く。まぁ、導入部としてはシャレた入り方。ニッキーがジェスに見せる技も鮮やか。New Yorkは雪始まりで、後は暑い土地っていうのも良かった。
ニッキーの次の仕事はニューオリンズで開催されるスーパーボウル(Wikipedia)。 これは、アメリカン・フットボールの大会ってことなのかな? アメリカ人にとっては、ものすごいお祭りなんだよねきっと。全米中から人が集まって来るわけだから、当然スリも集まるわけで、前述したとおり2週間前から仕込みに入るらしい。映画にはその準備段階的な部分は描かれてなくて、ジェスがニッキーを追って来て、仲間に加えて欲しいと懇願。テストを受けて仲間に迎え入れられる様子と、彼女がニッキーに恋のアプローチを仕掛け始める感じを描いて行く。ジェスがニッキーに好意を持つのは不思議なことではないけれど、詐欺師どうしの映画だし、ハニトラ見破られてるので、色仕掛けで騙すつもりかと疑いながら見れるので、この駆け引きも楽しめた。さて、エロ発言連発のファーハドなど、仲間たちが集まって来る。ジェスのテストや、仲間たちとの本格的なスリ仕事は、ジェスとファーハドの小芝居も含めて面白かった 映画としては最後まで楽しく見たけれど、一番楽しかったのはココかなぁ・・・ タッチという動作を含めて、リフトというターゲットのポケットから何かを盗み出すということを、アチラでもコチラでも繰り広げるわけだけど、それが全て流れるように鮮やか。戦利品がズラリと並ぶのは圧巻。会計係のような人物がちゃんといて、全部記録したりしているのも興味深い。ここで、ジェスがフラワーモチーフのネックレスを気に入るのだけど、ニッキーに返すように言われ、ガッカリするシーンがあるけれど、後に重要なアイテムとなって( ̄ー ̄)ニヤリ
新人ジェスの活躍もあり、まずまずの成果を上げた詐欺師軍団。貴金属なども全て現金に変換。最終日に全員に分配するまで、ニッキーが預かることとなる。最終日はスーパーボウル観戦しようということで、ニッキーはジェスを連れてVIP専用スカイボックス席へ向かう。ジェスはあまりアメフトに興味がないらしく、だんだん飽きて来る。それを見たニッキーはゲームを提案する。次のパスは失敗するに1ドル。盛り上がって来る2人。それを、興味深く眺めている人物が・・・ ヒゲを生やした胡散臭い中国系の男。帰ろうとする2人に、先ほどのゲームを今度は自分としようと持ち掛ける。気にせず帰ろうと言うジェスに、一度は従うものの何故か乗ってしまうニッキー。このヒゲ男リ・ユアンに負けてしまう。帰ろうとすると、もう1戦やろうとねちっこく誘ってくる。いやらしいヤツと見ている側も不快な感じに。「Mバタフライ」でトニー賞を含むNew York5大演劇賞を、1つの役で全て受賞した唯一の俳優B・D・ウォンの好演もあって、本当にイライラして来る もちろん、それが彼の狙いなのだから、それに乗っちゃダメだと、ジェスと一緒に見ている側も思うわけだけど、引くに引けなくなったニッキーはどんどん、賭けに乗ってしまい負け続ける。もうVIP席の周りの観客もザワザワするほど。リ・ユアンの方が止めた方がいいと言い出す始末。もちろん、いやらしいニヤニヤ笑いを浮かべて。結局、全財産すってしまったのに、それでもまだ勝負しようとする。でも何故か、最後の賭けである、リ・ユアンの好きな選手を当てるのはジェスだとの言う。ジェスは絶対に無理だから、そんなことはさせないで欲しいと懇願するけど、勝負にとりつかれたニッキーは聴く耳を持たない。そして、リが選んだ選手を当てるべく、双眼鏡でフィールドを覗くと・・・ 見覚えのある顔が! 何故か選手の1人としてフィールドに立つファーハド。彼の背番号55と答えると、リ・ユアンの顔色が変わる。こうしてまんまと、稼ぎを2倍に変える。リ・ユアンが騙し取られた金額は2億4,000万円
実は、リ・ユアンにした詐欺計画はかなり大がかり。言うまでもないけど、ニッキーが負け続けたのは、最後の賭けがやりたかったわけで、そのためにリがファーハドを選ぶように、事前に背番号である55や、ファーハドの顔を自然な形で刷り込みしておく必要がある。彼の車の横をファーハドの顔がプリントされた広告車が通ったり、デモ行進でプラカードで55を掲げたり。 一体、何人関わっているんだよというほど大掛かり。仕上げはジェス。自然な演技が必要なため、彼女には一切秘密。これは、自分もまんまと騙されたので、この種明かしは楽しかった! でも、作戦の成功のためとはいえ、1人だけ知らされなかったなんて、自分だったらちょっと悲しいなどと考えていたら、もっと酷いことが すっかり公私ともにパートナーとなった気でいたジェスに、分け前を渡し自分は車を降りるが、運転手が好きなところまで連れて行くと言う。何故、そんな酷いことを言うのか?と泣きじゃくるジェス。君とは仕事を一緒にしただけの仲だと言い放つ。そして、車を降りてしまう。ジェスが見ていないその表情は、哀しげにも見えるのだけど・・・
3年後、レーシングチームのオーナー、ガリーガとの取引のため、ブエノスアイレスにやって来たニッキーは、パーティーでガリーガに寄り添うジェスを見て驚愕する。 ゴージャス美女になっていた彼女は、ガリーガの恋人だと言う。もう、詐欺師の世界からは足を洗ったし、ガリーガに過去を知られたくないので、彼の前では知らぬ顔をして欲しいと言うのだった。同意しつつも彼女が気になる様子( ̄ー ̄)ニヤリ ニッキーがこのパーティーに来たのは、ある計画があったから。ガリーガの依頼は、自らが開発したエンジン・システム(?)の偽物を他のチームに売り込むこと。だったよね?確か・・・ ザックリ言うと・・・ で、そのために他チームのオーナーたちの注目を引き、チーム内に入り込む必要があるということで、ニッキーはパーティーで酔っぱらって、ガリーガに対して不満をぶちまけ殴り掛かり、彼の部下からつまみ出されるというシナリオ。そのため、バーテンダーに話をつけ、自分がテキーラを頼んだら水を出すように指示までしたのに、ジェスのことがショックで酒を煽り酔ってしまう始末。それでも、なんとか作戦を遂行。1つのチームからアプローチを受ける。
と、ここからはむしろ、詐欺自体よりも、ニッキーがジェスを取り戻そうとしているかのような行動がメイン。後からいろいろ種明かしがされるけれど、この辺りだけ見ていると完全に恋愛映画。例えば、目の前でバッグを落とした老女を追って、バッグの中にあった住所を手掛かりに家にやって来ると、近くのカフェでニッキーが待っていたり(笑) ニッキーはハッキリとヨリを戻そうというようなことは言わないのだけど、まぁ要するにそういうこと。そのたび、ジェスは思わせぶりな態度を取りつつも、最後はピシャリとはねつける。とうとう、ファーハドまで使ってジェスに接近。ニューオリンズでジェスが欲しがっていたネックレスを差し出し、ニッキーはずっとジェスを思っていたと言わせてみたりする。そして、ジェスは何者かに襲われ、ニッキーの部屋の前でうずくまっているところを、帰って来たニッキーに発見され、そのまま2人は部屋へ入り、結局そういう関係に。一緒にアメリカに帰ろうと誘うと、ジェスはこれを承知する。良く考えるとこの展開スゴイよね? しかも、何故か訪ねてきたガリーガの部下オーウェンズから、ジェスが隠れまわるというコミカルシーンもあったり(笑)いわゆる、詐欺師モノだと思って見ていると、何この展開?と思ってしまうけれど、これはラブ・コメディーなんだなと思って見れば楽しめる。
その後、実はニッキーは本物のシステムを、あらゆるレーシング・チームに売っていたという描写が、モンタージュ形式で入る。モウマンタイじゃなくて、何だったかな? 全員が同じセリフを言いつつ、ニッキーと握手してお金を渡すシーン。なるほど、そういうことなのねと( ̄ー ̄)ニヤリ 全部の仕事を終えて、ホテルの部屋でジェスを待つニッキー。すると、「バレたぞ!逃げろ」とメッセージが入る。それでも、ジェスを待って動けないニッキー。イライラしながらも彼女を待つ。結局、30分以上遅れてジェスは現れる。2人はホテルを後にする。
場面が切り替わって、バンテージ、むち打ち用の首を固定するの何て言うんだっけ?などを購入する強面の男。この男が車に乗って走り出し、アクセル全開にして突っ込んで行く。そして衝突事故。ぶつかったのは赤いスポーツカーで、乗っていたのはニッキーとジェス。ケガ覚悟でのこれって、もちろん決していいことだとは思わないけど、ある意味プロとして尊敬する(笑) さて、2人は捉えられて空きビルの1室へ。両手を椅子に縛られ、口にはテープ。本物を自分のパソコン内からどうやってDLしたのか詰問するガリーガ。既に、全チームにばら撒かれてしまった以上、どうやってDLしたかは関係ない気もするけど、もちろん気になるところ。当然口を割らないニッキーに対して、ジェスの鼻をつまむガリーガ。息が出来ず苦しむジェスの姿に、さすがのニッキーも白状する。ジェスがガリーガの恋人だと知り、彼女を利用することを思いついた。老女を使った誘導作戦も、ファーハドを使った懐かしい人に会い、気が緩んだところで”君をずっと思ってた”作戦も、実はガリーガのシステムを盗むためだった。彼女を使って部屋に侵入し、パソコンからDLしたのだと告白する。これにはジェスも唖然! また、自分をだましたの?!ってことかと思いきや、大笑いするガリーガ。一体何事?と思うと、自分の口から言ってやれとジェスのテープを外す。すると、彼女の口から意外な言葉が。自分とガリーガは赤の他人だというのだった。彼女の狙いはガリーガの腕時計。ガリーガとしても何度も現れて色仕掛けしては、いいところになると言い訳して去ってくジェスを不審に思っていたけれど、ジェスとしてはニッキーが現れたので、彼に嫉妬させる目的も加わったということ。
ということで、真相は何?となって追いつめられたところで、何とオーウェンズがニッキーを撃ってしまう。犯罪まがいのことはしているものの、殺人事件には巻き込まれたくないガリーガは、慌てて逃げてしまう。逃げたからといって解決しない気もするけど、その辺りがゆるいのは気にならない。さて、ガリーガと無謀運転の男が去った後、鮮やかな手際で応急処置をするオーウェンズ。驚くジェスに自分が味方だと聞いていないのか?と言う。そう、彼はニッキーを引きとって、詐欺を教え込んだ養父だったのだ。もちろん、ガリーガのPCからデータをDLしたのもオーウェンズ。まぁ、オーウェンズがグルであることは、何となく予想はついた。でもまぁ、養祖父と養父のことについては、早い段階でジェスとの話題に出ていたけれど、まさか養父とグルと思わなかったけど(笑) この、絶体絶命の状況になった時、味方を撃つことを、何か2つの単語で言ってたのだけど忘れてしまった ちなみにシステムにも名前がついてたけど、これも失念 さて、養父とジェスは瀕死の状態のニッキーを連れて、車を走らせる。車の中で、ニッキーが自分を捨てたことを養父に指摘すると、情が移ってしまうと思ったからと言われる。要するに、これがジェスを捨てた理由でもあるということ。この辺りの感じは( ̄― ̄)ニヤリ 結局、病院にニッキーとジェスを置いて、養父はお金を全て持って去ってしまい、2人で病院へ向かうシーンで終了。この後、2人は組んでやって行くのか、また別れてしまうのか余韻を残した終わりは良かったと思う。
よく考えると、いろいろ疑問点もある。 ジェスを利用しようと思って、あの手この手を使って彼女の気持ちを自分に向かせたんじゃなければ、彼女を取り戻したかったってこと? ジェスがガリーガの恋人じゃないことを知らなかったのだから、利用しようとはしてたってことなのかな? ジェスが当日あんなに遅刻してきたのは何故? てっきり、ジェスが裏切るってことなのかと思っていたのだけど・・・ あと、ジェスを襲ったのは誰だったんだっけ? それもニッキーがやったことだったんだっけ? もしかしたら、他にも収拾できてない伏線もあったりするかもだけど、そんな難しいことを考えながら見る映画はない。なので、見ている間どれだけ楽しめるかってことだと思う。ダメな人はダメかもだけど、自分は楽しめた。たまには、こういう作品もいいかも
キャストはガリーガ役のロドリゴ・サントロは、お金持ちのイケメンで嫌なヤツという、ありがちな役どころを好演。実は彼とのこともフォーカスをずらしていたってことだったので、その辺りも面白い。ラストはちょっと情けない感じで退場してしまうのも、適度に情けなくていい感じ。役作りのため、時速 320 キロ以上で走る2人乗りのインディカーに乗ったらしい。実は養父だったオーウェンズのジェラルド・マクレイニーも良かった。まぁ、途中からこれはグルか?とは思ったけど、まさか養父だったとわ∑(*゜ェ゜*) 養父がニッキーを手放した理由が、ニッキーの傷であり、そしてジェスを遠ざけた理由でもある。その辺りと、ラスト結局おいしところ持って去ってしまうのも、実はニッキーを愛していればこそだったりするのかなと感じさせた。コンピューターオタクのファーハドのアドリアン・マルティネスが笑えた。悪い人ではないけど、いい人とも言い切れない感じ(笑) あの、フィールドに立ってた姿は、ホント場違いなのに溶け込んでて笑えた。
とはいえ、これはもう主演2人を見るための映画。マーゴット・ロビーは劇中でも言われていたけど、ちょっと貧乳気味ではあるけどすごいスタイル! ベッドシーンはあるものの、バストトップどころか胸も覆った状態。それでも、セクシーなのがスゴイ! スリの手口でも多用していたけれど、彼女に顔を近づけてニッコリ微笑まれたら、気をとられない男性はいないでしょう(・∀・)ウン!! そして、ニッキーのウィル・スミス。これはあて書きか?というくらいハマっていると思う。結構冷たい態度をとったり、カッコつけたりイヤなヤツの部分もあったりするのだけど、全てあのカワイイ顔のおかげで許せちゃうというか、コミカルな感じがしてしまうというか(笑) まぁ、詐欺師なのだから犯罪者ではあるものの、極悪非道な人物なわけではないけど、やっぱりどこかでいい人感が漂う感じが、この役にはピッタリ。
スーパーボウルの撮影は、スタジアムは公式戦用スタジアムで撮影したけれど、ニッキーたちのVIP専用スカイボックスは、NASAの工場内にセットを組んで撮影したそうで、架空のチームであるライノス vs スレッシャーズの試合を見ることに決定。架空チームの看板、グッズなどを作成。中でも一番苦労したのはチームロゴだったのだそう。ブエノスアイレスのパーティー・シーンは、軍事関係施設のシルクロ・ミリタルと、旧パラシオ・ドゥオ邸であるパーク・ハイアット・ホテルの映像を繋げ、自然な形に仕上げたそうで、ジェスが下りて来る階段はシルクロ・ミリタルで撮影されたのだそう。あの赤い衣装は印象的だった。ちなみに、ジェスのヘアデザインは、グレース・ケリーやキム・ノヴァクを参考に、ファム・ファタール的な印象に仕上げたとのことで、これはおそらくブエノスアイレスが舞台の部分かな? レース場はブエノスアイレスの有名なカーレース場アウトドローモが、2009年以降レース開催されていないため状態が悪く、ニューオリンズのエイボンデールNOLAモータースポーツ・パークで撮影したとのこと。それぞれの迫力とか、お祭り感は良かったと思う。
全体的に軽いタッチの作品なので、詐欺師モノとしても、ラブ・コメディーとしても楽しめる。ガッツリ楽しむ感じではないので、それこそデート映画にいいかも! マーゴット・ロビー好きな方是非! ウィル・スミス好きな方も是非
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