DM患者としてどのように生活改善を行っていくか、血糖値をどうコントロールするか。症状や生活環境は人それぞれで、その方たちの体験談というのは「自分の状態に近いものがあるな」「こういうやり方があるんだな」といろいろと参考になるものがある。
糖尿病については多くの専門家がさまざまな書物を出版しているし、私も現在何冊かの本で研究中である。また、ネット社会ということで同じDM患者の方のブログなど拝見し、こちらは病気の実態を知るうえでの体験談に満ちあふれている。血糖コントロールについて自分できちんとした計画を立てて実践している人、合併症と闘っている人、ちょっと挫折しかかっている人・・・そういう「教科書にはない声」をブログで知ることになる。
例えば、糖尿病の「食事療法」では、私がお世話になっている専門医を含め、日本糖尿病学会の「正論」は「カロリー制限」に重きを置く。ただ、ネットで発信されている情報では圧倒的に「糖質制限」や「カーボカウント」が効果的という声が高い。食べ物をコントロールするにあたって、糖尿病的にはどちらが有効かという話である。
これについては「どちらが正しい」とは一概には言えないのではないだろうか。あまりに「糖質制限」だけを前面に出しすぎると「そしたら、肉や魚は食べ放題なんだ」と右から左に極端に解釈しすぎて高カロリーなものを摂ってしまう人も出るだろうし。私のように「減量」が懸案事項となっている場合は「カロリー制限」まずありき。その中で特に食べる量の多かった主食を「必要単位数」の範疇に抑えてカロリーを減らしていく(肥満している人って、たいていこの主食量が「必要単位数」を大きく上回っているから)ことを指導されている場合だと、・・・・何や、結局目指すところ、やることは同じとちゃうの???
この「どちらが有効か」ということについても多くの人がブログで体験談をつづっていることで、これからもいろいろと参考にしたいところである。
さて話は変わるが、ブログを書く者として疑問に思った出来事。
先の総選挙で新潟県の選挙区から当選した民主党の議員のブログに当選の「お礼」の記事があり、これが公職選挙法で禁止されている「自筆の手紙を除いて選挙後にあいさつ文書を配布・掲示すること」に触れる可能性があるというものだ。新聞社の指摘で明らかになり、選管もそのような解釈をしているとか。当該議員が問題とされた記事を削除することで「お咎め」はなかったようだが・・・。
今やブログにて何がしかの情報を発信したり、日記をつづって自分の姿を残すのが一般的な行為として行われる時代。その議員にしたところで、当選したのだからブログで当選を報告し、今後の抱負を述べるうえで、「お世話になりました」くらいのことは書くでしょう。それは活動報告と自分の意見を発信するブログの中で触れなければ、逆に不自然なものになる。
ブログとはそういうためにあるのではないかな???
私もこのブログにアクセスしてみたが、9月2日付の記事が「8月29日の選挙区での最後の訴えで言ったことの引用」になっている。時計の針が戻され、何とも不自然な感じになっている。法に触れる恐れのある行為はよろしくないにしても、こと公職選挙法とネットの関わりについては現在となっては法のほうが分が悪いだろう。
次の与党内では「ネット選挙是認派」が多いようだから、そのあたりの改善を期待したいものである・・・・。