・・・というのは、日本の「100歳以上」の方たち。昨年から4000人ほど増えて、統計以来初めて4万人を突破したという。
これを多いと見るか、少ないとみるかは見解の分かれるところだろうが、4万人超えといえば地方の小さな市くらいの人口はあるし、甲子園球場で行われる西宮球団の1試合の観客動員、大正ドームでのオリックス・バファローズなら平日の3連戦の観客動員というくらいの規模か。
さらにいえば、100歳以上の人口は10年前と比べても3.6倍、今後はより速いペースで進むと言われている。少子化が問題視されている中で、改めて高齢化社会というものを実感させるデータである。
テレビのニュースでもこのことが流されていたが、有識者のコメントとして「日本食と食の欧米化がちょうどよいバランスで取り入れられていることも長生きの秘訣ではないか」とあったのに注目。
昔ながらの日本食というのは確かにヘルシー、健康食というイメージがあるのだが、一説では「動物タンパク質が足りない」と言われている。その中で、3食毎度毎度というわけではないが、食生活の欧米化の影響をほどよく受けたことで動物タンパク質も適度に取り入れることができ、栄養のバランスがちょうどよくなったために長寿につながっているのではないかということである。
さて、現在の日本人の食生活はどうか。
これはDM患者として入院した際の院内講義で聞いたことなのだが、昔の日本人と現代の日本人(100年くらいの時間差での比較なのだろうが)とでは、「摂取カロリー」そのものはさほど変わっていないというらしい。では何が違うのかといえば、食生活の変化によって同じ量のカロリーを摂取するにあたり「どの食物から、どれだけ摂取するか」というのが違っていること。これは、食べるもの、そして食べるスタイルの変化も含まれる。そして、日常での運動量(これはスポーツをする、ということではなく、交通の便が発達した、機械化が進んだために自分の体を自然に動かす機会)が格段に違うこと、精神的ストレスが確実に強く感じられる社会になっているということになる。
つまりそのことが内臓脂肪型の肥満を増やし、それがDM患者の増加の一因にもなっているということをはっきりと述べられた時はドキッとした。カロリーが似たようなものでも脂肪分や塩分、糖分が多い、自然食品よりも加工食品が圧倒的に増える・・・・考えるまでもないことかな。
一方では医療技術の進歩も大きなものがあり、昔は難病とされていたものでも治療によって悪化を遅らせたり、治癒に向かうことが増えている。だから今後も平均寿命が延びるということは十分考えられるのだが、一方では、ある世代を境目に平均寿命が縮まるのではないかと思っている。それは、上に述べたような理由から。人間の持つ基礎体力というのかな、自然に適合する力や抵抗力というのが逆に衰えるのではないかということで。まあ、私がそう思っているくらいなのだから、世の人はもっと心配して、今から対策を打とうととっくに乗り出していることだろう。
私なんぞ無茶なことばかりやっていたのでは、確実に平均寿命を下げる側に回ってしまうな・・・。それはいかん。量のこともあるがそれ以上にバランスというのかな、なるべく規則正しい食生活を心がけるようにしなければね・・・・(「左党の楽しみ」はどっちに持っていこうかな??)。