まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第11回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第38番「長久寺」(宮崎の六観音)

2023年08月15日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

7月17日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりも宮崎市内に入った。市内に2ヶ所あるのだが、札所順では後になるが、宮崎駅から遠い第38番・長久寺に参詣する。時間的に何とか2ヶ所参詣できそうだ。

大淀川を渡り、住宅地の中を進む。最後は狭い通りとなり、長久寺の看板が見える。それなりの広さの駐車場があるが、他にクルマの姿は見えない。

境内には弘法大師や聖観音ほかの石像が出迎える。その中に「木造六観音像」の案内板がある。長久寺の本尊で、聖観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音の6つ。像の台座に室町時代の永禄年間、奈良を中心に活躍していた仏師の名前があり、宮崎県内では唯一の例という。

長久寺が開かれたのはその永禄年間、伊満福寺の珏融(かくゆう)僧正によるとされる。明治の廃仏毀釈により伊満福寺が廃寺となり、長久寺が一時期伊満福寺を名乗ったこともあった。

石段を上がり、コンクリート造りの本堂に出る。九州八十八ヶ所百八霊場のほかに、九州三十六不動の札もかかる。振り返ると、宮崎の市街もほんの少し見下ろすことができる。

扉が開いており、中に入る。それにしても中はムシムシした暑さだ。ここでも扇風機をつけさせてもらってのお勤めとする。内陣に祀られている六観音像や弘法大師像などの解説もある。

シンプルに本堂のみの寺院で、庫裏に向かう。納経所のカウンターはあり、九州八十八ヶ所百八霊場、九州三十六不動のセルフの朱印が置かれている。これで宮崎市内の1ヶ所はクリア。

この後は宮崎駅に戻る途中に位置する第37番・香泉寺に向かうことに・・・。

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